準備とは。
準備は大事。
準備を怠るな。
勝負の8割以上は準備で決まる。
準備を十分にしておけば、いざという時に落ち着いていられる。
と、スポーツ分野に関わらずあらゆる場面でこのような準備にまつわる言葉は使われます。
皆さんもこのうちのどれかは言ったことや言われたことがあるのではないでしょうか。
僕も自分自身を含めて準備の大切さって日々実感していますが、そもそもこの「準備」って何なのでしょうか。
僕は言葉を使う時は出来るだけその言葉を定義するように心がけていますが、そういえば準備って言葉はよく使う割に自分の中で定義していなかったなと思い、以前から考えていました。
僕なりの定義は、準備とは「自分に言い訳出来ないようにする作業」とするのが一番しっくりくるなと。
なぜこれがしっくりきたかというと、この思考過程だと自分の成長につながるからです。
自分に言い訳している間は失敗しても絶対に成長につながらないです。
自分に言い訳する時って、必ず誰かや何かのせいにしています。
⚪︎⚪︎さんがすぐに動いてくれなかった、悪天候が続いた、不慮のトラブルが起こった、、忙しくて時間がなかったなど。
たしかに起こってしまったことは仕方がありませんし、結果に対して誠意を込めて最善の対処を試みることになりますが、失敗したときに最も大切なことは同じ類いの失敗を繰り返さないことです。
これらは一見仕方がないように思えるかもしれませんが、それではきっとまた同じことが繰り返されます。
なぜなら全て自分以外の何かのせいにしているからです。
責任の他者依存です。
経験を無駄にせず、自らの成長につなげるためには、
・⚪︎⚪︎さんがすぐに動いてくれなかった
→⚪︎⚪︎さんに頼む際に、そういったことが想定できなかったか。
→⚪︎⚪︎さんの事情でもしそうなったなら、⚪︎⚪︎さんがすぐに相談できるようなコミュニケーションがとれる関係性にあったか。
など。
・悪天候が続いた
→悪天候が続くことを予測して対処法やサブプランを準備していたか。
・不慮のトラブルが起こった
→万が一トラブルが起こったらどう対処するのかを想定・準備していたか。
→事前にトラブルを防止するための行動が出来ていたか。
・忙しくて時間がなかった
→初めから想定できていた状況ではなかったか。それを前提とした行動がとれていたか。
→「忙しい」内容の優先順位はつけていたか。もっと効率よく行動して時間が作れたのではないか。
これらが出来ていたか、自らを省みる必要があります。
これらを偶然や他人や環境のせいにしていると同じ失敗を繰り返しそうなのは明らかです。
※これは誰が悪いっていうことではなく、あくまで次に同じ失敗を繰り返さないために、自分が成長するためにという視点においての話です。
誰が悪いかなどを考えるのは第三者でいいと思います。
自分がそれをやると自分の成長につながりません。
これらは要するに、何が起こっても全てが「想定内」ってことになるように思考・行動できるようになれば良いわけです。
ちなみに子どもたちにこのことを理解させるには、言葉で説明するよりも、大自然の中に放り込むのが最も良いと思います。
急に雨が降ってきて濡れてしまったら、雨具を準備していなかった自分の準備不足がわかる。
岩や根っこにつまづいて転んだら、足元を十分に注意していなかった自分の注意不足がわかる。
などなど。
自然物は全て誰の責任にも出来ないものが大半なので、自分を省みて対処を改めることしかできません。
これらは確実に学習能力の向上に結びつきます。
そして言うまでもなく、これらは選手やトレーナーとしても重要な能力です。
同じ失敗を繰り返しているようではすぐにやっていけなくなる業界です。
そして当たり前ですが、トレーニングもこの「準備」にあたります。
試合など大事な場面で自分に言い訳する余地を排除する作業。
(イチロー選手も同様のことを言われています。)
すべては、自分次第。
同じ状況が起こっても、思考次第で次に繋げられる人、次も同じことを引き起こしてしまう人、もう行動できなくなる人などに分かれてしまいます。
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中野 崇
