「体力」



スポーツ現場やスポーツ選手からの言葉で非常によく耳にする言葉の一つですね。






体力がない。

体力をつけないと。

体力をつけるために毎日長距離走ってます。

体力をつけるためにエアロバイクに毎日乗ってます。

瞬発力を持続させるためにインターバルトレーニングしてます。


などなど。

ほとんどがこういう表現に集約されますかね。






一般的に「体力がない」と自他から認識される現象は、大きく分けて息が上がる(呼吸器系)、筋出力が低下する(筋持久力)を表していると考えられます。






細かい生理学的なことはここでは省きますが、簡単に言うと、ガソリンを使い果たしてしまっている状態と似ています。






そこで多くの人、選手本人も含めて考えることは、体力というものの「容量」を増やそうとすることです。





そのために多くの選手が、冒頭の有酸素系のトレーニングであったり、持久性瞬発力と言われるダッシュの繰り返しやインターバル系のトレーニングに着手しています。





体力をつけるための「常識」ですね。




これ自体は決して無駄ではありませんし、必要なことだと思います。






しかし、一つ忘れてはならない観点があります。

それは、「体力の省エネ」です。





要するに体力をつけて体力がたくさんあっても、無駄使いして燃費の悪い動きしてれば元も子もないってことです。






僕は体力という概念には、容量という要素と、それに加えてこの「省エネ」という観点が絶対に必要だと考えています。

(車の省エネの考え方と同じですね。)






いかに無駄な動き、無駄なエネルギーの浪費をしないか。

人間の動きでいうと、必要のない局面で必要のない箇所に力を込めていたり。





一つ例を出すと、前に走りたいのに、大腿四頭筋というブレーキ筋に緊張が入ってしまい、ブレーキ作用を起こしながら走ろうとする、これはエネルギーの無駄使いですよね。







容量を増やすだけでなく、いかに無駄を省くか。





新たに増やすのではなく、今あるものをいかに効率良く使うか。





これは日本に西洋的な身体観やトレーニング概念が入ってくる前には常識でした。

武道や武術の重要概念の一つですね。






車や環境が省エネの時代だから人間も、というまでもなく、すでに我々はそういう文化を持っていたのですから、それを使わない手はないと思います。







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中野 崇