昨日、朝3時に目を覚ます。

 

こっそり寝床を抜けだして、家をでる。今日は、久しぶりに、ドライビングトレーニングに出ることにしたのだ。

 

 86に乗り込み、イグニッションボタンを押す。FA24は一瞬で目を覚ます。

 

 ギアをローに入れ、ゆっくりと走りだす。この辺りは住宅街。しかも今は早朝。人の眠りを妨げるわけにはいかない。

 

 いつもの道を静かに走り抜け、国道170号線に乗る。目指すは高野竜神スカイライン。

 

 大野町北の交差点から、国道480号線へ。人気のない山間部に入り、少しペースを上げる。

 

 回転計は6速で2000回転ぐらいを示している。あっという間にかつらぎ町へ。一部県道125号線をショートカットして紀ノ川を渡り、再び480号線に乗って高野の山の中へ。

 

 花坂から急な坂を駆け上ると、高野街道に合流。グネグネと登っていけば、大門の前につく。

 

 ここでいったん止まって、86の走行モードをトラックモードに変更。これで、トラクションコントロールが一部解除され、安全にスポーツ走行ができるようになる。

 

 デジタルメーターの表示も変わり、タコメーターが中心に、水温、油温が数値で示され、一番上には、シフトポジションが示される。

 

 ストップウオッチをオンにしてスタート。もちろん、高野山内には入らず、高野竜神ドライブウェイに抜けるバイパスを行く。まだ、あたりは真っ暗。街灯の明かりもほとんどなく、ヘッドライトだけがたよりだ。

 

 時々現れるトンネルの照明がとても明るく感じる。

 

 若いころと比べると、一番弱ったのは暗いところでの視力だ。以前は、ヘッドライトの先まで見えていたのだが、今は照らされている範囲しか見えない。当然ペースは上がらない。

 

 高野竜神スカイラインに入って、曲がりくねった道を高度を稼ぐ。しかし、86はとても乗りやすい。コーナーが現れても、切ったら切っただけ曲がるし、減速、加速も思いのまま。

 

 GRになってからパワーが上がったので、力不足を感じることもない。楽しいドライビングが続く。

 

 時々ガスがかかって、行く手を遮るが、アクセルを離せば、瞬時にスピードが落ちるし全く恐怖を感じることはない。

 

 エンジン音を響かせながら、86は闇の中を疾走する。

 

 コーナーが来たらブレーキング、シフトダウン、クリッピングポイント手前でブレーキを離しぐっと、アクセルを踏めば。まるでレールの上を走っているように滑らかに駆け抜ける。

 

 結局、護摩壇山をへて、龍神に降りるまで、対向車も先行車もなし。竜神温泉手前で、木材を満載したトラックに追いつくが、すぐに道を譲ってくれ全くストレスなし。

 

 道の駅竜神まで大門から47分で走り切った。

 

 自販機で缶コーヒーを買って、飲む。空が白々と明けてくる。川からふきあげてくる風がとてもすがすがしい。

 

 再び、86に乗り込んで、帰途につく。道の駅の看板の下で、ストップウォッチをリセット。アクセルオン。明るくなったので、視界良好。

 

 必然的にペースが上がる。護摩壇への登りをひらりひらりと駆け上る。ただ、いつ対向車が出てくるかもしれないので、センターラインは絶対割らないように。

 

 ブラインドコーナーではアウト・イン・インを徹底。速い。これは以前乗っていた、GC8インプレッサSTIより断然早い。直線では負けるが、コーナーの限界が圧倒的に高いのだ。

 

  トラクションも最高だ、全然怖くない。滑り出しが明確に分かるし、滑り出しても、姿勢が急に崩れることはない。アクセルを踏んでる限り、コーナリング中の姿勢が崩れることは全くないのだ。

 

 本当にこの車は面白い。コーナーを抜けて長い直線に入ると、3速全開。エンジンの噴け上がる音が気持ちいい。

 

 ぐっと減速してコーナーに飛び込む。立ち上がって、次のコーナーへの姿勢を作る。体が自然に動く。これはまだまだ、トレーニングさえすれば走れそうだ。

 

 長い下りを駆け下りて、高野山内への分岐をすぎ、トンネルを抜けて大門へゴール。

 

 所要時間は43分30秒。行きより3分短縮。

 

 ここで、モードをノーマルに戻し、高野道路を下る。この時間になると、登ってくる車も結構あるので慎重に山を下る。

 

 かつらぎ町までありてきたら、結構通行量が増えてきた。ここからは流れに乗って、スムーズに走ることを心がけよう。

 

 鍋谷トンネルを越えて170号線へ合流。。6時25分無事に帰着。楽しいトレーニングは終了。予定通り、いつもコーヒーを入れる時間に帰ってこれた。

 

 ガソリンを満タンにして、車庫に86を納める。ああ気持ちよかった。