ウィーン・リング・アンサンブル
ニューイヤー・コンサート
JAPAN●2013 東京公演

◎J.シュトラウスⅡ:
・オペレッタ『こうもり』序曲
・ワルツ「芸術家の生活」
・ポルカ・シュネル「浮気心 」
・ワルツ「加速度」
・ポルカ・シュネル「観光列車」
~休 憩~
◎ヴェルディ: オペラ・メドレー
◎ツィーラー: ワルツ「天国の幸せ」
◎J.シュトラウスⅡ: ポルカ「クラップフェンの森で」
◎ツィーラー:
・ワルツ「ウィーン娘」
・ぶどう畑のギャロップ
◎J.シュトラウスⅠ: ケッテンブリュッケ・ワルツ
◎J.シュトラウスⅡ:
・オペレッタ「こうもり」からチャールダーシュ
・「雷鳴と電光」

<アンコール>
◎J.シュトラウスⅠ:フリオーソ・ギャロップ
◎ツィーラー:ワルツ「楽しめ人生を」
◎J.シュトラウスⅡ:ワルツ「美しく青きドナウ」
◎J.シュトラウスⅠ:ラデツキー行進曲
=================
ヴァイオリン:ライナー・キュッヒル
ヴァイオリン:ダニエル・フロシャウアー
ヴィオラ:ハインリヒ・コル
チェロ:ロベルト・ナジ
コントラバス:ミヒャエル・ブラーデラー
フルート:ヴォルフガンク・シュルツ
クラリネット:ペーター・シュミードル
クラリネット:ヨハン・ヒントラー
ホルン:ウォルフガング・トムベックJr
=================
S:9,000 A:7,000 B:5,000
(2013.1.7、東京・サントリーホール)
…………………………………………………
経理データと実態の数字が、わずか1円合わず、辛うじて後半から聴くことができました。1円に泣く、とはまさにこのことですね。最終的には500円のマイナスでした(笑)

そんな仕事はじめの不運もあった新年1回目の演奏会は、ウィーン・フィルの主要メンバー9名で構成されたウィーン・リング・アンサンブル。シュトラウス・ファミリー、ツィーラー、そしてレハールらウィーンゆかりの作曲家のワルツやポルカ等を演奏するために結成され、
1991年の初来日以降ほぼ毎年この時期に来日し、今年が23回目。この時期とは、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートが終わりすぐさま日本に来てくれるというハードスケジュール。今年もキュッヒル、フロシャウアー、ブラーデラー、トムベックJrがニューイヤーからの直行組。このアンサンブルの活動の中心はウィーン、そして、我が国日本というのですから、嬉しい限りです。

さて、肝心の演奏会の中身ですが、
終始厳しい顔をしながらも雷鳴と雷光における打楽器を請け負ったキュッヒルの独壇場でした。愛器・ストラディバリウスを駆使してもの凄い音圧と音量で会場を制するともいうべきカリスマ性にウィーン・フィルのコンマス魂を見た気がします。圧倒的な存在感でした。
そんな厳しい顔をしたキュッヒルに対し、会場を和ませ温めてくれるのは、シュルツとシュミードルの漫才師のようなコンビ。笑わせてもらいました。この名物奏者お二人の人間性こそがウィーン・フィルだなあ、と思います。
また、メンバー最若年ブラーデラーは、ウィーン・フィルの大先輩に頭が上がらない様子で常に先頭を立たされていたのも微笑ましい光景。

しかし何と言っても、「ドナウ」の冒頭。弦のトレモロに乗ってホルンが奏でる場面は、フル編成のウィーン・フィルのサウンドそのもの!!思わず、鳥肌がたちました!痺れました!!これを聴いただけでも、この演奏会に出向いた価値がありました。




ウィーン・フィルのサウンドの濃厚さと真髄を改めて思い知ったこの演奏会。
本国ムジークフェラインでのニューイヤーを聴きにン十万出せなくとも、東京にいながらにしてこの料金で聴けるなら、と思わせてくれる内容のある演奏会でした。

しかも、アンコール4曲と大盤振る舞いのお陰で後半だけでも十分に楽しむことができました。

楽しく、愉快で、しかも、中身が詰まった、素晴らしいひとときでした。そして、早くも、来年も行こう、と決意しました(笑)




【サントリーホール ジルベスターコンサート2012】


・レハール:オペレッタ『メリー・ウィドウ』から「バルジレーネン・ワルツ」、 「ヴィリアの歌」、「バラの蕾が咲くように」
・J.シュトラウスⅡ:ワルツ「人生を楽しめ」 op.340
・レハール:オペレッタ『メリー・ウィドウ』か ら愛のワルツ「ときめく心に唇は黙し」
・J.シュトラウスⅠ:幻想曲 「エルンストの思い出、またはヴェネツィアのカーニヴァル op.126」
・J.シュトラウスII:皇帝円舞曲 op. 437
---------- 休憩 ----------
・J.シュトラウスII:オペレッタ『こうもり』から序曲 、「チャールダーシュ」
・ミレッカー:オペレッタ『貧乏学生』から「戯れの恋なら数え切れぬほど」
・J.シュトラウスⅡ:チク・タク・ポルカ op.365 、オペレッタ『こうもり』から「あの上品なもの腰」 、こうもりポルカ op. 362 、「葡萄の陶酔のなかで」(シャンパンの歌)

