時差ぼけに苦しみながらキューバ3日めを迎えた。
今日はいよいよトリニダーに向かう日。トリニダーまではバスで6時間。途中、長めの休憩が1回と4箇所で乗降がある。
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ビアスールまでのタクシー代諸々(ボラれた分含め)を考えると、トリニダーに結局200CUC以上かかっている。 
結果ハバナから出ているホテル付きの1泊2日のツアー180CUCに申し込んだ方が楽だったんじゃないかとちょっと後悔。 

しかし今回は自力で旅行することと、世界遺産の中にあるカーサ(民泊)に2泊すのが目的だと自分を納得させる。

バス停を出ると民宿のおばさん方が沢山客引きをしている。そして客の取り合いがはじまる。
トリニダーは町中が民宿だらけで、価格競争があり安いしサービスもいい。何よりも素晴らしいのは客商売してるだけあり、カタコトながら英語が話せるってこと。
という訳で英語の上手いおばさんに部屋を案内してもらった。クーラー付き25CUCの部屋に即決。 
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頼めば家庭料理を出してくれるのが民泊の良いところ。夕飯は8CUC、朝食は4CUC。この民宿は1ヶ月前にオープンしたばかりで姉妹で営んでいる。庶民が銀行からローンを借りれるようになったのもつい最近らしく民宿経営のためリフォームローンを組んだらしい。カタコト英語ながらキューバ経済事情や観光業の話を色々話してくれた。
トリニダーの街はカナダやヨーロッパの観光客で溢れている。アメリカ人はパラデロといったビーチリゾートの方を好むようだ。
同じ民宿にもフランス人のカップルが宿泊していた。フランス人なのに流暢なスペイン語を話す。宿のおばさんによると、「French do not speak English」フランス人は英語を話さないは世界共通の認識なのだ。
宿は対応も丁寧で、部屋もハバナの中流ホテルより快適で良かった。可愛いい子犬もいるし、立地も中心街で理想的。
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トリニダーは小さな街だ。古い建物という意味ではハバナと大差はない。しいていえば石畳が18世紀のままなのがすごいのと、街全体が低層。古びた街並みはとても情緒があるけど、beautiful street と言われるとちょっと首を傾げてしまう。情緒はあるけど、道路には犬のフンやらゴミが多いし、清潔感はないからだ。
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現金が残り少ないためカデカ(両替所)にいった。トリニダーのカデカでは円は対応してないことが判明。カナダドルとEUROを持っていたのが幸いだった。
ハバナのCUC(外人用)とCUP(現地用)の二重通貨体制は観光客を混乱させるし、意味不明だ。観光客もCUPの利用できる食堂に行けば50円でランチができるのだ。
以前は長距離バスも現地人用に乗れば安く済んだらしいが、あまりにも観光客によるCUP利用が横行したため、現在はバス含め色んなとこで完全分離が図られているらしい。
さて、トリニダーの革命博物館自体には全く興味がなかったのだが、この博物館には鐘楼があり街並みを見下ろすことができる。この鐘楼で韓国人のご夫婦が同じアジア人が気になったのか話しかけてくれた。無鉄砲と思われたか勇気があると思われたのか謎だが、2回もaloneなのかと確認された。
土産屋で買い物をした時、1CUCお釣りをごまかされたことに気づく。1CUCはコインバージョンと紙幣バージョンがあり、これがまた観光客を混乱させる。レシートもないし今から返せと言いに行く勇気もなく。土産屋もレストランもスペイン語が出来ない観光客(しかも女1人旅)を相手に堂々とお釣りをごまかそうとする。個人的にはそんな小金をごまかしても気分悪くするだけで意味ないから最初から値段設定を上げるとか、せめて「チップ下さい」と断れよと言いたい。
後から本で読んだところ、こうした手口は「金持ち(観光客)は貧乏人(キューバ庶民)に施すべき」いう社会主義的思想が都合良く解釈されて今では常識のように横行しているらしい。安全な国キューバといえど詐欺師がいるのは残念だ。対策はとにかく釣りが出ないように細かいお金を持ち歩くこと!
まだまだ時間はあるけど明日は丸一日をこの小さな街で過ごさねばならぬため、残りの観光は明日に残して18時前には民宿に帰宅。トリニダーは標高が高いからか、夜はクーラーがいらないくらい涼しかった。

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19世紀のトリニダ