今週末に、娘が、パートナーを連れて帰ってくる。バーベキュー―でもてなすつもりだが、目玉が欲しい。ということで、私たち夫婦のおすすめの酒を買い求めに出かけることにした。

 

 そのお酒が、吉野の地酒やたがらす。

 

 息子を仕事に送り出して、86に火をいれる。

 

 まずは国道170号線から父鬼を抜けて鍋谷トンネルをくぐり、葛城ICから京奈和道に乗る。

 

86は極めて軽快に走る。

 

 京奈和道を西進し五条ICから下道へ。大淀町を抜けて国道169号線に入れば、近鉄吉野線の鉄橋が迫ってくる。

 

 潜り抜けて少し進めば、目指す北岡酒造の酒蔵が見えてくる。

早速店内に入り、やたがらすの純米酒と大吟醸を手に入れる。ついでに家飲みようの一升瓶も忘れずに。

これで第一目標達成。

 

 次の目標は温泉でほっこりすること。一気に169号線を南下し入之波温泉の山鳩の湯でジビエと温泉と思ったのだが、あいにく今日は休み。

 

 仕方がないので手前の川上村の杉の湯に目的地を設定して走る。トンネルを抜け、ダムサイトが見えてきたらほどなく到着。

ところが間が悪いことに、ここも今日は立ち寄り湯はお休み。それはないだろう。せめてネットにあげておいてよ。

 

 おまけにレストランも休み。これは困った。ただ、隣のお土産屋兼軽食堂は営業していて、何とか昼飯にはありついた。

 

 メニューは私が山菜うどん、嫁さんが山菜そばの定食。それぞれ、吉野の名物柿の葉寿司が二つ付いている。

 

 これが思いのほかおいしかった。うどんはしっかり腰があり、出汁もうまい。柿の葉寿司は適度になれていて、甘みがある。サバのうまみもしっかりありこれは掘り出し物。

 

 早速、お土産に買った。

 

 しかしここまできて温泉に入れないのは残念。お店のお姉さんに相談したところ、大宇陀のあきのの湯を勧めてくれた。

 

 これは行かない手はない。

 

 カーナビを頼りに、吉野の山道を走る。道は狭くなったり、広くなったり。気持ちよく曲がりくねっている。86は、足の良さを見せつけながらグングン走る。本当にこの車はワインディングを走るために生まれてきたようなものだ。

 

 30分ほどであきのの湯に到着。

近代的な温泉施設だ。

 

 今日は、水曜日で、高齢者割引の日。65歳になった私は500円で入浴できた。64歳の嫁さんは残念ながら750円。年を取ると得することもあるんだな。

 

 浴場は広くて清潔。いくつもの浴槽があり、サウナ、水風呂も完備。まずは白湯の浴槽で体を温めて。お湯は柔らかくて肌がつるつるになる優しいアルカリ単純泉。温度はぬるめで、それがまた気持ちいい。

 

 十分温まったところで、いざサウナへ。7,8分頑張って、水風呂へドボン。最高だ。もう一度サウナで汗をかき、体を洗って露天風呂へ。

 

 吹き抜ける風が気持ちいい。

 

 最後に、薬湯につかる。大宇陀は薬草の町。ここのお風呂は、大和当帰をふんだんに使っている。独特の香りが癖になる。とっても気持ちがいい。

 

 十分にリラックスして満足満足。

 

 風呂上がりに、嫁さんは大内山牧場の牛乳を、私は同じくアイスもなかをいただく。濃厚でおいしい。これは頑張って走った体に最高のご褒美だ。

 

 温泉を堪能して、帰途につく。

 

 帰りは、桜井へ出て、南阪奈道を一走り、後は阪和道に入って一気に帰ってきた。

 

 走行180㎞。きわめて快適なドライブだった。おいしいお酒もゲット。これで娘たちを迎える準備もできた。

 

 あとは土曜日を待つばかり。