スポーツトレーナーになることは難しいか。

僕はとてつもなく難しいと思っています。

スポーツトレーナーの養成機関を主催している立場ではありますが、この仕事は安易に目指すものではないと思います。





 

ただし、ここで僕が「難しい」と言っているのは、一般的に言われている難しさとは異なります。

理由はこの仕事のもっと本質的な部分に関することです。





 

スポーツトレーナーは、自分が提供するコンディショニングやトレーニングはもちろん、ほんの一言で結果的にその選手の競技生命を駄目にしてしまうこともあり得る立場と言えます。

スポーツトレーナーとして一流を目指していくならば、いずれその競技のプロを相手にすることもあるかもしれません。




 

 

そうなれば競技生命どころか、人生に大きな影響を与える立場になるのです。

また有名選手であれば、選手を取り巻く多くの人たちの生活にも影響を与えるかも知れません。


 




 

ジュニア世代だから気楽?

絶対にそんなことはありませんよね。





 

ジュニア世代には、それこそ関わるトレーナー次第で世界の一流になる可能性も秘めています。

 




 

トレーナーを志す方は、必ず覚えておいて下さい。

トレーナーという仕事は、「相手の人生」に関わる仕事です。

トレーナーという仕事は、相手の人生に関わる仕事であり、相手の人生に影響を与える仕事です。

それぐらい重いことを「前提」にしてパフォーマンスに関わるのです。

 




 

 

男子ビーチバレーのトップ選手、仲矢選手の立甲です。
ついにしっかり出来るようになったと、写真付きで報告下さいました。






 

それだけに、そのトレーナー自身の人間性、人間力が試されます。
試され続けます。

そこに応え続けて、初めて信頼が生まれます。





肝腎なことは、

知識やテクニックやトレーニング理論ではありません。

もちろん小手先のコミュニケーション能力やマインドスキルではありません。





 

人間としての本質的な部分が最終的には大きな部分を占めると思います。

人間としての本質的な部分を「試し続けられる環境」に身を置く覚悟ができる必要があります。
トレーニング理論や知識、テクニックは全てその上に成立します。

小手先で上手いこと言っていても、それが上っ面のものであれば、いい選手には簡単に見破られます。

 

 



 

その覚悟が出来ている方であれば、いつかとても素晴らしいトレーナーになれると思います。

少なくとも僕自身は昔からこの気持ちでやっていますし、ここに共感してもらえる方と一緒に仕事したいと思ってます。









JARTA
中野 崇