こんにちは、木村です。

 

 

 

海のある町に住んでいるのにもかかわらず

夏の間、混雑と日差しを避けて近寄らずにいた浜辺を

久しぶりに散歩してきました。

 

 

台風の余波でうねりが高いこともあって、サーファーがちらほら。

 

 

子育てファミリーが砂浜でバーベキューをしている様子を眺めながら

過ぎ去った日々の思い出が胸の内を去来しましたが、

 

自分でも不思議なくらい、“感傷的な気分”にはならず。

 

むしろ、今、全身で感じている風や潮の匂い、波の音、

複雑な空模様を楽しんでいる自分がいました。

 

 

 

 

 

気分って、ただでさえ

お天気だとか、

不幸なニュースだとか、

人の言動だとか、

日々の出来事に影響され、ザワザワと揺れるもの。

 

 

もちろん、

いちいち影響されない、反応しないような

心の回復力を身につけることも大切なのですが、

 

日々、口にする飲食物が気分に与える影響にも

侮れないものがあるんですね。

 

 

 

 

 

 

テニスプレーヤーのジョコビッチ選手は、

自らのグルテン不耐症について綴った著書、

『ジョコビッチの生まれ変わる食事』の中で、

グルテンが自分に及ぼしていた影響について述べています。

 

グルテンを含む食べ物を2週間絶ったのちに

再びグルテンを食事に取り入れてみたところ、

 

「一晩中ウィスキーを飲んでいたかのような感覚に襲われた」

と。

 

 

 

 

“You are what you eat”という言葉もあるように、

私たちは、日々口にするものによって作られ、

エネルギーをもらっているわけで。

 

 

自分が体に入れている飲食物が

自分の体や気分にどんな影響を与えているのか

 

それを知っておくのはとても大事なことだし、

 

気分を不安定にするような飲食物は、

避けるのに越したことはありませんよね。

 

 

 

 

 

NYにある統合栄養学学院で学んでいた当時のこと。

 

気分の上下に苦しみ、うつや双極性障害と診断され、

抗うつ薬を飲んだけれど改善されず、

自殺すら考えたという、

某作家さんが力説していたのは、

 

身近にあって、依存性のある、“気分変容ドラッグ”、

砂糖、カフェイン、アルコールが、

気分に及ぼす影響の大きさ。

 

 

医者に行っても精神科に行っても

一向に症状が良くならなかった彼は、

あちこち調べた末に、分子栄養学に出会い、

 

決意して上の三点を絶ってみたら、

初めの2週間は、キツ〜い禁断症状に苦しんだそうで。

 

 

でもそれを過ぎるころ、

朝、目を覚ました時に

躁状態とは明らかに違う、

晴れ空のようにクリアな活力を心に感じるようになり

 

その後、作家として出直し、著書を出すまでに至った、

と語っていました…

 

 

 

 

甘いものや粉もの、つまり精製された炭水化物は、

血糖値を急激に上下させます。

すると、それを調整しようと

アドレナリンやインスリンといったホルモンが過剰に分泌されるので

それに伴って気分も不安定に。

 

 

カフェインに興奮作用があるのはよく知られるところですね。

でもそれって、カフェインが副腎を刺激することによって

アドレナリンが出るからこその効果

だから摂り過ぎは禁物。

体に過剰に刺激を与え続ければ、体(副腎)も疲労しちゃいます。

 

 

アルコールは”脳の鎮静剤”として働くので

一時的には気分をリラックスさせてくれます。

ですが、鎮静効果が切れ、酔いが覚める頃には

気分の安定に関わる物質“セロトニン”が減ってしまうので、

かえって不安感が増す、といいます。

 

 

 

 

 

糖分やカフェイン、アルコールを始め、

私たちが日々口にするものに対する”感受性”は、

人それぞれ。

 

 

体がアルコールを全く受けつけない人

夕食後にコーヒーを飲んでもぐっすり眠れる人

がいるように、

 

体質は一人ひとり異なるわけですから、

一概に「〜すべき」とは言えませんし、

「量」の問題でもあるでしょう。

 

 

 

 

私たちの体は、

外側からの変化に対して

体内の生理機能を安定した状態に保つように働いてくれています。 

 

血糖値やホルモンバランスが安定していれば、

気持ちも落ち着き、

活力や集中力も自然に湧いてくるように出来ているんですね。

 

 

だから、

 

普段何気なく私たちが口にしているものが、

思っている以上に気分に影響を与えている

 

ということを意識しておくこと。

 

 

そして

自分の体質にふさわしい摂り方を見つけていく

ことも、

日々の幸せ感には

とても大切なことだと思うのです。