こんにちは。


なでしこの選手たちとは帰国後、早速コンディショニングとトレーニングをしましたが、これまでの経験上、国際大会などを経験して帰国してきた際には多くの場合みんな揃って胸骨と胸椎が固まっています。呼吸も浅くなっている場合が多いです。





横隔膜が影響を受けてるんですね。となると筋連結的に考えて大腰筋の機能にも影響が出てくる恐れがあります。

要するに結局は全身の関連性を考えながら診る必要があるのですが。。

胸骨や胸椎などは精神性を現す部位とも言われることがあり、毎回複数の選手にそういった症状が出ていることを考えると、やはり国を代表して戦うプレッシャーは相当なもんなんだなといつも思います。




このことは各競技の日本代表経験のある選手は口を揃えて言います。

「国を代表して戦うのは尋常じゃなくすごいプレッシャーがあります。経験した者にしかわからないかもです。」

そらそうですよね(^^;

ましてや今回は4年に1度しかない大舞台、リーグ戦はすぐに始まっているため、影響が出ないように十分に整える必要があります。






前置きが長くなりましたが、今回はJARTA設立の理由の2番目にあげていた、「真に選手に貢献できるトレーナーが正当に評価される仕組みを作りたかった」という点に関してです。






トレーナー業界は、基本的にはコネクションの世界です。

実力を評価して高いレベルのチームに採用されているわけではない、ことが多いです。

独特の業界なのです。





しかし実はそれはある意味当然なんです。





決してそれそのものが悪、というわけではありません。

なぜならトレーナーの能力は数値化できないからです。





であれば、信頼できる人脈を通して信頼できるとされているトレーナーを採用したい、というのが気持ちとしては当然です。

コネクションの話に関しては、以前このブログで記載したので、興味のある方は読んでみてください。
コネクションは決してネガティブな側面だけではないのです。

→こちら「コネクションの本質」





もう一つのパターンとしては、経営や人事が関わる場合です。

多くのトップチームはスポンサーというものがつきます。

そこに医療系列やフィットネス系列があったりすると、そこからトレーナーが派遣されてきたりします。

または、チームドクターの所属するクリニックなどからスタッフがくる場合もあります。






これももちろん上記と同じ理由が当てはまると思います。

いずれにせよ、トレーナーの能力は数値化が難しいということですね。






であれば多くの場合、コネクションの他には経歴(資格)や実績に依存することになります。

しかしそれとてトレーナーの能力を十分に評価したとは言い切れないどころか、かなり不十分です。





資格は「その人の持っている能力の最下限を担保したものであるに過ぎない」というのが僕の持論です。






つまりここで言いたいのは、「トレーナーの能力を選手やチームが評価することはとても難しい」ということです。





もちろん、大前提として最終判断は選手やチームが権利を持つべきです。

当事者ですから。






ただ、チームや選手にとって、その判断材料となるものが現状としてはあまりにも乏しい。

つまりそのトレーナーが本当に十分な知識や技術、分析力があるのかは専門家同士でないと分からないのです。






そこでJARTAとして何をしているかというと、「専門家が専門家に対する評価」をし、トレーナーの能力ランクを設定しています。





専門家すなわちスポーツ現場経験が豊富で医療的・運動学的な知識を持ち合わせているJARTAの認定講師(僕を含めて現在3名)が、トレーナーの能力を厳しく評価するのです。






トレーナーの能力、すなわち「知識・技術・説明能力・指導能力・分析力・覚悟・手本を見せる能力・行動力・継続力・問題を打開する能力」をすべて認定試験の中で評価しています。






これらの評価項目は、僕がこれまでの経験で選手に本当に貢献できるためには欠かすことができないと考えているものです。

どれが欠けても本気で競技に取り組んでいる選手には通用しない。

すべて、かなり厳しい指標で評価します。





なぜなら選手の人生を左右する立場になる可能性があるからです。






そして4段階のランクを設定し、一番下のランクは研修レベルとして、有料の現場には見学およびサポートという立場のみとし報酬を得ての活動はまだ不可という形をとっています。





一番高いランクのトレーナーは、プロ選手のサポートを任せることができています。

(もちろん経験を積んで再試験を受ければランクアップするチャンスはあります。)






もちろんここまでやっても、それでも能力の評価は曖昧な指標にならざるを得ないのが良くも悪くもトレーナーという仕事の特徴ですが。。






しかしその上で、やはり真に選手に貢献できているかどうかの最終的な指標はただ一つ、「選手が競技で成果を出すことができているかどうか」だけです。

(JARTAではその点も常に追跡調査しながらサポート担当者を評価しています。できていなければ、もちろん担当変更です。)






最後に。

JARTAでは認定トレーナー資格を取得した後も、情報共有の場としてのネット上の非公開コミュニティー、無料再受講制度、WorkOut(練習会)、研修・合宿などを通じて、常に研鑽できる多数の環境を無料または格安で提供しています。







これはつまりJARTAでは認定資格取得”後”の能力向上を重視しているということです。






選手をどんどん成長させるために我々は存在するのに、そのトレーナーが自らの成長を怠るわけにはいきません。

認定トレーナー資格をお持ちの方には、分析課題など様々な手段を通じて「成長とはどういうことなのか」を常に考えることを求めています。






長きに渡り成長できる選手は、自らモチベーションを高めることができます。

誰かにモチベーションを高めてもらう必要なんてないのです。

僕は多数の一流選手に関わらせてもらう中でその点は確信を得ています。





であれば、選手に指導する立場にある我々も選手以上に自分自身でモチベーションを常に高い状態に維持できるのが当たり前になる必要があるのは明白です。





僕は、トレーナーにせよ選手にせよ、「他人にモチベーションを上げてもらっている間はプロではない」と思っています。







JARTAオフィシャルサイト
http://jarta.jp



JARTA認定トレーナー資格の取得方法はこちらから
http://jarta.jp/seminars/



選手に習得させたい方はこちらをご参照ください。
JARTAでは全国に認定トレーナーがおり、各地域ごとにトレーナーのご依頼に対応しております。

http://jarta.jp/flow/






JARTA

中野 崇