何度も紹介していますトリガーポイントについて改めてご紹介します。

トリガーポイントとは、専門的に言うと発痛点とも言い、痛みやこりがもっとも強い部位のことを言います。このトリガーポイントが痛みの引き金にもなりえるとされています。
筋トレなどで同じ動きを何度もくり返す、長時間のデスクワークで同じ姿勢を継続するなどして筋肉に負荷をかけると、その部分の筋肉が収縮し、筋肉痛の状態になります。通常、この痛みは数日で回復しますが、さらに筋肉に負荷を与えて血行の悪い状態になると、収縮がもとに戻らなくなって筋肉が短縮(たんしゅく)した状態になり、痛みを発し続けるようになります。この状態になっている部位を「圧痛点」と言い、その中でも特に力を加えると周辺の部分まで強い痛みを与える部分をトリガーポイント(発痛点)と言います。

トリガーポイントが生じると、筋肉が緊張して可動範囲が制限され、十分動かすことが難しくなります。また、トリガーポイントを放置することは、トリガーポイントによる関連痛が起こる範囲の筋肉も緊張させ、新たなトリガーポイントの発生にもつながり、症状が長引く原因にもなります。
そうならないためにも、トリガーポイントは早期に解消することが重要になります。
トリガーポイントは筋肉の痛みですので、筋肉の痛みかどうかを見極める必要があります。
筋肉の痛みの特徴は次の3つです。
- 「鈍い痛みである」
- 痛みの部位が明確でない
- 動くと痛みが悪化する
上記3つのうち2つに当てはまれば筋肉の痛みの可能性が高いので、トリガーポイントをお試しください。
トリガーポイントの見つけ方
肩や首の痛みの場合、トリガーポイントは首の横側にある胸鎖乳突筋の中、首から背中にかけてある僧帽筋の中、特に肩甲骨にそってできることが多いです。
耳の後ろから鎖骨の付け根にかけての首の横側、また首から背中(肩甲骨)にかけて、指で押してみてください。パチンコ玉からウズラの卵くらいの大きさのコリコリとした感触のものがあれば、それがトリガーポイントです。
注意しなければならないのは、トリガーポイントは、普段痛いと感じている部分から離れていることも多いという点です。肩が痛む場合、首の横側や腕の付け根にトリガーポイントがあることも少なくありません。
トリガーポイントを見つけたら
トリガーポイントがある筋肉はこわばっているため、トリガーポイントを中心にやさしくなでてほぐしましょう。
トリガーポイントのある筋肉をゆっくりと伸ばすストレッチも有効です。
病院で行われる治療には、トリガーポイントに局所麻酔薬注射を打って血行を改善し、筋肉をほぐす「トリガーポイントブロック注射」や、トリガーポイントが生じている部分に圧力を加えて一度血流を止め、その後圧力を解放することで新しい血液を流し、トリガーポイントを不活性化させる「虚血圧迫(きょけつあっぱく)」などがあります。
トリガーポイントを押す際は次の事に注意してください。
- 身体が冷えている状態で押さない
- 全体的に筋肉を緩めてから押す
- 刺激量に十分注意する(強く押しすぎない)
トリガーポイントの解消が肩こりの改善につながる一方、肩こりの痛みの原因がトリガーポイントでない場合もあります。
自分で見つけられなかったときは、当院にお越し下さい。
参考文献:「症状から治療点がすぐわかる! トリガーポイントマップ」伊藤和憲(医道の日本社)