写真は昨年末ですがジョーさんにボディブローの打ち方を教わるマサタカの図!
さてクラウチングスタイルの続きです。
キックボクシングの世界に接する期間が長かった僕がボクシングの研究するきっかけは、肘打ちなしの所謂K-1ルールが主流になる中で(いまはまた少し違ってきていますが)「キックに応用しやすいボクシングの技術はないか?」と思ったことで、そこから色んな海外のトップボクサーの動画を見始めました。今から10年くらい前のことです。
そこで最初の壁になったのがクラウチングスタイル。
キックボクシング(ムエタイ)は上体を突っ立てたアップライトスタイルの立ち方が主流です。僕が動画を見て衝撃を受けたメイウェザーにしろロイ・ジョーンズにしろ、ワイドスタンスな足幅で若干クラウチング気味に立っています。(幕の内一歩みたいな正調クラウチングとは違いますが)
キックではクラウチングの構えはひざ蹴りの格好の餌食だとされています。実際昨年、雄二ゴメス選手がキックルールでぼこぼこにされるのを目の当たりにしました。それくらいボクシングとキックは違うんです。
ただ同じ時期にやはり動画で研究したムエタイの超強豪センチャイは、クラウチング気味に立つんですよね。
表面的な構えと違うメカニズムが彼らには働いてるのかも知れない…と、そのとき初めて思いました。
というのは、ムエタイのセンチャイ、そしてボクシングのリゴンドウなんかの動きを見ていると、四つ足の動物が動き回ってる様な、そんな野性的なものを感じるんですね。
そこが前項での「四つ足から立つまでの行程で高這いを経由する」ってところと繋がりました。
海外のトップファイターは四つ足の動物の様な野性の動きをする…その動きを解くカギがクラウチングの立ち方にあるのではないか?
(最近ではコナー・マクレガーにも同じ要素を感じてます)
その究極形を示してるのが、ワシル・ロマチェンコの様な気がします。
ロマチェンコの凄いのは超至近距離でアウトボクシングが出来るところだと思います。
変幻自在のフットワークとボディムーヴでとにかくパンチを被弾しない。この際やはりクラウチング気味に腰を構えています。必ず前方に余裕がある。
思うに、ロマチェンコやリゴンドウ、メイウェザー、ジョーンズそしてセンチャイなどは、クラウチング気味に立つことで自らの“懐(ふところ)”を深く確保している感じがします。
懐という空間を生み出してるというか、その空間を作り、その空間に相手に打撃を打たせ、あっさり空転させる…そこが彼らの闘い方に共通するところだと思います。
考えてみれば、相撲でも懐の深さということをよく言います。と同時に二枚腰ということも。これはつまり空間をカバーできてる範囲が広いってことです。
ここに至って打撃と組技での“クラウチングスタイル”に共通したベースが出来ました。
ここからまた更に研究していきたいと思います。
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