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夜明け告げるルーのうた 鑑賞。

 

(英題:Lu over The wall)

感想と「心」の考察その1。

 

監督:湯浅政明

公開日:2017年5月19日

上映時間:107分

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「全くどこもかしこもポニョポニョポニョポニョ言いやがって…汝等の頭には、ポニョしかないんか!

全く、末恐ろしいわ…(ಠ_ಠ)……あっ、ちょ!?何すんねん!Σ( ̄。 ̄ノ)ノちょっと、ちょっと…」

遊歩のお父さんのボディガードマンに連れ去られる僕…

チーン_:(´ཀ`」 ∠):←今ここww

 

 

とまぁ、半分本音半分冗談のオマージュはこの辺でw(^▽^;)

皆さんの感想を読まさせていただいてますが……まぁ一言で言うと

「濃い!」のが無い!w

のがすごく残念でなりません(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)

 

何てったって、この作品には考察要素が、たんまり!あります!(タップリ)

もう上映中は終始ニヤニヤが止まらないぐらい惚れ込んでましたww

そのことにみなさんか触れられていないことが、僕の「勿体無い精神!」疼いてしかたありませんw

ポニョと比較すること考えるぐらいだったら、作品としてもっと考えようよ…そこ、諦めんなよ!(修造ばりw)

 

という事で今までにまだ書ききれてないレビューをひとまず置いて…

急遽!本作のガッツリレビュー&考察することと致しました。

 

 

ではでは…

とりあえず、僕の解釈での大筋を説明します。

その後で順次、映画の進行順に語っていきたいと思います。(ネタバレ要素は全開です。)

ズバリ!この作品には、

「表向き」と「裏向き」があります。

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「表向き」は、お子さんが最強に楽しめる要素と、観てて楽しい要素でゴリゴリに固められています。

ボケーっと観てても十分に面白いです。

人魚、可愛い、少年、音楽、作画…

最高でシンプルなエッセンスで繰り広げられている単純明快なストーリー。

が、イマイチ展開に「?」や、ノリについて行けない方もいらっしゃります。

(その気持ちは存分に分かります。)

 

 

それとは逆に「裏向き」は、こちらから汲み取って構築しなければなりません。その解釈が正しいのかどうかは、

「表向き」と組み合わせてみて、合致するのかどうか、判断するしかありません。

監督は何も語ってないので、ただの個人的解釈に収まってしまう可能性はありますが、

それでも今作は解釈の幅がとても広く持つことが出来、「表向き」との結びつけの容易さが、本作の楽しみ方の一つとして感じされてくれます。

 

 

大人の方が本作を最高に楽しめる方法とは…

今作の演出を全力で考えた末に、

「表向き」と「裏向き」を組み合わせることによる作品の意味深さの追求、

そして展開や演出に納得させてくれる統合性を見出すことが今作の最高の楽しみ方だと考えています。

不覚にも、劇中では少し涙目になった程度でしたが、

家帰って考察…仕事中考察(おいw)…してたら、感情揺さぶられまくってギリギリ涙目キープで危なかったですw

 

 

ちゃんと、お子さんの疑問にも答えれるぐらいのQ&Aは出来るつもりです。(^▽^;)

(お子さんが理解出来るかは別…

僕が理解できているかどうかも別ww(´⊙ω⊙`))

 

「ママ、どうして皆いきなり踊ってるの?」

だ、大丈夫、こ、答えれます。👌

 

「パパ、どうしてルー消えちゃったの?」

だ、だ、大丈夫、こここ、答えれます。👌

(ハードル上げていくスタイル(^▽^;)w上げすぎて、ゲロるかもしれませんw 非難轟々の際には、ロッカーに隠れますw)

 

◆個人的評価:★9

シンプルに楽しい!考察要素もタップリ!

お子さん以外の方に勧めるには、ちょっと勧めにくい。

(自分は「思いきり考えて本作を観て欲しい。」と思ってしまうタチなので…)

表向きストーリーだけを楽しむ方は、どうしても「?」にならざるを得ない点が散見される。(勿体無い!(>_<))

表向きだけで最高に楽しめるのは、きっと子供だけの特権。

疑問に思ったシーンは、大人が答えて補完出来るような仕組みになっている(…はずw)。

 

 

◆映画料金に見合っている作品か否か。

YES!圧巻の作画!奇想天外の演出には、参ったとしか言いようがありません!

音楽のリズム感!歌うたいのバラッドが染み込んできます。

大スクリーンで観る#御蔭岩 の存在感は圧巻!かつ、とても重要な存在です!

