シーズンに向けてのボート点検、今回は昨年来の問題の原因究明もしなければ。

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まずは外観から、強風で何かが飛んできて当たったりして、船底が破れていないか。
うん、特に問題はなし。

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そして最も危ないのはバッテリー上がり、一冬エンジンをかけずに置いてありますからね。
バッテリー本体のインジケーターは緑、コンソールに電源を入れても13.5Vまで電圧は上がります。

よし、それじゃ水道水を冷却用海水に取り込むための水洗キットを装着してと。
これでイグニッションをオン。

キュンキュンキュン、ドドン…カラカラカラ…
おぉ、一発でスムーズにかかってくれましたよ。

これで一つ目の関門はクリアです。

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そして暫くエンジンを回しっぱなしにしていると、おぉ、きたきた。
船底に水が溜まるのは、何処かから水が漏れているんです。

昨年、釣りから帰った時に漏水に気付いたんですけど、その後は猛暑や出張続きでマリーナに行けず。
いつの間にか冬になってしまい、寒いやら忙しいやらでいろいろ言い訳をつけている間に今日になったという次第。

この漏水の原因を探らねば、という訳です。

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怪しいのは海水ポンプ周りだけど…水滴はついてないな。
あ、もしかしてクーラントが漏れているとか…いや、しっかり量は入っているし。

海水って、このエンジン内をどう流れているんだっけと考えながら、排水口から辿ろうとすると…


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あ、いきなり見つけた、ここだ!
排気エルボーの末端、排気管とのジョイント用ゴムとの接合部から水が漏れています。

見えない部分なので、これをスマホで撮影。
映像で解析しようと、家に持ち帰ったのが修理の初日。

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なるほど、ゴムがズレているのかな。
それにしても排気エルボーの錆が激しいのは、消耗品だから仕方ないか。

排気エルボーでは、冷却用で取り込んだ海水と排気ガスを混合、船外に放出する仕組みになっています。
なので、単に海水が流れるだけの部品より圧力がかかって傷みやすいんですよね。


ん? 剣山のように鋭くなっているのはなぜ?

想像するに、最初は微妙な量の排気と海水が漏れ出して、排気エルボーを酸化させながら噴いていた。
それが積み重なって剣山に、隙間も大きくなってここから海水が漏れている、ということじゃないかな。

これを確かめに…
いや、そろそろ記事が長くなってきたので、続きはまた別の記事に分けましょう。