最近、スポーツトレーナーという仕事の本質を考える日々が続いています。
そこで何となく思い出したのが自分の中学生時代。
感覚的には随分長い間、人間の動きを考えてきたような気がしたのです。
みなさんはヤクルトスワローズに在籍していた伊藤智仁投手をご存知でしょうか?
(今は確かスワローズのピッチングコーチをされていたはずです。)
中学生の僕は野球をやっていて、補欠投手でした。
中学生にして既に肩を痛めて地元の整骨院に通う日々を送っていました。
そんな僕にとって、当時破竹の勢いで活躍していたプロの投手であった伊藤智仁投手は憧れの存在でした。
テレビの画面で見てもとんでもなく伸びのあるストレートに、それ以上にインパクトのある、えげつないスライダー。
ぜひ見てみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=SIryiDcZJ68
当時野球をやっていて投手だったら、誰だって憧れたと思います。
大好きでした。
しかし当時はyoutubeなどインターネットは発展していませんでしたので、野球少年にとってプロ野球選手の動きを観察するためには、試合をVHSに録画することになります。
そして更にじっくり見るためには、「一時再生ボタン」で画像を止め、一瞬だけ離してまた押して止める、みたいな泥臭いことを要求されました。
見たいところより行き過ぎたら、「巻き戻し」です笑
古いビデオデッキ笑
とても面倒な作業をしなければ実現しないことでした。
当然、周りの誰もそんなことやってませんでしたし、ちょっとというかだいぶ変人扱いされました笑
それでも。
それでも僕は伊藤智仁さんの投球モーションを見たかったのです。
少しでも上手くなるために。
そのためには周りの声は関係ありませんでした。
「そんな面倒くさいこと止めときや。」という人が、僕のプレーを上手くしてくれる訳じゃない、という当たり前のことですね。
大げさでなくひたすら見続けました。
当時は自分がプロ野球選手になるために、少しでも上手くなるために自然にやっていたことですが、今となっては少しは仕事にも役立ってるかもですね笑
これを見習えとはもちろん言いませんが、ここで僕が言いたいことは一つ。
今目の前にある環境が、自分が将来やりたいことにつながっているかどうかが分からなくても、今出来ることに全力で取り組んだ方がいいってことです。
その時身につけたことが将来つながるかどうかなんて、その時の自分には分かりません。
Apple社の故スティーブ・ジョブズ氏もかの有名なスピーチでこのことを語っておられます。
https://www.youtube.com/watch?v=RWsFs6yTiGQ
また、目の前の「今出来ること」に取り組んで成長してからしか見えない景色って確実にあります。
そもそも将来をいくら熱く語れても、目の前のこと・人に全力を傾けられない人は信頼しにくいですよね。
JARTAオフィシャルサイト
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選手に習得させたい方はこちらをご参照ください。
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JARTA
中野 崇
