今日の金曜ロードショーは、
ジョン・ファヴロー監督作品『アイアンマン』でした!
軍事企業の「スターク・インダストリーズ」の社長兼天才発明家、トニー・スターク。
ある日新たに開発したミサイルをアメリカ空軍にプレゼンするためにアフガニスタンを訪れていたトニーは、現地ゲリラによる激しい襲撃を受けてしまいます。
ミサイルを放たれ深手を負い気を失ったトニーが次に目覚めた場所は、ゲリラのアジトでした。胸にはなぜか、車載バッテリーが。爆風で吹き飛ばされたためにミサイルの破片が心臓付近に突き刺さり、電磁石で破片を引き止めておかなければあとわずかしか生きられないというのです。さらにアジトには、横流しされたスターク・インダストリーズ製の兵器が所狭しと置かれていました。ゲリラたちは解放の条件として、トニーに新型ミサイル『ジェリコ』の製造を強要します。
これをチャンスと見たトニー。ゲリラたちの目を盗み、密かにあるものの開発を進めます。その優秀な助手となったのは、一緒に囚われていたインセン博士でした。インセン博士とともにトニーが作ったもの。それは「アーク・リアクター」という膨大なエネルギーの生産が可能な熱プラズマ反応炉の、小型版でした。それを胸に装着することにより、生命維持が可能になるのです。
また、火炎放射器やジェット・パックを搭載した頑丈なパワードスーツ「マーク1」も作り上げ、その凄まじいパワーとインセン博士の犠牲をもって、とうとう脱出に成功します。
アメリカに帰ったトニーは今まで自らの会社がやってきたことの愚かさについて考え、兵器開発の事業から撤退することをメディアに向けて宣言しました。
彼はゲリラのアジトで作り上げたパワードスーツを改良、そのパワーを使ってテロの撲滅に貢献することを決めるのです。「マーク1」を改良した「マーク2」を経て、ついに飛行も可能な「マーク3」を完成させました。親友であるアメリカ空軍のローディ中佐や秘書のペッパー・ポッツ、頼りになる人工知能『ジャービス』とともに、テロ組織との戦いを開始したトニー。
しかしその一方ではスターク・インダストリーズの乗っ取りを狙う、重役オバディアの陰謀が動き始めていました…。
トニー・スタークは大富豪で超プレイボーイで軽口ばっかり叩くし、でも本当はすごく繊細で敏感でデリケートな心の持ち主なんですよね。ペッパーさんが「あなたは自分を殺そうとしてる!」ってトニーを非難するシーンがあるけれども、本当にトニーは自分がどうなるかなんて関係ないみたいな平気な顔してて、だからペッパーさんは余計に心配になって怒っちゃう。
誰かが傷つくくらいなら自分が傷ついた方がまだマシだっていう生き方を本人は無意識・無自覚に選択してるところ、表向きの言動と本人の内面的な不安定さと周囲からの評価とのギャップ、死に急いでる感などなどがバリバリ出ていて、ペッパーさんはもちろんでしょうし観てるこっちも心配になってきてしまいます。
でもそういう彼の無鉄砲さが、最終的に大事な人を守ることに繋がるんですよねー。
社長になって天才発明家って呼ばれて、それでも彼自身はきっと自分のことを大した価値がある人間ではないって思ってると思います。卑下してるわけでも、特に負の感情があるわけでもなく、単純に自分の中の事実として。
そういう無意識で無自覚で無鉄砲で考え無しで不安定なところが、彼の魅力なんだと思います。
「もっと自分を大事にしろよ!」って一発殴ってやりたいくらいですが、きっとまともに取り合ってくれないんだろうなあw
ヒーローだけど普通のヒーローには無い人間臭さがあって、大好きですトニー。
それから高性能A.I.の「ジャービス」!!!敬語人工知能たまらんです…。幸せ…。ユーモアもあるし主人思いだし軽口もたたけるしパーフェクトです。我が家にも来て欲しいです、ジャービス。
ダメダメロボのダミーちゃんも可愛い!ちょっとカットされてたけど、トニーに「ぽんこつ!」って言われちゃうんですよねダミーちゃん。それからの終盤、トニーが力尽きて取れなかった机の上の古いアーク・リアクターをダミーちゃんが代わりに取ってくれて、「いい子だ…」ですからね!!!ダミーちゃん可愛い!!動くときの音がいちいち可愛い。
『アイアンマン』は視覚によるテンションの上がり方が半端じゃないです、本当に。パワードスーツの開発シーン然り、装着シーン然り、戦闘シーンの構図然り…。パワードスーツの装着シーンは鳥肌立ちますね。個人的に、『トランスフォーマー』の変形シーンくらいすごいCGだと思います。すごく気持ち良い。
それから「マーク1」の不恰好さ加減がたまりません。在り合わせのガラクタで作った試作品同然の出来栄えで実際すぐに壊れちゃったけど、トニーが生きるために知恵を振り絞り、生きることに執着している泥臭さがすごく滲み出ていて。改良型の「マーク2」「マーク3」はやっぱりばしっとキマッていて格好良いですが、それらの原点はこの不細工でごついアーマーなんですよねえ…。洗練されたデザインなんて無くても。「マーク1」が初めて動き出す場面は、本当に大好きな場面のひとつです。
『アベンジャーズ』で大活躍だったシールドのエージェント、コールソンが登場していましたね。アベ面子の中で一番最初に映画になったのは確かアイアンマンでした。エンドロール後のシーンやコールソンの登場など、このころから『アベンジャーズ』製作を視野に入れていたんだなあ、と監督・スタッフに脱帽です。そういえば、ジョン・ファヴロー監督もこの『アイアンマン』シリーズに登場してます。ちょっと頼りなさげな個人秘書?ボディーガード?運転手?の、ホーガン役です。ホーガン可愛くて好きだったので、監督だって初めて知ったときは衝撃でした…。恐るべしホーガン。
『アイアンマン3』が今日から公開でしたね!「さらば、アイアンマン…」のキャッチコピーは何だか古めかしくて笑ってしまいましたが、内容はどんなものだったのでしょう。明日辺り観に行こうかと思っています。吹き替えの方が可愛さが3割増しだと聞いたので、まずは吹き替えかなあ。
それでは、今日はこの辺で。おやすみなさいー!