今日は、
ミシェル・ゴンドリー監督作品『グリーン・ホーネット』を観ました。
ロサンゼルスの大手新聞会社社長の息子、ブリット(セス・ローゲン)。かなりの放蕩息子で、その暴れっぷりは新聞のトップを飾るほどです。何度となく注意する父親ジェームズ(トム・ウィルキンソン)ですが、ブリットにはまったく改める気がありません。ところがそんなある日、ジェームズはハチに刺されショック死してしまいます。そしてドラ息子ブリットは、いきなり大手新聞会社の社長に就任。
社長の職に就いてからいろいろあり、正義感に目覚めたブリット。今までの自分の行いを反省し、「ロスから悪党を抹消する」ことを誓います。そしてブリットはひょんなことから、父の運転手兼コーヒー係であった、カトー(ジェイ・チョウ)がすごい発明家であることを知るのです。こいつとならイケる!そう思ったブリットは、自分と一緒にこの街の悪党をぶっ潰さないかとカトーに持ち掛けます。カトーは承諾!
そして二人は、カトーの愛車兼スーパー武装マシン「ブラックビューティー」と素顔を隠す緑のマスクとともに、「グリーン・ホーネット」として、ロスの悪党たちに立ち向かいます!!
しかし新しく雇った美人で知的な社長秘書レノア(キャメロン・ディアス)をめぐって、ブリットとカトーは険悪ムード。
そんな中、父親の死にロスの暗黒街を取り仕切る大物が関わっていた事を知ってしまったブリットは、その巨大な悪に立ち向かおうとします…!
うーん、これはめちゃめちゃ面白かったです。
まずブリット。ワガママで嫉妬深くて、一見しょうもない奴なんですが、本当は元々正義感の強い人なんですよね。少年時代は、いじめられていた女の子を助けて、それが原因でケンカに発展してしまうような。ケンカの原因なんてまったく気にもしないジェームズからすれば、単なる問題児です。そうしてブリットの正義感というある種の才能は、大人の手によって潰されてしまったわけです。
その失われた正義感が、カトーと悪事を働いている最中に蘇ったのです。
ブリットはワガママで嫉妬深くてしょうもない奴だけど、素直で情けないところもあるから憎めないのですよー。カトーが発明した改造車や武器やその他もろもろに、素直に驚いて褒めるんです。なかなか可愛い性格してます。
次にカトー。彼は上海の貧困層出身です。路地暮らしの過程で自然と身についた武道の達人。目にも止まらぬ速さで敵をなぎ倒します。かっこいい。上海の整備工場で働いていた時にジェームズからスカウトされ、アメリカ・ロサンゼルスの新聞会社に就職。そのエンジニアとしての腕は確かです。
「ブラックビューティー」を超スーパー最強ハイテクマシンに改造してみせたのも彼。武道とは無縁の生活を送っていたブリットに、ガス・ガンを作ってあげたのも彼。彼無しでは、ブリットはきっと何も出来ません。
そんな彼が、美人社長秘書レノアを一目見てそわそわそわそわ。ネクタイの位置を直してみたり、口臭をチェックしたり。面白いです。レノアに食事に誘われて、超ウキウキモード。
そして何が一番カッコよかったって、「ブラック・ビューティー」!超素敵な車です。真っ黒つやつやすべすべ。レトロな感じがたまりません。そんな素敵な車から、多種多様なでっかい武器が次から次へと出てくるんです。惚れないわけがありません。ベース車種はクライスラー社のインペリアルという車で、この映画の撮影には1964年モデルから1966年モデル、計29台のインペリアルが使われたそうです。すごいなー。
全編通して、ブリットとカトーたまにレノアの会話が可笑しかった。テンポも良くて楽しい。
悪の親玉チュドノフスキーは、前半は本当に恐くて危険なボスだったのですが、後半になるにつれてだんだんとギャグキャラに。いや本人はいたって真面目なんですけど…。グリーンホーネットに対抗して、ブラッドノフスキーというダークヒーローになりきろうとします。「俺のマスクか、お前の血か。お前は赤を見て死ぬ」なんていうダッサい決めゼリフも考えちゃったりして、部下も呆れ気味。苦言を呈したその部下はもちろん、バーン!なんですが。
ブリットとカトー、ケンカばっかりしてるけど基本ブリットがへたれで情けないので楽しいです。ケンカするほど仲が良いってやつですね。これはなかなか楽しいバディームービーでした。
アクションも楽しいし、カーチェイスも楽しいし、リズムの良い会話も楽しいし、本当2時間楽しかったです!
続編製作の予定は無いのか…!と思い『グリーン・ホーネット2』で検索かけたら、ヒットしたのがこの記事。→こちら
これはエイプリルフールの嘘なんでしょうか。2122年公開予定…。私はもう死んでいるでしょうね。
これは本当に好みだったので今日だけで2回観ました。春休みの課題そっちのけ。もっと観たい。
ブリット可愛いです。カトーも可愛いです。レノアもいいキャラしてる。
2時間さくっと、軽~く楽しみたい方におすすめかも!
それでは、今日はこの辺で。おやすみなさーい!