次男は幼稚園の時に
小児良性てんかん
と診断され、内服治療を開始しました。
全般発作は全くなく、午睡からの覚醒時に幻覚が見える軽いレベルなのだけど、脳波でも棘波がある事から、内服で経過を見ています。
脳にダイレクトに作用するお薬は副作用が恐ろしいものでした。
内服開始時、副作用の少ないと言われるイーケプラを処方されました。
内服してからすぐ、次男は時々獣のように『うぉーー』と叫ぶようになりました。
身体も怠いのか、ずっとひっくり返っていました。
内服開始時は、軽い胃腸炎もあったので、その時はまさか100%副作用だとは思いませんでした。
万が一お薬のせいでも、継続すれば体が慣れるかな?とも思いました。
半月ほど経過を見ていましたが、次男は笑うことが少なくなり、終始不機嫌になりました。
ある時、前頭部に500円玉サイズの円形脱毛症ができたのです。
次男がポツリと
『ぼく、(幼稚園で)おともだちにあたまにくることが(この頃)おおくて、たたきそうになるのをいっしょうけんめいがまんしてるの』
4歳の次男が副作用からくる怒りっぽさを、必死に自分の感情をコントロールして、我慢している事がよく分かりました。
我慢し過ぎてた結果、ストレスから円形脱毛症になったのだと思いました。
胃腸炎は治ってもイライラや獣のように叫ぶ事が治らなかったので、これは明らかに副作用の影響と確信し、急いで受診して薬を変更してもらいました。
お薬が変更後、いつもの次男に戻ったのでした。
(早く受診してあげなくてごめんね)
この時に撮影した七五三の写真は、終始不機嫌なものとして残っています。
脳に作用するお薬は、合わなければ性格まで変えてしまう怖さを痛感しつつ、次男は外ではすごく頑張り屋なのだと感じたのでした。