お元気ですか。
金曜日2度目の更新です。
先程、私は大学で荒れていたと言ったが、別に言う程の暴れん坊だったわけではありません。
ただ、不真面目で、不注意で、学問に一切興味なく、かなり厳しい学科に所属していたにも関わらず、授業にもほとんど出ず、「どうでもいい態度」を明らさまにし、教授に嫌われ、卒業が危うくなっただけです。ブラックリストにのりました(笑)。
大学4年生で40単位残ってました。でも82単位だったかな、信じられない数の単位を最終的に取り無事卒業しました。4年生になのに5限まで取っていました。本当はやればできるのに、やらなかっただけです。
そんな学生を今も沢山見かけます。一人一人に昔の自分が見えます。皆の考えていること、もくろんでいること手に取るように分かります。嘘をついても昔自分がついた嘘と全く同じなので、手口バレバレです。ちなみに、私の方がもっと手が込んでて上手だったと思います。うまくやっていたと思っていただけかな。
因果応報というやつでしょうか。昔、教授達に与えた苦労をそのまま受けているような気がします。これは過去の卒業まで導いてくれた教授達へのお返しだから、頑張るしかないのですね。
さてここからが本題です。
私みたいな中途半端な「なんちゃって暴れん坊」ではなく、本当の「暴れん坊」だった方のお話。
その方とは前の大学(ペンシルバニア)にいたころに出会った。あまり親しくなる機会はなかったのだけど、とても不思議な魅力のある方で、周りの人を惹きつける力があった。
別に彼に恋など全くしてない。いえいえ、男性としても素敵な方でした。ただ私には熱愛する彼がいたので他の男には全く興味がなかっただけです。人間的に私の心に何らかの強い影響力を与えたのだ。
これからする話をブログに書くことで彼の貴重なネタを奪っているようなことにならないといいが。もしこれを読んで「あ!」と思った方、コメントお願いします。すぐにこの記事は削除します。
でも元気が出る話なのでしたいのです。
彼は若い頃、それこそ本当の暴れん坊だった。細かい話はできないが、背中一面刺青のリーゼントバリバリだったらしい。そんな彼がある時を機に心を入れ替えて留学を決心し、英語の勉強を始めた。
予備校で英語の授業を受けていたが、最初の頃は本当にチンプンカンプンだったらしい。
ある日先生が黒板に英語で文章を書いた。
Spring has come.
「これ~分かる奴いないか。」
「○○(彼の名前)、どうだ訳してみろ。」
彼はそこでバリバリのテカテカのリーゼント頭で真剣に考えた。
Spring = バネ だろ。。。
has = 持つ だろ。。。
come = 来る だろ。。。
ゆっくりと時間をかけて必死に考えるリーゼント君、剃り込みの入った頭、顔は普通にして喧嘩を売っているように見える。
顔を斜めにし、上目遣いの険しい表情で彼はこう答えた。
「バネ持って来い。」
(答えは「春が来た」です。)
彼はこの話を何度も皆に話してくれた。何度聞いても面白くて、皆に繰り返し「もう一回あの話してよ。」と子が親にオネダリするように頼まれてた。
不思議だった。何度聞いても爆笑して涙を流していたのだ。日頃の疲れを吹き飛ばしてくれた。「人を惹きつける力」というものを学んだ瞬間だった。
同じ話をいつも新鮮味を持って聞かせてくれる。それは彼の話す力というよりは人柄だろう。ここでは話せないが彼は数々の辛い過去を背負っている。その過去が彼を素晴らしく深みのある人間にしたのだ。
このお話は何事にも始まりがあることを教えてくれる。
ABCもロクに知らなかった彼は、そのうち背中の刺青も消し、アメリカで博士課程を修了し、今は確かどこかの日本の大学で教えているという話を聞いたことがある。英語の発音も素晴らしく、初めて聞いた時は私のように小さい頃アメリカに住んでいたのかと思った。
私は彼のことを良く思い出す。
英語で失敗したり大恥をかいた時、彼の数々の小話を思い出しては元気を頂いている。
どんな悔しい失敗でも頑張り続ければ、後に大きな勲章となって返ってくると信じたい。誇り高く皆に自分の失敗談を話していた彼。
そうか、ネタができたとでも思えばいいだ。
彼は私がこんなことを思っているなんて知るよしもない。
あれ、彼はひょっとしたら私よりも年下かもしれない。
それぐらい彼のことを知らない私。
彼こそ私の名前すら覚えていないだろう。
でも遠くからいつまでも応援してます。