【この記事のポイント】
・銀座の福井アンテナショップで見つけた、老舗『番匠本店』のお取り寄せおにぎり。
・400円超の価格設定を、コンビニの「高級化」との比較から正当化。
・せいごがにの旨味が凝縮された炊き込みご飯、その完成された小宇宙を堪能。
とある休日、この日は銀座に出かけたついで。
アンテナショップでランチを調達していこうかなと。
お弁当を置いているアンテナショップに心当たりがなく、とりあえず『ふくい食の國 291』に寄ってみたところ…
お、GW中はパンやお弁当を福井から取り寄せているとのことで、こりゃ何か手に入りそうだなと。
老舗『番匠本店』という選択
店内を一通り歩いて発見できたのは、福井駅弁の老舗『番匠本店』のおにぎり。
おにぎりなら量も丁度いいと、妻と私の分で合計4個を調達してきました。
自分用は「越前かにめし」と、「おとなの焼鯖寿し山葵」。
妻には同じく「越前かにめし」、そして「ふくいサーモン炊き込み飯」です。
越前かにめしが1つ420円、ふくいサーモン炊き込み飯360円でおとなの焼鯖寿し山葵320円。
おにぎりの値段としては、ちょっと高いですよね。
実は一瞬躊躇したんですけど、ふとコンビニのおにぎりが頭に浮かんだんです。
最近のコンビニおにぎり、ちょっと凝ったものだと250円を平気で超えてきますよね。
福井から直送された老舗駅弁屋の「本物」がこの価格差で手に入るというのは、
むしろコストパフォーマンスとしては極めて優秀な部類に入るんじゃないでしょうか。
150円程度の差額、これに福井の海の幸と歴史が詰まっていると考えれば安いもんじゃないかな。
越前かにめし:濃縮された蟹の旨味の黄金比
まずは越前かにめしから。
おにぎりの上部、蟹のほぐし身があふれだしているというビジュアル。
これは食欲をそそりますねぇ。
よし、それでは頂きましょう。
まずは一口、口いっぱいに広がる蟹の芳醇な磯の香り。
炊き込みご飯の米粒一つひとつに蟹の旨味がしっかりとしみついているようで、おにぎりを食べているのを忘れるほどの重厚な旨味が押し寄せてきます。
それもそのはず、ご飯にはせいこがに(香箱ガニ)の卵巣とカニ味噌が炊き込まれている。
オレンジ色の「内子」がもたらす深みのあるコクが、ベースラインをしっかりと支えているんです。
トッピングの蟹身、カニ味噌の旨味が溶け合ったご飯。
咀嚼するたびに蟹のポテンシャルが爆発するようで、それはもう食が進むこと。
おにぎり1個にこれだけの密度を詰め込むとは、さすが歴史あるお店の底力は凄い。
焼鯖寿し:山葵が引き立てる脂の醍醐味
続けて、おとなの焼鯖寿し山葵。
山葵を混ぜ込んだ特製しゃり、わさび茎ペーストを敷いてその上に肉厚な焼き鯖。
脂の乗った鯖の甘みと山葵のツンと抜ける爽快な刺激が、口の中で見事な中和を見せてくれます。
焼き鯖は香ばしくもあり、茎わさびのシャキシャキとした食感がアクセントになっていい味。
これぞ大人の嗜み、おにぎりというよりは「手のひらサイズの一品料理」とでも言えそうです。
いやぁ美味しかった。
値段相応、いや、それ以上の満足感があるおにぎりに感謝。
また機会があったら食べようと思いながら、ご馳走さまでした。
【おまけのワンポイント】
・番匠本店の「越前かにめし」は、日本初の蟹の駅弁として有名。その魂を420円で味わえるこのおにぎりは、アンテナショップで見つけたら「即買い」レベルの合理的選択肢ですよ。
・おにぎりのご飯にせいごがに(メスのズワイガニ)の内子を混ぜ込むという贅沢な設計は、老舗ならではの「素材の使いこなし」と言えそうです。




