こんにちは。

女子サッカーW杯、終わってしまいましたね。

なでしこジャパンの活躍は、サポートしている立場の人間としてもいちファンとしても本当に嬉しかったです。






今回の代表では個人的に海堀あゆみ選手、田中明日菜選手、鮫島彩選手をサポートしてきました。





海堀選手と田中選手は前回のオリンピックの直後からですから、長い付き合いに入ってきてます。

その間、彼女たちはずっと僕のところに通い続けてくれました。

僕も時には神戸まで通いました。





海堀選手はオリンピック以降、身体の重大な問題があり、とても苦しんだ期間がありました。

幸い今はその問題は全く解消されています。

僕ももちろんその問題が改善されるために尽力させてもらいましたが、やはり海堀選手本人の気力が全てだと思います。

その間、海堀選手にはメディアで見ている分には想像もつかない苦しみと努力がありました。







田中明日菜選手はこの期間にドイツへの移籍とINAC神戸への復帰を経験しています。

ドイツと日本、とても遠いので頻繁には会えませんが、LINEで連絡を取り合いながらパフォーマンスや身体の問題についてのやりとりを繰り返しました。
また帰国した際には必ずトレーニングをしに来られて、めったに会えないからということで、すごい容量のトレーニングをこなして帰るという付き合い方です。

明日菜選手はなかなか試合に出られず僕も残念でしたが、それをまた良い経験や気力に変えてさらに良い選手になれるのが彼女だと思います。




鮫島選手は、アイナック神戸に移籍してきたタイミングでオファーをいただいたので、まだ最近です。

彼女も怪我の問題を抱え続けてきており、このW杯にかけているという想いと思い通りにいかない身体のギャップに苦しんでいました。

何とか今回のW杯で良いパフォーマンスを発揮したい、全力を発揮したい、という強い気持ちをぶつけてくれ、僕はトレーナーとしてサポートすることを承諾しました。

それこそW杯のためカナダに向かう直前まで、トレーニングや身体の調整を続けました。








試合に出続けた海堀、鮫島両選手とは大会中毎日のように連絡を取り合いました。






やはりシビアな大会だけあって、精神的にも肉体的にも追い込まれているのを感じました。。

時にはLINEの動画でコンディショニングの方法を送ったりもしました。






大会が進むにつれ、彼女たちに何が起こっていったかというと、原点回帰です。





彼女たちが気付いていったのはすなわち、W杯でサッカーができる喜び、そして感謝でした。







すごいプレッシャーや疲労の中でそんなところに回帰できるのって本当にすごいことだなと敬服しました。






決勝の日、僕はテレビで生中継を観戦しました。

ぶっちゃけるとすでに選手が登場してくる場面でこらえきれずに泣いてました。

彼女たちとのいろんな苦労が一気に思い出されてきて、胸が一杯になってしまったみたいです。

よくこんな大舞台まで頑張ったね。。という言葉しかありませんでした。






決勝戦は残念ながら悔しい結果になってしまいましたが、一番悔しいのは選手たち。

試合後、海堀選手は号泣していましたが、僕は思いっきり拍手をしました。

世界2位という素晴らしい結果に対して、W杯に向けてとんでもない努力と苦労を乗り越えた姿に対してです。






素晴らしい選手たちのサポートをさせてもらってるんだということをあらためて実感させてもらいました。

スポーツ選手のサポートは素晴らしい仕事だと思います。

相手がメディアで目にするような有名選手かどうかは関係ありません。

本気で競技に向き合っている選手であれば、どんなレベルでもどんな競技でも同じです。





そしてこのことはスポーツ選手でなくともまた同じです。





何かに対して本気で向き合っている人のサポート。相手が本気だからこっちも肚をくくらないとできない。

そんな関係性だからこそ、とても苦しいし、そして震えるぐらいの感動があります。






選手たちには試合後すぐにねぎらいと感謝の連絡をしましたが、「またリーグ戦頑張ります」という返答、、トップアスリートは一枚上手でした笑







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中野 崇