今日は前橋育英ー関大出身のサッカー選手、志村智久選手のトレーニングを行いました。


〈志村選手の主な経歴〉

全日本少年サッカー大会 優勝

全日本少年フットサル大会バーモントカップ 優勝

ナイキプレミアカップ 優勝

Uー14ナショナルトレセン

全国高校サッカー選手権大会ベスト4

インターハイ 優勝

全日本大学サッカー選手権 優勝

関西選手権 優勝






志村選手とは、JARTAが海外トレーナー研修において提携しているカルチョファンタスティコを通じて知り合いました。


体格で劣る日本人がイタリアで戦っていくための手段として、これまでのスポーツトレーニングの常識とはまったく違う観点から、JARTAセンタリングトレーニングで身体の使い方を研ぎ澄ましていきます。

(志村選手は8月からイタリアでの挑戦が始まります。)






そもそも、日本人には日本人の勝ち方(身体の操り方)があるのです。






JARTAセンタリングトレーニングは、筋力だけに頼るのではなく、身体の使い方や身体内部への認識力を極限まで高めることで、身体の操作性を高めます。

さらに、重力による落下を最大限利用する加速様式、身体を割るようにしてバラバラに使う方法、軸の意識を使って強烈なバランス能力(身体を固めて耐えるのとは全く別の様式)を習得してゆきます。

それゆえ、選手は動きが遅い簡単なトレーニングであっても、身体中にセンサーを張り巡らせるような状態を要求されます。

導入期はかなり脳疲労を起こすなど、かなり苦労される選手が多いです。






■背骨のスパイラルストレッチ。
通常のストレッチとは違い、相当な意識のコントロールを要求します。
「意識する」ことで、同じ姿勢から狙ったところに自由にストレッチがかけられるようになります。



■立甲(りっこう)
肩甲骨周囲の筋肉を最大限ゆるめ、肩甲骨の可動性を立体的に向上させることで肩のゼロポジションで使える範囲を飛躍的に大きくする。
単に柔らかいだけでは実現することは難しく、「力を抜きつつ入れる」といった身体の操作が必要。
肩甲骨が体幹部から大きく離れることができるため、体幹の制限を減らして体幹の可動性が向上する。




継続して鍛錬し、これらを使いこなすようになることで、スポーツ界で常識とされているような通常の筋力トレーニングでは得られない動きが習得できます。

例えばゴールキーパーであれば、相手に押されても体勢を崩すことなく、しかも力んで耐えているのではないからその後の動きにも全く影響せず高く跳べたり速く動いたり、といったパフォーマンスが可能になります。

さらに筋肉の緊張を極限まで減らすため、筋肉の中にある筋紡錘というセンサーが最大限働くので、結果として身体反応速度が相当高くなります。






これらは、ボールや地面・相手選手・ゴールとの距離などの関係性といった外部への認識力(外的認識力)、自分の重心位置や自分の身体の状態などの内部への認識力(内的認識力)、それらを活かした状態を保持出来るフィジカル、スキルがそれぞれ統合したときに初めて実現されます。

全ての要因を表現しているわけではありませんが、これを統合化といいます。






統合化は、「筋力を高めることを重視した形態でのトレーニング」では決して身に付かないものです。

我々日本人が、「フィジカルで劣る」ということで体幹トレーニングなど「身体を固める力を向上させるトレーニング」に精を出した結果はもう先日テレビで目の当たりにしたはずです。






日本代表選手たちは、「筋力」「体幹の力」では決して海外選手に負けていないと思います。

ただそれをサッカーに活かせていない、そもそもトレーニングの段階から活かせるような様式でトレーニングすることができていない(統合化できていない)ことが問題なのです。