【この記事のポイント】
・武蔵小山の『うえ村』は何を食べても味はよく、9品がずらっと並ぶお盆も圧巻、酒が止まらなくなるいいお店



とある日の夕方、この日は前職同期の友人との呑み。

私が武蔵小山に住んでいるのをブログで読んでくれ、自分は目黒に住んでいるのでと声をかけてくれたんです。
こうやって記事を書き続けていると、たまにはいいこともあるものですね。

予約してくれたお店は『うえ村』という小料理屋さん。
都立小山台高校のすぐ隣、目立たない場所ではあるものの、武蔵小山駅から徒歩2分ほどといい立地のお店です。

お店に入ると、旧友は既に着席していて。
おぉ、久しぶりだね〜、元気そうで何より。

それじゃ再会を祝して、乾杯!
グビッと飲み込むビールは美味く、お通しのつぶ貝、桜海老と海苔のおひたしもいい味。

ところで、前回会ったのはいつだったか。
彼が記憶してくれていて、2016年に八重洲で呑んだとのこと。

え〜と、お、あれじゃないか、「痺れる中華だっただろ。」
「だっけかなぁ… あ!そうかも!」

その記事、残ってましたよ、これ、『唐人飯店』というお店でした。
ブログ記事は外部記憶、書くと何となく覚えているし、検索すれば過去を辿ることもできるものだと便利さを改めて実感です。

まずは蛤のお吸い物、風味と旨味が半端ない。

美味いなぁと思いながらも、友人と昔話を語って記憶を手繰り寄せて。
昔の想い出が次々と蘇り、自分が若返っていくような感覚になるものですね。

彼と初めて会った当時は、私も大学卒業したての22歳。
当時は血気盛んで、考えてみればいろんな人に迷惑をかけていたよな。

えぼ鯛としいたけの焼き物、この展開は日本酒ですね。
お店オススメの日本酒が何と言う名前だったか、女将さんに聞いたのに右から左へ抜けるように忘れてしまうのは歳のせい。

でも、料理の美味しさは少しわかるようになった気がする。
しいたけもえぼ鯛も素材のいい味そのまま、ほんの少しレモンを垂らすくらいで十分。

炊いてあるのはふぐ白子、濃厚でいい味ですねぇ。
蕪にもいい出汁が染み込んでいるし、ヤングコーンのコリッという食感もよい素晴らしい炊合せ。

お盆の上には小鉢が9皿、いずれも日本酒に合いそうなツマミだな…

え、お盆がもう一つ… ってことはこれで1人前!?
あまりのことに暫し呆然。

どのお皿も素晴らしい素材に味付け、一皿ごとに唸りながら食べ進みます。
珍しいのは左奥のマテ貝、食べたのは初めてのような気がしますけど、食感もしっかりとしていい味でした。

その手前、鰆のタタキも素晴らしい味だし、お隣の本マグロの脂ののりがいいのはご覧の通り。
手前真ん中のクリームチーズは変化球的で味を変えてくれるし、手間を惜しまずこれほどの料理をラインナップして頂けることに感謝。

締めは穴子ご飯、これも半端なく美味しいというのは容易にご想像頂けますよね。

海苔たっぷりの味噌汁とともに掻っ込むと、お腹はいっぱいのはずなのに箸が止まらない。
いや〜、心から楽しめるいい食事、ご馳走さまでした。


このお店を経営されている御夫婦は、お子さんがこの日呑んだ友人のお子さんと幼稚園の同窓だそう。
友人もこのお店に来るのは初めてだそうで、女将さんとお互いのお子さんの話題で暫し盛り上がっていました。

なるほど、彼がサクサクと予約してくれたのには、そういった理由もあったんだな。
自分が武蔵小山に住んだのは、彼らの旧縁を取り持つことにもつながったようで何よりです。

 

 




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