箱根の翠雲は本当にいいお宿だった。メニューも工夫されていて、味もいい。きっと、いい板さんがいるのだろう。

 

 ぐっすり眠って、翌日はいよいよ東京へ。

 

 箱根から、箱根駅伝のコースの国道1号線を下り、小田原西JCTから、小田原厚木道路を走って厚木JCTへ。

 

 このまま東名を走って、首都高渋谷線で都心へ入ろうと思ったのだが、事故渋滞の情報が入ってきた。交通集中による渋滞なら少しずつ流れるのだが、事故渋滞はそうはいかない。

 

 ということで、横浜町田JCTから首都高に逃げることにする。このまま、保土ヶ谷バイパスからK3狩場線、湾岸線と思っていたのだが、なんと新しい道がどんどんできているではないか。

 

 ナビに従って進むとK7横浜北線へ誘導された。新しい道で、トンネルで地下を進む。これは早い。

 

 k1横羽線に入って、そのまま首都高1号線、と辿り、一気に東京23区内へ。夜行バスに乗務していたのはつい10年ほど前なのだが、まさに10年ひと昔。都内の道はますます便利になっていた。

 

 都内で、まず目指すのは、浅草。

 

 高速の分岐を次々抜けて、C1都心環状線から6号向島線へ進む。駒形出口を出て、駒形橋を渡れば、浅草の町中に入る。

 

 あらかじめ調べておいた、雷門の地下駐車場に車を止める。幸い、障害者スペースがあいていたので利用させてもらう。ただここを使うには事務所に行って、障害者手帳を見せなければならない。母はペースメーカーを入れているので問題なくに利用させていただくことができた。

 

 エレベーターで地上に上がり、時間を見れば11時。周りを見れば、すごい人込み。これはまず昼食をいただかねば。

 

 雷門横のお食事処 三定さんに飛び込んで、お蕎麦をいただくことにする。ところが、開店とほぼ同時に飛び込んだのに、もう満席で、空席待ちをする羽目に。その後も次々人が入ってきて、店内は大混雑。東京恐るべし。

 

 30分ほど待って。席に案内される。東京といえば天ぷら、という関西人ならでは思い込みから天ぷらそばをいただく。おいしかった。

 

 ところが、待っている間に驚愕の事態が。ふと、携帯で予定を確認していると今日の宿のAPAホテルの宿泊予定日が5月21日。えっ、今日は5月20日だぞ。えらいこっちゃ!!!

 

 途端にそばの味がわからなくなった。慌ててホテルに電話すると、ウェブでしか手続きできないとのこと。空きが少ないので急いでくださいと言われた。

 

 慌てて、携帯を操作するが、焦っているのでエラー連発。母と、妻が食べ終わっても、まだ解決せず。とりあえずそばをかき込んで、店の外で操作を続ける。ばたばたすること20分、やっと、今日の宿泊予約が取れた。

 

 危ない危ない。一つ間違えれば泊まれなかったところだ。さらに先の予定も確認したが、間違いは今日の予定だけだったことがわっかって、ほっと一安心。間違った予約のキャンセルも、APAホテルだったおかげでキャンセル料は発生せず。助かった・・・。

 

 安心したところで観光再開。まずは浅草寺にお参り。このすごい人

お賽銭を投げ入れるのも一苦労。境内の線香の煙を体にしっかりかけて、健康を願う。

 

仲見世は、人で地面が見えない。かき分けるように、買い物をするが、当然ゆっくりできない。

 

 ほうほうの体で、駐車場に戻る。それでも母は喜んでくれて、それだけで満足。まさに東京だよ、おっかさんの心境だった。

 

 浅草から、次に向かったのは、、東京スカイツリー。

 

 ここもしっかり予約していたので、問題なく展望台へ上がることができた。ただ、ここも入場制限がかかっているのにえらい人。一番上の展望回廊から写真を撮るのもままならない。

 

 並んで、プロのカメラマンに記念写真を撮ってもらうのがやっとだった。景色は、天気がいまいちだったので遠くまでは、みえなっかたが、東京ドームも、皇居も、神宮外苑もきれいに見えた。隅田川の流れも一望。母も大興奮。本当によかった。

 

 下へ降りて、ツリーを見上げる

ううん。首が痛い。おいしいソフトクリームをいただいて、大満足。ソラマチを後にした。

 

今夜の宿はAPA、両国タワー。

 

国技館のすぐ裏だ。おりしもこの日は5月場所の真っ盛り。

 

 実は、大相撲を見ようと、観覧券発売日に、ネットを駆使してチャレンジしたのだが、発売30秒も経たないうちに、チケットは完売。チャレンジは完全に失敗だった。残念。

 

 ただ、ホテルに入って、散歩に出ると、国技館の通用門に人だかりができている。どうやら、力士さんの出待ちの人々らしい。

 

 一緒になって、待っていると、北斗海をはじめ幕内の力士たちが取り組みをおえて、出てきた。母に頼まれて、母のコンデジで力士を狙う。何枚かいい写真が撮れたので、母も喜んでくれた。

 

 晩御飯は、ホテルの最上階にある鉄板焼きのお店で、コースをいただく。文句なしにおいしかった。お肉は柔らかく、かめば肉汁が口の中にあふれてくる。東京の夜景を見ながらの、ディナーは、最高でした。最後のデザートにコーヒーまで、しっかりいただいて、部屋に戻る。

 

 ベッドもふかふかでとても快適。いい夜をすがすことができた。

 

 続く。