仲間入り | BoBokoとNekoとNY→メイン→ダラス?

BoBokoとNekoとNY→メイン→ダラス?

前略 お元気ですか。 BoBokoは元気です。 Nekosも元気です。 BoBokoとKuroNekoの味のある(はずの)NY→メイン→ダラス生活のお話です。

 

お元気ですか。

秋学期ももうすぐ終わり、授業も残りあと3回になりました。

ひゃっほう


私が教えている大学は所謂白人が比較的少ない方。

多文化大学としてもアメリカ国内で知られているらしい。


アメリカ人でもアフリカ系、アジア系、ヒスパニック系、東ヨーロッパ系、西ヨーロッパ系と実に肌&髪の色が様々である。


私が受け持つ1つのクラスはアフリカ系が大半をしめている。このクラスには今学期は本当に悩まされ、色々ともめたが、今は若干落ち着きを見せている。


と言うよりは、私がもう怒る気力を失ったといった方が正しいかもしれない。問題の起こす学生には手をつくせるだけつくした。後はやる気のある学生にだけ集中しようと決めた。


私の諦めを察知してか、問題学生もそろそろまずいと今更のように危機感を感じ始めたようで、今週の授業は比較的やりやすかった。


これだけぶつかり合ったクラスは初めてである。そしてここまでとことん付き合ったクラスも初めてだ。いつもなら早いうちに切り捨てる(Fと宣告して、授業を半ば強制的に落とさせる)。ま、これは彼らがシブトかったのが大きい。


ストーカー学生が現れたのもこのクラス。このクラスには逮捕された学生もいる(理由は知らない)。


私がこれだけ「怖い」と言われたのも初めてだ。今日気付いたのだが、あれだけ大きな態度で出てくる学生達だが、どうも私のことを一応恐れているらしい。


本当か???全っっっっ然そんな風には見えないのだけど。どうもニコニコしながらキツイことを私は言っているらしい。


彼らは学期末の成績を見たら更に「怖い!」って思うのかな。このクラスの平均成績は今のところDである(Fと言っているのにまだ来ている学生がいるので)。これだけ成績の悪いクラスも初めてだ。


とにかく初めてだらけのこのクラス。今はとにかく学期が早く終わってくれるのを願っているのが正直なところ。ある意味BurnOutしている。


1つ誤解を避けるために言うが、学生がアフリカ系であることと、このクラスに問題が多いのとは関係ない。過半数がアフリカ系の学生のクラスは初めてではない。むしろ大問題を起こすのは違う人種の学生であることが多い。基本、人種は関係ないと思っている。


私がアフリカ系について今日注目したかったのは、彼らの英語について話したかったからだ。


大半がアフリカ系と来たものだから、彼らは私には分からない彼ら特有の俗語、スラングを授業のディスカッションで当たり前のように使用する。周りがウンウンと頷いている中、私だけが????と困惑していることが良くあるのだ。


その瞬間、学生達の目はキラキラと輝き、夢中になって自分達の言語を誇り高く説明してくれる。話があっちの方向に流れてしまうが、そういった脱線は私も嫌いではない。


ある時、Ghettoについて盛り上がったことがある。

この単語に関しては私は意味を理解しているつもりだった。

そして彼らの中では使うことが許されていても、黒人ではない私が利用するということが許されないというルールも分かっていた。


しかし使用方法が予想以上に多いことに驚いた。

褒め言葉になる。

更に強い最高の褒め言葉にもなる。

相手を侮辱する時にも使う。

怒ったときにも。

説得にも。

相手を認める時にも。

まだまだあるよ。


使われる文章は全て"That's Ghetto"


含意は状況で判断できるという。


もう1ヶ月以上も前の話になるが、この会話で授業の半分がつぶれてしまったのでこの日のことは良く覚えている。



そして今日



授業で洗濯の話をしていた時のこと。なぜ洗濯の話をしていたのかは説明すると長くなるので、とにかく洗濯の話をしていたとだけ言わせてもらう。


私は良く自分の手足で洗濯をする。

お金が勿体無いし、何よりもランドリーに行くのが面倒。

下着もシャツもセーターも手や足で洗って、部屋中に干すんだよ。


という話を学生にした。



学生は興味津々。

何でこの話が面白いのかは良く分からなかったのだが、とにかく洗いの手順やら干し方などを詳しく説明していた私。


話が全て終わった瞬間。


神妙な顔つきでクラスのリーダー的な学生に言われた。



That's Ghetto



そこで私は彼の目をジ~ッとしばし見つめた。


彼も私から目をそらさない。


そして、ウンウンと頷いた。


ふと周りを見渡してみたら、皆もウンウンと頷いてた。


私は彼らに



認められたらしいです。




あれだけ散々ぶつかり合ったこのクラス。

腹が煮えくり返って眠れない時もあった。

悪夢にもうなされた。


手が掛かるほど可愛いと言うけれど、

私にはどうしても「可愛い」と思えなかった。

正直、もうこんなクラスは懲り懲りだと思っている。


でもこの瞬間ばかりは私、


ちと嬉しかったです(笑)。


私の洗濯方法に強く感嘆されたよう。どうも自分達の小さい頃に良く見た母親や祖母の洗濯方法にかなり似ているらしい。


Thanks


と返事したら、


お、Ghettoの使い方理解できたんだね。と。




クラス全員と心が初めて通い合ったと感じた瞬間だった。


何よりも、


苦学生で良かった


と感じた瞬間だった。



さ、認めてくれたんだから


Dをあげても逆切れしないでね。