先日、JARTAの公式ブログにて認定トレーナーの犬尾さんが記載してくれた記事、とても重要です。
ちょっと衝撃でした。

 

犬尾トレーナーの記事はこちら

 





 

パーソナルトレーナーとして選手に関わった場合、その選手だけが良くなればいいのでは決してなく、その選手の関わる環境(チーム、関係者など多岐にわたる)全てが良くなるように、自らの行動や発言を考える必要があります。






 

「関わった選手だけがとにかく良くなればそれで全てOK」では、これは要素主義的な発想なのです。




 

彼が書いてくれているように、チームにトレーナーが居る場合、その選手とトレーナーの関係が悪くなる、その結果さらに全体が悪循環に陥り、全体としてのクオリティやパフォーマンスが下がってしまう、これでは何をしているのか分かりません。






 

実はこれは昔僕が実際にやってしまったことでもあります。

だから僕にとって、記事の内容はとてもリアルで、未熟だったなぁ、、と思い返しました。
 

トレーナーという業種の欠点は、自分のトレーニング理論を盲信するあまり、全体の関係性が見えなくなることかも知れないですね…。

その理論が良い、悪いはここでは全くの無関係です。

全体の関係性を捉えられていないことが問題なのです。





記事にあるように、パーソナルトレーナーが、その選手が所属するチームのトレーナーを遠回しにせよ否定的になってしまう。

選手は自分に信頼をおいてくれれば、なおさらその選手もチームのトレーナーを否定的にみたり軽んじたりする傾向になってしまうのです。

そうなると、記事のようなことはあっという間に起こってしまいます。

僕の場合は周りの方々の助けもあってそこまで大きな事態には至りませんでしたが…苦笑





 

トレーナーがいるチームの選手に対して、外部のパーソナルで関わる場合、絶対にチームのトレーナーを否定してはいけません。

(心の底でそう思ってしまうのは仕方ない現状ではありますが…)





 

あくまで、目的はその選手とその選手が所属するチームが良くなることのはずです。

例えば、そのチームトレーナーの気持ちを代弁してあげることだって必要なのです。

であれば、単純に理論が違うからって否定するのは安易すぎます

そもそも否定や批判は誰でも簡単にできますしね。






理論が違うのがわかったならば、「じゃあその環境でその選手が最も上手くなれるにはどうすればいいのか」を考えるべきです。



 

他のトレーナーを否定して、選手の信頼を全て手の内にしようとするのは、ただの「縄張り争い」です。
次元の低い話です。

実際、トレーナー業界ではすごくそれが多いのがとても残念です。


 


「POST」の企画、千葉ロッテマリーンズの影石トレーナーとの対談の様子。
チーム所属のトレーナーとパーソナルトレーナーの立場や役割の違いについて話し合いました。
限定動画で配信されています。


 

 


 

自分がもしそうなってしまいそうになったとき、その発言・行動が「本当にその選手のためか」を一度考えた方がいいです。

そこに自分の欲求や自己主張、つまり「煩悩」はないかを冷静に見直すと、気付くことはたくさんあると思います。




 

 

目的に対してそれが上手く達成できるために、全体の関係性の中で自分に何ができるのか、自分が行動することで全体にどのような影響があるのか、十分に考えながら常に”総合判断”で動いていければいいですね。

 





JARTA
中野 崇