<アンコール>
・J.シュトラウスⅡ:ワルツ『美しく青きドナウ 』 op.314
・ヴェルディ:歌劇『椿姫』から「乾杯の歌」
・J.シュトラウスⅠ:ラデツキー行進曲 op.228

管弦楽:ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団
指揮:グイド・マンクージ
ソプラノ:アンドレア・ロスト
テノール:ティベリウス・シム
声楽:サントリーホール・オペラ・アカデミー
舞踊:ウィーン・フォルクスオーパー・バレエ団 メンバー
司会:魚住りえ 演出:田尾下哲
(2012.12.31.22:00~、東京・サントリーホール)
------------------------------------
年越しは日本で最も大好きな場所、サントリーホールで迎える贅沢。
しかも、最も座りたい、でも、普段は高くて買えないブロックの座席、言わば特等席で。

実は、このチケットはプレゼントしてもらったもの。あざっす(笑)
ニューイヤーらしい花で装飾された舞台まわり、演出用のスポットライトなど普段とは違った雰囲気でした。そういえば、この日のお客さんもいつもより華やかです。

オーケストラはカウントダウンの時間を気にしてか、あまり歌わせずあっさりと進んでいきますが、ソプラノのロストは上手い。伸びやかな高音、声量も充分でした。

(かなり若いころ?しかし、いまでも気品と美しさ、そして華があります)

対してテノールは声量も不足し、軽めの声でイマイチ…。イタリアオペラはできてもワーグナーなどはちと厳しそう。


といつものような事は言わない約束でしたね(笑)

このオーケストラもWPhと同じく、ホルン、ティンパニ、オーボエはウィーン式のものを使用していて、少し嬉しくなります。

そして、終盤のシャンパンの歌のところでカウントダウン。感慨深いものがありました。

聴衆の皆さんも楽しいオペレッタやワルツに、体を揺らしてリズムをとっていたり、キスをして新年を祝っていたカップルもいました。普段の演奏会では御法度のマナーもこの日ならありです(あくまでも私論)。

素敵な年越しとなりました。
そして、特等席のチケット、ありがとう!!


さて、フォルクスオーパーとくれば、ウィーンフィルです。日付変わって元旦の夜のお楽しみ、ニューイヤーコンサートのテレビ中継。

今年の指揮者は、ウィーン国立歌劇場音楽監督フランツ・ウェザー・メスト。2回目の登場です。

(2011ニューイヤーの様子)

テレビで拝見する限りお元気そう、腕の動きにも不自由無さそうで何より。(←もちろん嫌味:笑)

オケメンバーは、意識してかかなり若返り?クラリネット首席は日本では露出少な目のショルン、チェロのトップは全く見たことのない方だし、コンマスは、いつもの…、??と思うと眼鏡を外したキュッヒルでした(笑)。
編成も第一ヴァイオリンは14でしたが、10ー8ー6ー6とかなり小ぶり。

演奏も、テンポが早めで急いでいるよう。軽騎兵序曲やローエングリン第3幕前奏曲、ヴェルディを含むプログラムもウィンナワルツは馴染みがない作品のオンパレード。さすがに途中で飽きてきました。
また、メストも作品と作品の間に舞台袖に下がることも少なく、アンコールでさえカーテンコールを繰り返さず、さっさとはじめていたのも時間に追われてせっかちな雰囲気が醸されてどうだかなあ…。
ドナウのトレモロも早々に切り上げたり、新年の挨拶もあっさりだったり…
私の思い過ごしかも知れませんが…

しかし、ムジークフェラインの響きはうらやましい。しかも、ただでさえも美しすぎる黄金ホールに超がつくほどに色とりどりの花束で装飾された舞台。世界一憧れの演奏会、そして場所でもあります。聴きたい!行きたい!!

因みに、来年のニューイヤーはバレンボイムとアナウンスされていますね。







2012年もあとわずか。

今年聴くことができた演奏会は計36回(オペラ、リサイタル含む)。凡そ10日に1回。我ながら凄いペースでした。
今後はこれほど通うことは出来ないでしょうが…(笑)

それでは、早速、今年の勝手に演奏会ベスト3。

【第一位】



マイケル・ティルソン・トーマス指揮
サンフランシスコ交響楽団
マーラー5番 (サントリーホール)
圧巻でした!お見事!!

