JARTAというスポーツトレーナー養成・派遣機関を運営していると、
よく「どうやったらスポーツトレーナーになれるのか」、「スポーツトレーナーになるのは難しいと言われたんですが…」という類の相談をされます。
実際、僕自身も学生のころから
「スポーツトレーナーは狭き門」
「スポーツトレーナーは食べていけない」
「スポーツの動きは難しいから、まずは高齢者の方のリハビリができて一人前にならないと無理」
「スポーツトレーナーになるにはコネが必要」
「周りにそんなこと実現できている人見たことない」
など、多種多様なネガティブな意見を聞かされました。
ポジティブな意見をくれる人は本当に少なかったです。
またJARTA認定トレーナーになった方々の声を聞いていても、同じような意味のことを聞かされ続けて、いつの間にか元々の動機であったスポーツトレーナーへの道を諦めていたという旨の話は非常に多いです。
これらの意見は果たしてその通りなのでしょうか。
僕は実際のところ、理学療法士としての活動の中からスポーツトレーナーとして進んできましたし、道半ばとはいえ元々の志望動機をそのまま実現してこれています。
これは僕が特別という意味ではなく、先日お話したように「諦めるという選択肢」がそもそも頭になかったというところに理由があると感じています。
「諦めるという選択肢がなかった」という記事はこちらをご参照ください。
今回は、ここでもう一つ、トレーナーを志す方に覚えておいていただきたいことがあります。
それは、実現するための行動・方法に思考を集中する、ということです。
一般的に現在の社会的・教育的環境がスポーツトレーナーになるために難しいことは確かです。
しかし同時に環境的に難しいのは、「既にわかっていること」とも言えます。
だから肝腎なのは、「それがわかった上でどうするか」、です。
環境のせいにしない、とも言えます。本質的には先のリンク先の記事と共通しています。
「それがわかった上で」、様々な前提を把握して踏まえた上で、「どうすればスポーツトレーナーとしての活動ができるのか」のみに思考をフォーカス。
できない理由を挙げるのはとても簡単です。
誰でもできます。
多くの人がそうします。
でも、多くの人と同じになりたくなければ、多くの人と同じことはすべきではありませんし、多くの人と同じことは考えるべきではありません。
やりたいことがあるのであれば、「できる手段」を考える方が楽しいですし、実際そうしている方はとても魅力的に見えます。
そしてそもそも、スポーツトレーナーを志すのであれば、できない理由ばかり挙げる思考回路では通用しません。
身体を動かすことで心が動きますし、心が動くと身体も動きます。
そしてその中で、稀な機会に恵まれたり、実現するきっかけに出会ったりできます。
(結婚する相手が見つかったりもします笑)
全ての行動を、「やりたいことのベクトル上」に持ってきましょう。
※スポーツトレーナーとして活動するために、家族を守るために経済的な安定を確保するのも、「やりたいことのベクトル上」にあると僕は思います。
次回予告
「コネクションの作り方」
僕は普段からコネクションをたくさん使いますし、それが武器でもあります。
皮肉られることもありますが…。
でも僕は堂々とコネを使います。
その理由も含めて、コネの作り方について次回お話しします。
JARTA
中野 崇