僕が若い頃の四年間“助っ人”としてお世話になった「本の雑誌」。その創刊者の一人で当時発行人だった目黒考ニさんが一月に逝去された。
そのお別れ会が今日新宿の浪曼房で開催されたので行ってきた。題して「メグロ・フェス」。(※ちなみに“助っ人”とは本の雑誌社ではアルバイトのことを指す)
僕が行ってた頃に営業社員だった南雲さんの近くに座らせて貰ったが、周りが大先輩の助っ人の方々ばかりで恐縮の限りだった。
会は、目黒さんの書評家としてのペンネーム「北上次郎」の思い出を、作家の大沢在昌さんと書評家の大森望さんが語ったり、目黒さんの奥様と二人の息子さんが家庭での目黒さんについて語ったり…お別れ会にも関わらず笑いの絶えない、温かい会となった。
後半は編集部バイト時代の上司書評家の吉田信子さんの音頭で、歴代の助っ人が集まる会を大々的にやろうとの話になった。
そして吉田さんに「井上のジムは、来てる人の“居場所”になってると思う。それって目黒さんも凄く喜んでると思うよ」と言われたのが、嬉しかった。
僕は1Heartで、どこまでも「本の雑誌」を模倣してるのだと思う。僕にも先輩助っ人の皆さんにも、それは“青春そのもの”だったから。
目黒さん、本当に色んなものを与えて頂き、ありがとうございました。
そして温かい会を開いてくれた、浜本さんはじめ現在の本の雑誌スタッフの皆さん、ありがとうございました。