【第二位】
クリスティアン・ティーレマン指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
ブラームス1番 (NHKホール)

(↑京都公演より、お得意の指揮台からのどや顔をする寸前?(笑))

オケには粗はあったものの、ヨーロッパらしいしなやかな響きとティーレマンの音楽をよく理解していたと思います。

【第三位】
マリス・ヤンソンス指揮
バイエルン放送交響楽団&合唱団他
ベートーヴェン第九 (サントリーホール)


(当日の様子をサントリーホールHPより)

日増しに彼等の存在感が高まっています。しかし、他のナンバーはイマイチ。

【次点】
●トーマス・ヘンゲルブロック指揮
ハンブルク北ドイツ交響楽団(NDR)
ブラームス1番 (サントリーホール)


曲目が第二位と被るので敢えて次点に。
このオーケストラ、特にティンパニは上手い。聴いてから半年以上が経ちますが、いまだ色褪せない感動があります。

● クリスティアン・ティーレマン指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
ブルックナー7番 (サントリーホール)




第二位に挙げたコンビ。これからの熟成に期待。

【国内オケ敢闘賞】
●インバル=東京都交響楽団
ショスタコーヴィチ4番(東京文化会館)


CD化され今年のレコードアカデミー賞交響曲部門受賞したライブ演奏。こういう難しい作品をさせればこのコンビの良さが引き立ちます。都響のインバルの時にみせるパフォーマンスは優秀。

●スラットキン=NHK交響楽団
ショスタコーヴィチ10番(サントリーホール)


インバルのショスタコーヴィチがやや講釈臭さが感じられることに対して、こちらはエンターテイメントに徹した演奏。N響の濃厚な弦の歌わせ方が印象的。

【特別賞】
アシュケナージ=NHK交響楽団
チャイコフスキー4番(NHKホール)


1,500円なら文句なし。映画に行くよりお値打ち。楽しみました(笑)

【ワースト賞】
パーヴォ・ヤルヴィ指揮
フランクフルト放送交響楽団
マーラー5番(サントリーホール)


昨年のパパに続き、父子二代で連続制覇。おめでとうございます(笑)
この父子のちゃんこ鍋のような、そして、鍋の締めはラーメンいれて終わりました、みたいな感じが気に入りません(笑)
因みに今晩は実際の鍋にラーメンでしめるつもりだけれど…(笑)


今年は前述のコンサートホールに加え、すみだトリフォニーホール、オペラシティコンサートホールにでかけましたが、リニューアルした池袋の東京芸術劇場には縁がありませんでしたが来年は…。

さらに、来春にはいよいよミューザ川崎が待望の(ようやく?)復活。サントリーホールより音響が良いと言われるこのホールのリニューアルは楽しみです。


ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」

管弦楽:NHK交響楽団
指揮:ロジャー・ノリントン
ソプラノ:クラウディア・バラインスキ
アルト:ウルリケ・ヘルツェル
テノール:トーマス・モア
バリトン:ロバート・ボーク
合唱:国立音楽大学

S:13,000円 A:10,000円 B:7,000円 C:5,000円 D:3,000円
(2012.12.25、NHKホール)
………………………………………………
年末は何かと物入りで金欠です。予定していた忘年会がキャンセルになり、その予算を流用して急遽第九に参戦しました。当初の希望日はこの日ではありませんが、廉価席が買えなかったので、あえての日程です(笑)本当は27日のサントリーホール公演にいきたかったのですが…





ノン・ヴィブラート奏法をピュアトーンと独自の言い回しをする、現在N響とツィクルスを敢行中のノリントン。

楽譜を歴史的考察の上、モダン楽器のオーケストラを駆使してのピュアトーンに加え、ティンパニの強烈な主張のさせ方がこの人のトレードマーク。
巨匠的演奏とは一線を画した、私の中では変態指揮者の代表格(笑)
どんな解釈を魅せてくれるか、年末のルーティーンに陥りがちな第九では無いことを確信して臨んだこの演奏会でした。

編成は、16型の対向配置。コントラバスは舞台中央に横一列8艇。左手にホルン5。ティンパニは右手、それ以外の打楽器は左手。合唱団は年末のN響第九では定番の200人を越える大編成。因みに、コンマスは堀さん、ティンパニは植松さん、ホルントップに松崎さん。

この指揮者に濃厚で重厚、またはストレートな表現を求めてはいけませんが、わかっていながらそれでも求めてしまいます(笑)
それがオトコノコです(笑)

言うまでもなく紅白ホールのデッド過ぎる響きにより、ピュアトーンが完全にスポイルされてしまい、兎に角、艶がなく、潤いがない弦楽器にティンパニが不自然なまでに響き、目立つ、というより浮いている感じ。溶け込まない。第三楽章なんかは聴けたものではありませんでした。

また、テンポもきびきびしたものをイメージしていたのですが、乗り物のように揺れすぎて酔いそう。そして、肝心な部分で煽らない(涙)

N響の管楽器は松崎さんの加入により、大健闘していたのですが、
ノリントンのヘンテコ過ぎる解釈とN響のみならず国内オケの表現力のなさといいますか…。限界点が浅い感じがし、先日のバイエルンのすごさを改めて思い知った次第。

