10月5日、関東ラグビーフットボール協会普及育成委員会のインストラクター向け講義を行いました。






ちょっとややこしいですが、要するにラグビーの指導者の指導者の方々への講義です。






メインテーマは「身体の使い方」です。

・身体の大きい相手に対してどう対処するのか。

・スピードで劣る相手に対してどうするのか。

・子どもの頃からそれを習得してゆくためのアイデア。

つまりラグビーに関わらず、身体運動としての質を高めるための考え方についての講義です。






僕は大学までずっと野球をやってきたので、ラグビーをやったことがありません。

恥ずかしながらこれまで試合もあんまりじっくり観たことがありません。

しかし、人間の運動の本質的な部分に対しての考え方を、ということでしたので今回の講義に至りました。



皆さん、非常に体格がよく、座っているだけで威圧感がすごかったです笑



ラグビーもサッカーと同様に競技力にはフィジカルの部分が影響が大きいと考えられていますが、その「フィジカルの部分」についての考え方を少し見直す必要があると考えています。






どういう事かというと、例えば10のパワーを持つAという選手がいて、相手が7や8など10以下の力だと、勝てますよね。

しかし相手が15や20の力を持つ相手には、当然10だと勝てません。

だからA選手の10の力を15や20まで高めて対処していこうというのがトレーニングの通常の考え方です。

しかしここにはたくさんの弊害やリスクが発生します。

つまりすごく単純に一部を表現するとスピードの低下やケガのリスクです。


あと問題は果たして10の力を本当に15や20にできるのか
これは非常に重大な部分ですが、「トレーニングの数値的にはそうなったとしても、果たして試合で15や20を発揮出来るのか。」

この辺がスポーツのトレーニングの難しいところですね。





そしてこれらの部分には多くの競技において課題としてこれまで長い時間をかけて取り組んできているはずです。


では僕、すなわちJARTAの考え方はどうかというと、A選手が10の力を持っていて相手が15ならば、相手が10より少ない力しか発揮できないようにすればいいということです。


講義の中でこの話をしたとき、皆さん「理屈はわかるけどそんなこと出来るのか」という顔をされていましたので、論より証拠ということで、実際に皆さんの前でお見せすることにしました。






ちょっと写真はないのですが、相手として登場していただいたのは、3名の方々。

みなさん今も100kgオーバーの元ラグビー選手です。(僕の体重は67kgぐらい)

うち一人は元日本代表の斎藤祐也選手。

筋肉番付でも4位に入ったスーパーアスリートです(そして水泳金メダリストの岩崎恭子さんのご主人です)。

→斎藤裕也さんのブログでもご紹介いただきました。こちら。





主な実験としては、より実際の動きに近いようにということで、肩での押し合いです。

まず普通に押し合いをして、どう頑張ってもパワーでは僕が勝てないことを確認しました。

それから僕の提案するような身体の使い方をもって再度肩での押し合いという流れです。






その中で大きな力を持っている方々に対してその力を発揮することができないような関係性の作り方をお見せしました。


どういうことかというと、人間が力を発揮するためには、力を加える対象が固いことが必要ということを逆手にとっています。

人間が力を発揮するために必要な要素をつぶすということです。






このあたりを表現するには難しい部分がありますので、詳しくお知りになりたい方はこちらを参照下さい。

JARTAの理論




また、当日は子ども達の指導に関わる方々という事で、少し指導のポイントにも触れました。


子ども達は誰でも非常に大きな可能性を秘めた存在ですが、それを伸ばすもつぶすも指導者の関わり方が大きく影響します。

このあたりについてサッカー日本代表選手の指導や少年選手の指導の中で得た経験の中から肝腎だと考えている部分について、僕の見解をお話させていただきました。


続く。