理学療法士やトレーナーなどの治療の仕事は、
クライアント様の身体や
生活環境、競技環境に生じている問題を
改善したり、
今よりさらに良い動きができるようになることを
お手伝いしたりすることが主な役割です。
この職に就いている方は、その目的と職務を果たすため、何とかクライアント様のお役に立ちたいと日々研鑽されていることと思います。
若い方でも普段から自分の技術を向上させようと努力する姿勢にはいつも頭が下がります。
しかしそれに対して、
自分自身の身体や心の状態についてはどうでしょうか。
腰痛や肩こり、その他調子の悪いところをそのままにしていないでしょうか。
また、姿勢や歩き方など普段の身体の使い方に十分な注意を払っていると言えるでしょうか。
「自分は身体の使い方が上手い」
と胸を張って言えるでしょうか。
クライアント様の立場から考えても、野球が下手なコーチに「こうしたら上手くなるよ」と言われても説得力がないことは明確です。
また、姿勢の悪いトレーナーに、「このトレーニングをすれば良い姿勢になれますよ」と言われても同様だと思います。
私は、他者を良くするためには、
精神面も含めて自分のコンディションを整えること、
自分の身体の使い方(身体意識)に気を配ることは、非常に重要なことだと考えています。
なぜなら、私たちが提供している治療やトレーニング指導の善し悪しは、
提供する側の身体状態・精神状態に大きく左右されるからです。
一流のスポーツ選手や武道家、優れた治療家などは身体の使い方や姿勢、精神状態に非常に繊細な注意を払います。
使い方や姿勢などが、良くも悪くも自らのパフォーマンスに大きく影響することを知っているからです。
高い視点から考えると、身体を使って行う活動である以上、私たちの仕事も同じことが言えると思います。
治療においては直接相手の身体に触れる頻度が高いため、技術だけでなく、
自分のコンディションが相手に与える影響については非常に慎重になるべきだと思います。
日々の学習に加えて、ぜひ自分の心身トータルの状態をチェックし、より良い使い方ができるように取り組んでみて下さい。
同時に治療時や訓練時の自分の姿勢や意識の状態にも注意してみて下さい。
頸や肩周り、手首や腰周りが十分リラックスできているか、重心位置は安定しているか、視線はどこに向けているか、など自分なりにチェックしてみて下さい。
自分の身体や心に生じている問題の原因を捉えて自分で解決することは、非常に重要であると同時にとても良い勉強になると思います。
今持っている知識と技術を存分に使って、自分の心身を整えてみて下さい。
私は、「自分の問題を解決できない者が
他人様の問題を解決できるはずがないと思いませんか?」と師匠にいつも言われています。
一理ありです。。
お読み頂き、ありがとうございました。