合唱、ソリストともに及第点には遠く及びません。そのあたりの詳細な描写は他の方に委ねたいと思います。

と言うわけで、最後の音が鳴り終わるや否やの身支度、拍手を見届けることもなく、ややフライング気味?にホールを立ち去りました。(略してフラ帰り?(笑))


人間の感性とはおもしろいもので、ビール一杯280円の安居酒屋ばかりはあきるけれど、星付き懐石料理店ばかりだとこれまたそれに有り難みを感じなくなる。ウィーンの楽友協会の会員さんは耳が肥えすぎて…という話を聞きますがまさにこんな感じなんでしょうね。大衆店から高級店まで、柔剛織り混ぜながら、自分の耳のコンディションを保たないと、私のような素人の感想なんかは簡単にブレてしまうようです(笑)
※N響が大衆店と言っているわけではありませんが、隅から隅まで神経が行き届いたものかというとそうではなく、むしろ、特に大衆店にありがちなルーティーンややっつけの姿勢が見え隠れすることは否めません。

そういう意味でバイエルンは日本できくことができるレファレンス的な第九の名演奏だと思いますし、この日のN響の第九を聴いたことも十分に有意義でした。

サントリーホールではまた違った響きが楽しめるかも知れませんね。ソリストには期待出来ませんが、四人のチームワークも少しはこなれてくるのかな?



終わったのも早く、楽しい演奏会でした、が…(笑)大切にしたいと改めて思ったこの日でした。







東京都交響楽団第746回定期演奏会Aシリーズ
マルティヌー:交響曲第6番「交響的幻想曲」
ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14

管弦楽:東京都交響楽団
指揮:ヤコブ・フルシャ

(2012.12.20、東京文化会館)
………………………………………………

鉄道事故によるダイヤの乱れに巻き込まれ遅刻。

を覚悟しましたが、ギリギリ間に合う時間に到着も少しゆっくりしたかったので後半からの参戦(笑)(本音は前半の知らない作品が気乗りでなかった)

外来オケラッシュだったここ最近。久しぶりに聴く国内オケは都響。
俊英と評され、ハーディング等と並び期待されているチェコ出身の若手フルシャ(1981年生まれ!)が聴けるのも楽しみでした。都響の首席客演指揮者でもあります。


(フルシャ。決してビジュアルで売れるタレントタイプではありません)

けれど、この日に演奏したプログラムが悪かった。先日、ソヒエフ=トゥールーズで聴いたばかりの幻想交響曲。イヤでも比較してしまいます。

文化会館の残念すぎるデッドな響きにより一層クローズアップされてしまうオケの音色の硬さ。遊びや色気がない。統一感がない。金管に艶がない…。と悪いことずくめ。欧米の実力派と比べると悪い意味でメイドインジャパン。

一方のフルシャ。極端とも言えるデュナーミクやタメ、そして、デフォルメ気味なダイナミクスレンジなど面白い仕掛けはたくさん施していますが、感動には結び付かず、オケ側とも呼吸の良さは感じず、インバルとのコンビの時に聴かせるハイパフォーマンスをオケから引き出したとは言えない出来映えだったかと思います。

それでも、フィナーレ楽章終盤の弦楽器による幽霊の行進の場面では、作品の真髄を抉られたような音に、この指揮者の只者ならぬ片鱗をみた気がしました。


しかし、こうして聴いてみると、今更ながらに先日のトゥールーズが素晴らしく思えてくるから不思議。十分に艶っぽさをもったオーケストラだったなあ。また、自国の作品だけにその音楽の言語的な咀嚼はさすがでした。酷評に対して懺悔。
スケジュールが反転していれば、感動出来た!!
かもしれません(笑)

さて、今年の演奏会もあと僅か…。
上野は意外にCPに秀でた飲み屋が少なく、いっそのこと浅草まで足を伸ばすか、なにか対策を考えたいと思います(笑)





ベルリオーズ: 序曲「ローマの謝肉祭」
サン=サーンス: ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 op.61
ベルリオーズ: 幻想交響曲 op.14

~アンコール
ビゼー:オペラ『カルメン』より第三幕への前奏曲
レオンカヴァッロ:オペラ『道化士』より間奏曲
ビゼー:オペラ『カルメン』より第一幕への前奏曲


ヴァイオリン:諏訪内 晶子
管弦楽:トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団
指揮:トゥガン・ソヒエフ

料金 S¥17,000 A¥15,000 B¥12,000 C¥9,000 D¥5,000 プラチナ券¥22,000
(2012.12.10、東京・サントリーホール)
…………………………………………………

後半から聴く予定にしていたのですが、仕事が早く終わり、奇跡的にフル出場。

オケは名匠プラッソンとのフランスものを中心とした録音が目立つもやや地味な印象だったトゥールーズ・キャピトル。
指揮者はまだ30代にして、ウィーン・フィルのソウル公演でメータの代役に抜擢されるなど数々の名門オケから引っ張りだこの登龍ソヒエフ。


