最高にあたたかいパーティーを終えてまた夜が来る
どれだけ幸せだった事だろう
そしてまた夜が来る
お酒のせいもあってソファで寝て俺が看病する時間
本当は2時間の交代制って話だったけど、なんか俺が長くやりたかった
しかし昨日とは状況は違かった
口の乾燥もひどくて、、お尻の尾てい骨も痛い、、
可哀想
何度もさすった
昨日より圧倒的に多い頻度で水を含んだスポンジで口を湿らせた
苦しい?って聞いても大丈夫とオッケーのサイン
どんだけ強いんだよお母さん
だからね紙に書いてもらって筆談トーク
お母さんの1番好きな花
明日花屋でドッサリ買って来ようと思って聞いてみた
お母さんに花を見せたいな
そんなインスピレーションが降りてきてテンションあがった
花言葉は信頼
実にお母さんらしい
ネットで調べながらお母さんの様子を見る
昨日より苦しそうだ
つべつべ
お母さんは本当は美人さん
繊細なあたたかい手
それをそっと触り感謝の気持ちをこめる
有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う有難う
本当はその言葉しかないよ
俺を産んでくれて本当に有難う
そお想いながら手を触り気を送り込む
何度かお母さんが何かを伝えたくてペンを持っていく
水をくれとか、お尻痛いとか
ペンを取って書く事すら気力を使って頑張ってくれた
そして次にお湯と書いた
はて?
お湯が飲みたい?って聞くと違うって
すると
せんとうって書いた
そおかお風呂に入りたいのか‼︎
お父さんに声をかけた
お母さんお風呂入りたいって
明日ヘルパーさんに入浴お願い出来るか聞いてみた
お父さんはお風呂は体力の消耗が激しいから金曜日にしようとお母さんを説得した
お母さんはそれを聞いてオッケーっと納得して諦めた
俺が記憶しているお母さんとの最期のやりとりはこれだったと思う
なぜこんなに直近の事がうる覚えか自分でもよくわからない
3時になって弟が起きたら交代してソファで仮眠した
なんか眠くないなあとか思っていたけど、いつの間にか寝てしまった
そして
弟に起こされた
兄貴お母さんが息してない
一瞬何を言っているのか分からなかっがすぐに状況を理解してお母さんの手をさわった
まだあたたかい
息は?
鼻に手を当てる
してる?。、、
かすかにしてるような、、
してない?
しかし母は全く動いていない
嘘だろ?
もう一度息をしてるか確認した
してない
脈は?
、、、
していない
お母さん‼︎
お父さんが叫んだ
起きてくれよお母さん‼︎
お父さんの声が響く
俺も叫んだ
お母さん‼︎
お母さんは動かない
え
そんな事あるの?
さっきまでコミュニケーションとってたじゃん?
意識も失わずにそんな短い時間で人って亡くなるもんなんだね
でもそれは苦しむ時間も少ないってことだよね
穏やかに逝けたんだよね
こんなに安らかに眠ったように逝けたのならそれは良い事だよね
痛いのも苦しいのもやだもんね
でも全然あったかくて今にも目を開けそう
喋りそう
でもひとつ確信的な事は
お母さんは全く動かない
お母さんお疲れ様、、、
よく頑張ったね
弟の話によると弟が想いを伝え終わったら息をしなくなって、最期に目を開けて、涙を流して、目を閉じたそうだ
そんな事があるんだね
妹も来て全員揃った
妹も必死で声をかけるがもうお母さんは動かない
もう喋らない
もう目も開けない
看護士が来て死亡確認
2月27日午前4時49分長い闘病との闘いを終えてお母さんは永眠した
有難うお母さん
お疲れ様お母さん
そしてさよなら
怖くなかった?
さみしくない?
本当に?
でもその顔は笑顔に見えて仕方ない
天国へ行くんだね
もう会えないんだね
お父さんはまだ帰って来てくれと叫んでいた
早いよ
まったくもう
お父さんの言葉が虚しかった、、
先生が来て、葬儀屋が来て
急ピッチで話が進んで行く
一区切りついて落ち着いた頃急に悲しくて心が折れそうになった
ふすまをしめてお母さんと2人きりになった
涙がとめどなく湧いてきた
お母さんが亡くなった時はこんなに涙なんて出なかったのに
もう会えない
お母さんは眠っている
現実を受け入れるにはまだ時間がかかりそうだ
親の死は最大の教育と言われている
俺は唯一無二の大切な人を失った
もうお母さんと喋れない
受け入れたくない
また涙があふれる
しっかりとしなきゃいけないけど、やっぱり俺はまた弱虫だ
まだ泣いちゃうよ
強がれない
今は強がりたくない
でも少し時間がたったらお母さんを真似して強がってみようと思う
それがきっと俺の受け継いだ使命だから、、