 

 

◆オススメできるターゲット層

・演出や展開についていけない方:★5

・崖の上のポニョ感で観に行く方:★7

・奇怪な作画ウェルカムな方:★10

・ノれる音楽が好きな方:★10

・お子さん(クレヨンしんちゃん とかアドベンチャータイム とか子供向けアニメが好きな方)★:10

・人魚の秘密を紐解きたい方:★10

・感情を揺さぶられたい方:★10

・こういう映画は、観てると恥ずかしくなってしまう方(実はオススメ):★10

・演出意図や構図、考察しながらニヤニヤしたい方(僕タイプww):★10

 

 

 

その1だけじゃ全然語れん気がするw

それぐらい語りたいことが山積みww💦そんな映画です。

(とりあえず、脱線して…ルーのサントラ欲しいわ〜。マジで欲しいわ〜w)

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では感想書いてきます。

まずタイトルから語ろうではないか!w

(そこから?!と思われた方…そこからですwwそこから既に楽しめてるんです♫)

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映画を観た方にとって、この題名で一番印象に残る文字は「ル」でしょう。

劇中でも面白い描き方がされており、ルー自体の踊りの足捌き、楽しさを示していること。と同時に、

「ル」自体が音符♫の様にも見えて、音符が踊っている様に観える。

更には「ル」を分解すると「ノレ」(のれ)となり、

「音楽にノレる(乗れる)」というルーの音楽好きを内包している様に思わせてくれます。

まさにルーというキャラクターそのものをタイトルからは感じさせてくれます。

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そして、

そこからの英題です。

 

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もう直訳すると、

「壁の向こうのルー」

ポニョの様なタイトルを彷彿させてしまう点は些か勿体無い気がするw

(「もう少し他に無かったのか…💦こっちは楽しいけどw」と思わせてくれる)

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しかし、ここで面白いのが直接英語に落とし込まなかったことです。

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実際に英語にしたら

「Song of Lu telling the dawn」といった形になるはずです。(Google先生助かりますw)

この映画の主武器ともいえる「Song」すら入っていないことには、敢えて英題から外している意図を感じざるを得ません。

夜短し歩けよ乙女の英題は、「The Night Is Short, Walk on Girl」

と、ほぼ直接的な英題となっているので、より顕著に英題に込められた意味に注目してしまいます。

(夜は〜…の方は、原作があるからなんでしょうけど)

 

英題の注目ポイントは、もちろん「壁の向こう」です。

「表向き」はそのまんま、御蔭岩の向こうにいるとされている伝説の人魚について指してますが、

「裏向き」の考え方をすると、

この「the wall」は一体何の壁なんでしょうか。

その「壁の向こう」にいる「ルー」は一体何を指しているのでしょうか?…

(ルーに☂️を指している、この何気無い絵もひとまず心の片隅に置いといて下さい。)

 

そこで更に見て欲しいのが、こちらの画像です。

 

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今作のパンフレット表紙絵にもなっているこの画像。

いや〜仕掛けを見つけた時の感動は今でもニヤニヤしますww

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既にピンクの縦線を真ん中に入れてますが…さて皆さん!

「左にあって、右にあるもの、なぁ〜んだ?」(ワン魚は無視でw)

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左と右を文章で説明すると、

左:カイ、岩(崩れた御蔭岩)、家

右:カイ、御蔭岩、ルー

と、

右にあるものは「②御蔭岩」と「①ルー」です。これを覚えて置いて下さい。

で、そこからの③です。

③は「影」についてです。

影はどっち方向に伸びているでしょうか。

奥行き方向です。

つまり太陽が手前にあることを指しています。

ここでさらに注目すべきは「ルーの影」です。

《ルーさんは太陽に当たると燃える。》

と観た人にとって、実は不思議な構図になってるのです。

しかし敢えて、太陽を手前側にし、カイとルーの影が描かれていることに僕は意図があると捉えました。

(作画ミスと受け取っても良いですが、「ワザワザミスって影描くか?」と思いました。

後、それだと折角思いついた解釈が勿体無いのでw)

 

 

ズバリ!

これは「どちらもカイ自身を表している。」という解釈です。

映画をご覧になった方は何となく言いたいことが分かると思うのですが、

左のカイは、エンディング後のカイであり、ルーと御蔭岩がなくなったイコール……

「音楽やその他のことに対しても好きであることを前面に出せる純粋な心を認め、そして好きになったカイ」である。

一方、右は

「音楽が大好きな純粋過ぎるルー。

御蔭岩という、とてつもない高い壁に阻まれた日無町。

そして、エンディングに到達していないカイ(御蔭岩がまだあるので)。」

という解釈です。

このことから、実はカイ自身を形成するのは、

「カイと御蔭岩とルー」によって初めて

「エンディング後のカイ」とイコールになり、

いわゆる右側は、

ニコイチ成らぬサンコイチ。

というのが、の僕なりの「裏向き」解釈です。

 

何となく分かってきたんじゃないかと思います…僕の言いたいことが。

そのことを念頭に置きつつ、この作品を鑑賞すると…別の楽しみ方ができると思います!👍

まだまだ感想続きますが、

とりあえず現時点の解釈でも再度鑑賞する時があるのなら、

カイの「好きだ!大好きだ!」が

一体誰に向けて叫んでいるのか…誰に向けて訴えているのか…

とても考え深いシーンだったことになると思います。

 

順番が前後しましたが、次はキャッチコピーを語ります💦