(決して見た目は若くないソヒエフ(笑))

このコンビになり、パリ管やバスティーユオペラに次いでフランストップ3の地位にランキングされている元気一杯の注目コンビです。
プログラムに記載がある、かつてのラトル=バーミンガム市立交響楽団やヤンソンス=オスロ・フィルのように地味なオケを一流にしスターダムにのしあがるような、ソヒエフが未来の楽壇を担う指揮者なのかも聴き所でしたし、なにより、先日のみなとみらい公演の絶賛記事を読んで楽しみにして出掛けました。

ガラガラの集客を予想していたのですが、8割以上は埋まっていた様子。ソリスト人気でしょうか?

まずは、「ローマの謝肉祭」。
木管楽器の艶のある響き、威力ある金管、ガリガリ鳴らす弦に、後半への期待は高まるものの、ドヴォルザークの「謝肉祭」と勘違いしていたことも合わせて、なんだか白けている自分自身。いつの間にか睡魔との闘い(笑)

そして、諏訪内のサン・サーンス。
この作品は、苦手。CDでも、名盤グリュミオー盤だけはもっています(笑)完落ちして、第二と第三の楽章間における咳払いで目が覚めました(笑)やや寝惚けながらも聴いた諏訪内さん、上手です。でも、情感に訴えかけるような音色ではなく、至ってクール。だからなのか、特に感銘を受けることはありません。ヤンソンスと同じく、何も残らない系?(笑)

寝てしまっては早く行った意味がない前半終了。期待の後半。

オケはよく鳴ります。
でも、あまり面白くなかった。
低弦をガシガシ響かせてフランスのオケらしさがない、というか、ここにしかできない芸風が見出だせなかった、といいますか…

アンコールは、3曲。大サービス。最後のカルメンは盛り上がりお客さんも大喜びの大喝采。こういう曲をアンコールでやってくれれば嬉しいなあ。打楽器の派手な打ち込み、特にシンバルが聴きたいし。

ソヒエフにはソロカーテンコールまであったとか…。そこまでかなあ?


今日はお客さんのマナーも悪かった。隣人は体を揺すり、挙げ句、指揮まねしだす(←指揮まねやリズム取りは迷惑極まりない)、前の席の熟年カップルは普通の声で話してるし(←その女性が周りにも解るくらいに極めて退屈さをアピール。じゃ、来るな!といいたくなります(笑))、通路挟んだ端の席では雨の包み紙をぐちゃぐちゃとするのに(←音が響いて迷惑なことわからないのかなあ?)終演後はスタオベする紳士、幻想ではわざとか!と言いたくなる音量で派手に数回咳をする人まで…
その他も枚挙に暇なく終始落ち着かない、今年ワーストのマナーでした。

10月後半から毎週のサントリーホール通い。演奏会に通いすぎ、ちょっとやそっとでは感動できなくなっている感じも否めません。


Bobのクラシックのある風景


バイエルン放送交響楽団 ベートーヴェン交響曲ツィクルス~第4日目


ベートーヴェン:交響曲第8番へ長調 op.93

ベートーヴェン:交響曲第9番二短調 op.125 「合唱付き」 


管弦楽:バイエルン放送交響楽団

合唱:バイエルン放送合唱団

ソプラノ:クリスティアーネ・カルク

アルト:藤村実穂子

テノール:ミヒャエル・シャーデ

バス:ミヒャエル・ヴォッレ

指揮:マリス・ヤンソンス


(2012.12.1、東京・サントリーホール)

====================================


オケは高い次元で普通に上手い。けれど、魂をエグるような強烈なインパクトを私にもたらしてくれることはない。

指揮者はどうしてこんなに人気があるのか良く分からない。回転鮨でも素材さえ良ければそれなりになるし、カウンターの高級鮨店では素材だけでは何も伝わらないのと同じで、この指揮者から新しい閃きを貰えた事がない。


以上が、過去の数回、このオケ、この指揮者、このコンビで聴いてきた私の印象です。


火曜日に聴いた1、2、5番でも印象は変わらず。

そんな中で聴いた今日の演奏会。


前半の8番。12型の対向配置。

過去の演奏会に同じ。

決して悪くない。でも、良くもない。やっぱり普通。

もっと軽快で、爽快で、それでいてエレガントな響きが欲しいし、

ベートーヴェンからの何らかのメッセージを得る事もなく。

う~ん、なんだかな。とある意味予想通りの演奏に、早々に休憩。



後半は今年のオケ演奏会のハイライトともいうべき「第九」。

年末の集客目当ての、ルーティーンな第九には懲り懲りな私にとって久しぶりの第九。

個人的好みは別として、指揮者にオケ、それに合唱団、ソリストまで揃えた「本物の第九」が東京できけるのですから。


16型の対向配置。ティンパニはコントラバス側。それ以外の打楽器は第2ヴァイオリン側。

 

