For God's sake, this man cannot remain in power | パレ・ガルニエの怪爺のブログ

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訪問先のポーランドでのバイデン大統領の標記の発言について、

・内政干渉(ロシアの政治権力者は、ロシア人で決めるべきであって、外国人が干渉するべきではない。)

・プーチンへの不要な刺激となり、停戦交渉等の支障となりかねない

・プーチンを怒らせて、生物化学兵器、核兵器の使用などの暴走を生じさせかねない

といった批判があるようです。

 

私は、上記の批判は、一般論としては、正しいとは思いますが、侵略戦争を起こした責任者であり、戦争犯罪人であり、核テロリスト(核兵器を持たない国に対して、核兵器を使用するかも知れないと言って脅すことは、立派な(?)核テロリストです。)であるプーチンの場合には、そうした批判は該当せず、むしろ外国の政治家、ジャーナリスト、芸術家、ブロガーなどを含めて、外国人、ロシア人を問わず、あらゆる人が、プーチンを権力に止めてはならないという発言をすべきだと思います。

そして、プーチンの犬のようなロシアの報道機関によって嘘の情報にしか触れられないロシアの主権者であるロシア国民に、主権の適正な行使のための情報を与えるべきだと思います。

戦争をしていることさえ、国民に伝えず、「特別軍事作戦」と称し、民間人・民間施設を攻撃していることを厚顔無恥に否定し続け、ロシア人の損害についてさえ、嘘をつき続ける侵略者、戦争犯罪人である権力者を権力の座にとどめておいてよいのかという問いを主権者であるロシア国民に突きつけ、それについて、どう行動するかはロシア国民に委ねるべきだと思います。

[追記:したがって、バイデン大統領だけではなく、ロシア国内国外を問わず、あらゆる心ある人が、"For God's sake, this man cannot remain in power."だけではなく、その理由を詳細に述べ、ロシア国民に問いかけ、真実に目を向けさせることが必要だと私は思います。

1.主権国家であるウクライナに対して、その「非ナチ化」を図るという内政干渉を、軍事力で開始したプーチン

2.ドンバス地方などで、ウクライナ政府により、ジェノサイドが行われているという嘘で戦争を始めたプーチン

3.戦争を開始したことをロシア国民に知らせないようにしているプーチン

4.徴兵された者は、ウクライナに対する「特殊軍事作戦」には従事しておらず、職業軍人だけで実行しているという嘘を平気で言うプーチン

5.民間人や民間人の住居や民間の施設、社会インフラ等や原子力発電所等の施設を攻撃する戦争犯罪人であるプーチン

6.核兵器使用をちらつかせて脅しをかける核テロリストとしてのプーチン

7.ロシア軍の戦死者の数や戦況を正確にロシア国民に伝えないまま、戦争を継続しているプーチン

8.付け足しですが、ずぶずぶのロシアの組織的・計画的ドーピングを主導し、多くの若い運動選手の人生を狂わせたプーチン

 

私は、今年の11月にインドネシアで開催される予定のG20には、プーチンを出席させ、ウクライナのゼレンスキー大統領も出席させ、プーチンにも弁明とプーチンの主張するジェノサイド等の事実立証・証拠の提出を認めるとともに、虚偽証拠の排除や偽証の処罰もきちんと行う公平な事実上の戦犯法廷とすべきだと考えています。ロシアの報道機関は、G20の都合の悪いニュースを全部隠し通そうとするでしょうが、ロシア国民にはインターネットなどを通じて、公平な戦犯法廷の審理状況と結果が少しは伝わるだろうと思います。]

 

言葉による内政干渉という批判については、この権力に止めてはならないという主張が、プーチンが、ウクライナという主権国家を軍事的に侵略し、民間人を攻撃し、日々時々刻々と多数の死傷者を出している、それ自体軍隊の力による内政干渉であり、戦争犯罪行為に対するものであることを見落としている、適正に評価していないと思います。

また、プーチンへの不要な刺激となるなどの批判は、ヒトラーを増長させたミュンヘン会談の歴史的教訓を忘れているのではないでしょうか。

[ウィキペディアから孫引き:ミュンヘン会談(ミュンヘンかいだん)は、1938年9月29日から30日に、チェコスロバキアズデーテン地方帰属問題解決のため、ドイツミュンヘンで開催された国際会議。

イギリスフランスイタリア、ドイツの首脳が出席。ドイツ系住民が多数を占めるズデーテンの自国への帰属を主張したドイツのアドルフ・ヒトラー総統に対し、イギリス・フランス両首脳は、これ以上の領土要求を行わないことを条件に、ヒトラーの要求を全面的に認め、1938年9月29日付けで署名された。

この会談で成立したミュンヘン協定は、戦間期宥和政策の典型とされ、ドイツの更なる増長を招き、結果的に第二次世界大戦を引き起こしたことから、一般には強く批判されることが多い。]


私は、プーチンは、シリアで化学兵器を使って多数の非戦闘員を殺し、政治的反対者をロシアの内外を問わず、薬物や放射性物質で殺害してきた人であり、外国で、ロシア人の秘密諜報部員がプーチンの政敵を殺害することが、当該外国の法律に触れるとか、内政干渉になるとかいうことは全く気にしない人だと考えていますので、ユダヤ人を化学物質で殺害することを組織化したヒトラーと同列の人物だと考えています。

そこで、プーチンを刺激しなければ解決になるという考え方に対しては、ヒトラーを刺激しなければ、ヒトラーがそのまま権力に止まっても解決になるのかという疑問を提示します。

また、プーチンを刺激しなければ、生物化学兵器、核兵器を使わないだろうという考え方に対しては、プーチンは、もうシリアで化学兵器を使い、政敵の暗殺に化学兵器などを使っているので、彼は、権力の座に止まっている限り、使うときは平気で使うので、使わせないためには、ロシアの主権者が、彼を権力の座から追放するしかない、と考えます。

1938年のミュンヘン会談のとき、列国は、当時、ドイツ国民から熱狂的な支持を受けていたと思われるヒトラーが、チェコスロバキアの領土の併合という侵略の意思を明確にしてきた以上、彼を権力の座から追放するために、主権者であるドイツ国民を目覚めさせるあらゆる手段を講じるべきだったのであり、そうしなければ、第二次世界大戦は止められなかったのだと思います

非ナチ化すべきはウクライナではなく、ロシアのプーチン政権だと思います。