【この記事のポイント】
・船橋市海神町の老舗『マルキンベーカリー』へ。往復1万歩のウォーキングのご褒美、昔ながらの美味しいパンを堪能。道中我慢できずに食べた明太ポテトパンの絶妙なバランス、そして懐かしいマーガリンの風味が香るハムコッペ、町のパン屋さんの魅力を再発見です。




とある休日、今日のランチは無性にパンが食べたい気分。
向かったのは、船橋市海神町にある『マルキンベーカリー』です。

このお店、以前一度訪れたことがあるのですが、その時に食べた昔ながらのシンプルなパンの味なかなか。
久しぶりに、あの味に会いに行こうと思い立ったんですよね。

歴史が物語る、町のパン屋さん



創業は1964年とのことなので、もう60年を超える歴史を持つ老舗。

JRの駅でいうと船橋駅と西船橋駅のちょうど中間あたり。
決してアクセス至便とは言えないこの場所で長く続いているのは、ひとえに地元の方々に愛され、その味が支持されている証拠なんでしょう。

ちなみに、我が家からは片道3.7kmほどの道のり。
往復すれば約7.5km、ウォーキングアプリの歩数計も、ちょうど1万歩を指してくれる計算です。

我慢できずに、道端で一口



お店でいくつかのパンを買い求め、帰り道を歩き始めたのですが…
袋の中から漂う、焼きたてパンの香ばしい匂い。

その誘惑に勝てるはずもなく。
つい手が伸びてしまったのは、「明太ポテト」です。

歩きながら、行儀が悪いとは思いつつも一口。
ん、これは美味い!

なめらかなポテトサラダにピリッと刺激的な明太子の塩気、このバランスが絶妙。
そしてパン表面で焼いたチーズのコクが、全体をしっかりとまとめています。

いやはや、これはよくできた味。
あっという間に一つたいらげてしまいました。

王道と創意工夫、ランチタイムの主役たち


家に戻り、改めてランチの時間。


まずは、パン屋さんの定番「ベーコンエピ」から。

カリッと焼き上げられた生地の香ばしさと、中からじゅわっと染み出すベーコンの塩気と旨味。
麦の穂を模したこの形は見た目にも美しく、これぞ王道の美味しさですね。


続いては、少し変わり種の「チキン南蛮ロール」。

こちらは主役の唐揚げが、実に素晴らしい仕上がり。
衣はサクッとしているのに、中の鶏肉は硬すぎず柔らかすぎず、しっとりジューシーなんです。

そして、タルタルソースが控えめなのがまた良い。
おかげでしつこさがなく、鶏肉本来の味もしっかり楽しめて、これはヘルシー志向の方にも嬉しい配慮だなと。


最後はシンプルな「ハムコッペ」。

ふかふかのコッペパンに、薄切りのハムが数枚。
一口食べると、なんとも言えない懐かしい味が口の中に広がります。

ん?この風味は…マーガリンだな。
健康志向の高まりとともに、家庭ではバターを使うことが多くなり、マーガリンを口にする機会もずいぶんと減りました。

でも、昔ながらの調理パンには、このマーガリンの風味が不思議とよく合うんです。
シンプルだからこそ、素材の味が際立つ一品でした。

最後に



というわけで、往復1万歩のウォーキングの末にあり着いた『マルキンベーカリー』のパン。
どれも本当に美味しく、どこか心がホッとするような、優しい味わいでした。

目まぐるしくトレンドが変わる現代において、60年以上も変わらぬ製法で、町の人の日常に寄り添い続ける。
その尊さを、改めて感じた気がします。

ウォーキングで消費したカロリーを、美味しいパンで見事に上書きしていく。
私の休日のパターンは、今日も完璧に機能していたようです。

美味しいパンの数々に感謝、ご馳走さまでした。

 

 




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