第1楽章、第2楽章。ともにベートーヴェンの魂の叫びのような、そして、未来に繋がる幕開けには聴こえません。ただただ美音を並べるだけ。音や響きではなくメッセージ性が軽薄。いや無い。だからか響きが明るすぎる。とガッカリ。


しかし、第3楽章。いつもは眠くて仕方がなくなるこの楽章。けれどこんなにまで美しいとは。ようやくこのコンビの本質との幸福な巡り合いに触れられたひと時でした。

第3楽章から第4楽章へのつなぎのところのタメ、

第4楽章の左袖バンダのトランペットと右袖側の打楽器の対比というステレオ効果も良かったと思います。


でも圧巻は声が入ってから。

本物の第九は凄い。

これまで通り、強烈なメッセージ性は何も残りません。

だからベートーヴェン演奏として私の求めるものとは全く異なります。

しかし、本当に幸福なひと時でした。




(第九のリハーサル風景)


(ソプラノのカルクさんは、ポートレート通りの美しい容姿)

猿の雄叫びのような「ブラボー」があったものの聴衆のマナーも概ね良く、終演後はどよめくような歓声に包まれて、2回のソロカーテンコール。アンコールを演奏しなかったのも良かった。

これでいいんですよね。

素人の感想ですから。好き、嫌いがあっていいし、好みの演奏ではないけれど良かったなあ、と思ってもいいわけですから。

聴き方も人それぞれ、感想も人それぞれ。

聴けて良かった。




Bobのクラシックのある風景

【バイエルン放送交響楽団/ベートーヴェン交響曲全曲演奏会】


・ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 op.21

・ベートーヴェン:交響曲第2番 二長調 op.36

(休憩)
・ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 op.67 「運命」


<アンコール>

・ハイドン/ティエリオ:弦楽四重奏曲へ長調~第2楽章セレナーデ



(2012.11.27/東京サントリーホール)

=======================


バイエルン放送響楽団にとってベートーヴェン交響曲全曲をまとめて演奏する事、CDをリリースした事、さらにこのたびの日本公演を映像化し発売される予定である事など話題性には事欠かないこの度のツィクルス。


期待は高まるものの、あまりこのコンビにいいイメージを持っていません。

グラモフォン誌で世界ランク4位(冗談?)、音友誌6位(???)と高く評価され過ぎなオーケストラ。

ロイヤルコンセルトへボウ管弦楽団、余談ですが前述のランキングでは世界1位・世界3位、のシェフを兼任し、ウィーン・フィルやベルリン・フィルの常連ではあるけど、常にオーソドックスな演奏で、面白味や新鮮さに欠ける印象しか持てないでいる指揮者。

互いに過大評価され過ぎな気がしています。






その中での今日の演奏会。

前半の編成は12型の2管編成、対向配置。もちろんトロンボーンがありませんので、ステージはやや寂しい。

すでに沢山のブロガーさんが書かれている通りティンパニストはベルリン・フィルのライナー・ゼーガース。

主催者HPのブログによると当団のもう1人のティンパニ奏者の急病による代役だそう。本当は震災影響ではと勘繰りたくなりますが・・・、嬉しいサプライズでもあります。

ゼーガースは、日本によく来てくれます。3年前の東京春の音楽祭でのムーティとの共演、サイトウキネンでの常連。また、N響の植松さんをはじめ多くのお弟子さんが日本にいらっしゃいます。

しかし、この人の黙々打ち込む職人気質な音があまり好きではありません。

もっと派手に打ち込んで欲しいのになあ~。余談でした(笑)


まずは第1番。

序奏部分からホルンが、そしてオーボエが大きく音を外すなど・・・。

何となくオケ全体も今までのイメージと同じ。

冴えない、とういうよりこれくらいなら在京オケでもやれるんじゃないかな?と思う事しばしば。

しかし、尻あがりに調子を上げて、快速というより爽快なテンポで所々にみる金管の強調など面白く聴けるところもありました。悪くありません。


続いて2番。


クラリネットトップにホルンは2人とも、など管楽器の一部がメンバーチェンジ。

なるほど、このチームの方が上手い!

曲運びは1番と同様。でもオケが安定した分、仕上がりの良さはこちらが上。

しかし、何も残らない。

作品自体が1番の方が好きなので仕方ありませんが、

それにしても早くもブラボーの連発。

ん~??そこまでの演奏かな???


