ミス日本コンテスト | パレ・ガルニエの怪爺のブログ

パレ・ガルニエの怪爺のブログ

ブログの説明を入力します。

ウクライナ出身で幼少時から日本で暮らし、日本国籍を持つ椎野カロリーナさんが、グランプリを獲得したことがニュースになっています。

これとは、直接関係ないことですが、約50年前からのバレエ・ファンとしては、日本人ダンサーと外国人ダンサーの体形差、(どっしりした衣装の歌舞伎や能・狂言ではなく、)バレエの場合の舞台映えの違いなどに、ずっとため息をついてきたのですが、この頃、永久メイさんとか、バレエ・ダンサーとして外国人ダンサーにひけをとらない体形のダンサーが出てきたことを喜ばしく思っています。

 

ミス日本コンテストについては、

1.コンテストのルール上、日本国籍を持つ椎野カロリーナさんは、完全に参加資格を持っており、他の参加者と同様に、グランプリを与えられる資格が100%認められ、後からぶりぶり言うのはおかしいと思います。

 審査員の方々が、彼女がグランプリを与えられるべきだと判断しながら、後からぶりぶり言う外野の人達を意識して、グランプリを外したりしなかったことに敬意を表したいと思います。

 

2.ぶりぶりいう外野の人達は、典型的・伝統的日本人とは異なる彼女の容貌のことを問題にしているようですが、CNNの記事によると、主催者側のワダ・アイさんは、 Ms.”Shiino was awarded the title of Miss Nippon because she is a “hard-working, yet humble, Japanese woman with a very strong sense of consideration for others” →椎野さんは、努力家でありながら、慎み深く、他人のことを思いやる大変強い意識を持った日本人女性だから、選ばれたのだと言っています。

 審査の経緯や選考理由を問題にせずに、外見・容貌のことばかり指摘するのは、おかしいと思います。

 容貌をとやかくいいたがる人は、結局、ミス日本にしても、ほかのミス・コンにしても、その女性の人柄や生き方などを問題にせず、容貌だけで選ぶという本音の人なのだと思います。

 

 ちなみに、典型的・伝統的な日本人の容貌の女性としては、私は、法務局から差別だと指摘されても少しも反省する様子がない国会議員とか刑事事件の捜査を受けると、パソコンのハードディスクをドリルで壊させるような、おしとやかではない行為をためらわない国会議員が思い浮かぶのですが、そういう人達には、余りグランプリはあげてほしくないと思います。

 「努力家でありながら、慎み深く、他人のことを思いやる大変強い意識を持った日本人」というグランプリに相応しい美質は、日本人だから自然に備わるのではなく、口先でべちゃべちゃいろいろということはできるけれど、日本人でも、全く欠如している人もいれば、それを欠如していることにさえ気がつかない人もいれば、外国出身でも、手に入れている人もいる。

(ちなみに先日の羽田空港の炎上事故の際の、火災場所を避けて安全な脱出口だけを選び、乗客を誘導したJALのキャビン・アテンダントの皆様や誰も残っていないことを確認して最後に降りた機長、そして、それに協力した乗客も、国籍を問わず、パニック時対応コンテストのグランプリ候補)

 

3.WBCクラシックの”ペッパーミル・パフォーマンス”ヌートバーとか古くは、ジェシー高見山さん、小錦さん、琴欧洲さんら大相撲のブルガリアやハワイ、モンゴルなど外国出身の力士達とか、ラグビー・ナショナル・ティーム”ブロッサム・ジャパン”の外国出身(一部は、日本国籍なし)の選手達とか、多くの外国出身者が日本のために貢献してくれており、それを既に受け容れてきているのですから、妙に出身にこだわるのは、やめてよい時期だと思います。

 

 むしろ、椎野カロリーナさん、ヌートバーさん、ジェシー高見山さんほかの人達に、日本を好きになってくれて、自分の国として選んでくれて、今のロシア並みに、国民の大多数が国粋主義・排外主義に凝り固まっていた80年前の「鬼畜米英」日本ではなく、文化的に豊かな、開かれた、寛容な、相手にも敬意を払うと共に、自分にも誇りを持つという礼節の国に向かうことに貢献してくれて、本当に、ありがとうと伝えたい気持です。

(ウリアーナ・ロパートキナさんが、プーチンのロシアをやめて日本に来てくれて、若手バレエ・ダンサーを指導してくれたらいいのに・・・)