ピラティスとは・・・その3 | 千葉船橋・心も体も好きな私になるピラティス【PILATES body&mind】

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こんにちは。新京成線 高根公団駅前ピラティス ヨガ教室の高橋まゆこです。

ピラティスの歴史シリーズその3 です。
その1はこちら
その2はこちら

◆コントロロジーとは

ようやく真髄に部分にきました。ジョーは自らのメソッドのことを「コントロロジー」といっていました。

ジョーは、効率を求めた競争社会であくせくする人々が、健康、幸福から遠ざかる一方である状況を非常に憂慮していました。

もっというと、現代人は健康を忘れたわけではなく、お金と時間もかけて、健康を維持するための様々な手段を講じているけれど(運動したり、病院にいったり)、一般に広まっている正しいといわれているやり方は間違っていて、そのせいで人々は不健康のままで幸福からも遠ざかり、苦しみ、困窮、死に向かっている・・・・

その状況を改善していくのに、「コントロロジー」が有効だといっているのです。

著書からいくつか文章を抜粋すると

正しい運動(エクササイズ)で矯正することにより、健康と強さと幸福を追求するという私の教えに光を当てるには、消極的なやり方ではなく、積極的な行動をともなわなくてはならない。

実質的に病気はすべて有害な習慣から起こるものであり、治すためには適切な(自然で正常な)習慣を身につける以外に方法はない。

心と体の理想的なバランスを実現してはじめて、本当の健康がどのようなものかがわかる。

(コントロロジーが)あらゆる教育機関で広く一般的に教えられれば、人間の不要な苦しみを大幅に減らすだけでなく、これ以上の病院、療養所、障害者施設、精神病院、少年院、刑務所の必要性も減らすことができるだろう。また”健康” ”幸福” という言葉の意味が再び明確になるだろう。

 今の時代、メンタル・トレーニングの重要性がかつてないほど強調され、人が体の活力に依存する度合いがますます高くなってきているその活力そのものは、体と心の調和-完璧なバランス-にかかっているのだ。

 では体と心のバランスとは何だろう。

 それは体の筋肉の動きすべてを意識的にコントロールすること、体の骨格を構成する骨によって働く梃子の原理を正しく活用すること、体のメカニズムについて完全に理解すること、そして活動中や休息中、あるいは睡眠中の体に動きに、均衡の法則と重力の法則がどのように働いているかをよく理解することだ。

 これらの知識を”コントロロジー”と名づけたのだが、この知識なしには、理想的な体、ひいては人間本来の生活を実現することはできず、比較的早い時期に死ぬことは避けられない。

意識しているかどうかにかかわらず、ごくふつうの生活をおくっていれば、生活の中のあらゆる動きが自然な運動(エクササイズ)となって、よい影響を与えてくれる。ふつうの生活につきものの機能的活動を行っていれば、不自然なエクササイズなど行う必要はなのである。

日常の活動から最大限の利益を引き出し、本来の健康を得るには、少なくとも人間が動いているとき、休息中、そして眠っているときの、体のメカニズムを支配する基本原則の初歩的な部分を理解しておくことだ。

例えば、骨格を構成している骨の梃子の力がどのくらいあるか、筋肉の緊張と弛緩の正しい範囲と限界、均衡と重力の法則、そして最後となったが大切な、息の吸い方と吐き方すなわち正しい呼吸の仕方

以上、「コントロロジー ピラティス・メソッドの原点」(万来社)のうちYOUR HEALTHより

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抜粋が多くなってしまったいいことがたくさん書いてあるので、どれもこれも、みなさんにご紹介したくなってしまいます

RETURN TO LIFE のほうからも抜粋したいのですが、それは次の記事にて。

その2の最後に書いた、晩年の空回り感についても、また次回。

でも上記ご紹介した部分を読んでいただくと、現状を否定していて、自分のやり方こそが正しい、人類にとって有効だ、という主張なので、なんとなく空回りしてきそうなにほひがしてきますよね。

ジョーはよく自分のメソッドは「50年早かった」と言っていたそうですが、まさに今私たちが生きている21世紀の時代にも、そのまんまバッチリ当てはまっていて、少しも違和感がありませんよね。

時代を先取りしすぎていたんですね・・・・

(つづく)