休憩を挟んで5番。編成は16型に拡大。トロンボーン3台にピッコロが加わり舞台が華やかに見えます。

メンバーはコンマスとフルートに前半との入れ替えがあったものの主に2番と同じ顔ぶれ。


運命の冒頭。聴いているこちらも緊張する場面。ヴィオラかチェロの一部がフライング。

ここは仕方がないかな。思いっきりが勝負の場面ですからね。

この作品でも管楽器の強調など一部面白いところがありますが、極めてオーソドックス。

オケも大きなキズはなく、弦の刻みなどバッチリ揃っていて上手い。

またそれが為に普段は聴き取りにくい旋律がクッキリ浮かびあがって楽しめました。

が、早めのテンポ、溜めのなさ等も重なり感動的ではない、そして、オケの上手さが悪く作用してレコードを聴きながらコーヒーを飲んでいるような5番。

これでいいのか?!ベートーヴェン演奏って。



ベートーヴェンってこんなにもなんのメッセージも持たないものなのか?



生きることの苦悩と喜び、悩むことからの辛さとその解決、そして解放感。

数多の巨匠が演奏したベートーヴェンの交響曲に新鮮で新しい響きを求めたり、新解釈を提示しそれを世に問うたり、はたまたティーレマンのようにネオ巨匠賛歌であったり。

ヤンソンスのベートーヴェンはそういったどの部分にも属せない。

あえて言葉を作るなら「おぼっちゃま系」のベートーヴェン。

刺激的でもなく、メッセージ性もなく、与えられた高級品を普通に着こなすだけ。噛みごたえがない。草食系。

結局、上手く楽しい演奏会だったね、という以外に何も残らない。

聴後の爽快感と同時に物足りなさを覚えました。


皆さんが絶賛されているこのツィクルス。

あえてのアンチテーゼを投げかけたく、思った事を率直に記載しました。感動された方、ご容赦下さい。


でも、映像は記念に買いたいと思います。





Bobのクラシックのある風景-SFSO

サンフランシスコ交響楽団 東京公演

ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲(※ショスタコーヴィチから曲目変更)
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調

管弦楽:サンフランシスコ交響楽団
ピアノ:ユジャ・ワン
指揮:マイケル・ティルソン・トーマス

(2012.11.19、東京・サントリーホール)
…:…:…:…:…:…:…:…:…:…:…:…:…:…:…:…:…:…:…:…:

マーラー演奏において、その上手さ、経験と手慣れさ、感性、そしてエグさのエッセンスを持ちあわせた、現代望みうる最高峰のコンビの待望の来日公演。

この日をずっと楽しみにしていました。マーラーの超絶的名演に期待して。


指揮者マイケル・ティルソン・トーマス(以下、MTT)は数年前にマーラーの同作品をPMFでとりあげていますが、サンフランシスコ交響楽団は15年振りの来日。
それにしても、アメリカのオーケストラは、ニューヨーク・フィルを除き、例えば、ロス・フィルなど知名度や実力に関わらず来日機会に恵まれませんね。ムーティ=シカゴ響は来年の「アジアツアー」では日本・東京をスルーされるし…

皆さん、その辺りの希少機会である事の事情をよくご存知なのか6割位しか集客できていなかったバンベルク響とは違い、スポンサーレセプションの招待客も紛れていたとは言え、意外にも8割~9割の集客でした。


さて、前半のピアノ。

人気のユジャ・ワンがソリスト。

軽やかなピアノのタッチによる美音はいいのですが、

怪力マツーエフを聴いたばかりの耳には如何せん音量が足りない。

オケもデジタリッキーなまでの弦の美音がひたすら並び、

全合奏では時にはアメリカのオケらしくマーチングバンドの軽さと華麗さは持ち合わせるものの

響き自体が軽くややガッカリ・・・。

せっかく楽しみにしていたのに・・・・、マーラーは大丈夫か?と、ガッカリ感からやや呆然としてしまいました。

拍手なんかする気にもならず、かと言って早々に休憩に入るという選択肢も忘れ、完全「無」の状態。

「出ないの(=休憩に行かないの)?」と言われ「あっ!ああ~」と何とも意味不明な反応をしてしまうほど(笑)


そんな中ではじまったメインのマーラー5番。

18-16-12-9?-8とかなり高弦重視の対抗配置型オケ編成。


前半のショックを覆す、冒頭のトランペットのソロの格好良さに早くも鳥肌。

ゆったりとしたテンポ、変幻自在に操るそこまでするか?という程のダイナミクスレンジの豊かさと

弱音の上手さに、MTTのマーラーに賭ける思い入れの深さを見た気がし、一気に引き込まれました。


弦楽器は前半同様、やや軽く薄い感じはしますがどこまでも美しい。

アダージェットでは、その美音に浸るうちに様々なことが脳裏に浮かび夢心地からやがて涙が溢れました。

木管楽器は雄弁、金管は圧倒的パワーと上手さ。

時に派手に、そして効果的に打ち込むティンパ二。

このオーケストラをMTTがアゴーギクを駆使し、タメや楽器の際立たせ方等を操り、

相当箇所で聴きなれないニュアンス付けがされているのですが、

不思議と嫌味にならず恣意的でもなく、

また、下手をすればドロドロの脂ギッシュなマーラーになるのに、

極めてサラッとあっさりとしたマーラー。

それでいて、グイッとひきこまれ、ジンマンのようにオケの上手さありきではないところが凄い。


どう聴いてもマーラーだし、時には師匠バーンスタインのようなテンポであったりタメであったりするのにも関わらず、それとはまったく一線を画し・・・。


感情的にならないのに情感は豊か、オケも上手いのに上手さばかりの追求でもないし、決して個人技に走らない。表面は知的で理性的、しかし、内に秘めた嫌らしさ・エグさ、人間らしさを隠すわけではない。

そんなマーラーに聴こえました。

あたかも、MTT自身の人生観や人柄を投影させたかのよう。

バーンスタインはバーンスタインにしかできないマーラーがありますが、

この日のMTTもやはりMTTでしかできない、また、長年苦楽を共にしてきた楽団とでしかできない芸当。マーラー演奏の金字塔を打ち立てたような気がします。


演奏終了後のブラボーの嵐にも、しばらくは金縛り状態。

「トランペットが・・・」の声に我に返り、私もブラボーを連呼。

MTTがお休みなさい、と「寝んね」のポーズとコンマスを手にとって連れて帰るそぶりでお開きになっても鳴りやまない拍手に、ソロカーテンコール2回。木管奏者の多くがステージに残っており、仲睦まじい心温まるステージ上の交流。この雰囲気だからこそ出来る名演なのかもしれません。


いや~、素晴らしかった。


帰宅後、演奏会での爽快感、感動を噛みしめながら、前述の「寝んね」のポーズを思い浮かべてこたつで床寝の誘惑に辛うじて打ち勝てたことを申し添えておきます。危なかった(笑)










リャードフ:キキモラ
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調

管弦楽:マリインスキー劇場管弦楽団
ピアノ:デニス・マツーエフ
指揮:ヴァレリー・ゲルギエフ
(2012.11.14、東京、サントリーホール)
…………………………………………………
開演前にホールでまさかの仕事関係者に会い、つくづく世間は狭いなあと思います(笑)それにしても、クラシックに興味があるとは思いもよらない、そんな話はしたことがなかったので、偶然すぎて「まさか?!」と挙動不審に陥りました(笑)あまりの挙動不審ぶりに「周りの人がみんなみていたよ」との事(笑)


さて、今日のゲルギエフは燕尾服ではなく、詰襟のタキシード。ゲルギエフお得意の「爪楊枝」タクトを持っての指揮でした。最近、また、以前の棒に戻したのかなあ?


聞いたこともない作曲家リャードフ。意外に聴きやすい作品でしたが、今日のプログラムに前座いるの?(笑)馴染みのない現代音楽(?)、5分少しの作品でひと安心(笑)
オーケストラは意外にうまいなあ、という印象。

舞台設営をして、ラフマニノフ。
マツーエフ、巨体です。
何を弾いてもガッツリ系なそのビジュアル。

しかし、紡ぎ出される音は弱音は繊細でキレイ。そして、その大柄な体躯から溢れ出す強音はさぞかし…

オーケストラに埋もれて聞こえません(笑)

P席最大の弱点はピアノコンチェルトですね。ピアノの音が盛り上がりの部分で音がカオス状態になりよく知っている作品でさえ、よくわからないメロディに聴こえてしまうんです(←何かに似てる?このパターン(笑))。なので、演奏中は全然別の事を考えていました(笑)

マツーエフでさえこれですから並の鍵盤弾きでは当然だと、妙に納豆できるのがマツーエフの存在感の凄いところ。それにしても、ゲルギエフ&マツーエフ=マリインスキーで在京オーケストラ並の4500円ですから贅沢は言えませんね♪

弦楽器編成は、14-10-10-8-6とやや高音過多?しかし、コンチェルト用の編成と思いきや後半のショスタコーヴィチでも同じ。ゲルギエフの意図としてもいくらなんでもいびつだし、薄すぎやしないか?と心配したのですがイヤな予感は的中。
サンクトペテルブルグ・フィルのようにねっとりした弦楽器を期待していただけに不満拡大。私の席からはむしろ音の薄ささえ感じました。特に低弦。ゲルギエフの指揮も何かを訴求するようには思えず、ただいたずらに音楽だけが楷書体のように流れて行く。

どなたかも言われていましたが、ハードスケジュールに過剰プログラムの弊害でしょう。

もっと作り込んむためには時間も必要です。もっと休んでじっくり音楽に取り組んで欲しい。まるで従業員を食べさせるために走り回る会社の社長。音楽家には見えない。このタイプはパーヴォ・ヤルヴィと一緒で…苦手だなあ。この作品なら昨年のインバル=都響のほうが遥かに良かった記憶が。僕はそう思います。

そんなことを考え出し、フィナーレの否応なしに盛り上がる音の洪水に反比例して急速に白けてしまいました。拍手する気ゼロ。

でもアンコールは良かったなあ♪

何が?って、チャイコフスキーのメロディが(←言い過ぎ!笑)