宗吾霊堂は、麻賀多神社奥宮から歩くこと30分、2.5kmほどのところ。
宗吾参道駅からであれば徒歩15分程度と近いんですけど、歩くことも目的ではあるので、30分はちょうどいい運動です。

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まだ朝の10時、人もほとんどおらずだし、参道のお土産屋さんも開いていなかったりという時間。
空気が清々しくて気持ちいいなと。

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宗吾霊堂の宗吾って何?
きっと知らない方がほとんどですよね。

佐倉惣五郎、本名は木内惣五郎。
江戸時代初期の名主…なのか、農民を代表する立場にあった人物。

通説では、重税に苦しむ農民を救うため徳川家綱に直訴。
租税軽減の願いは叶うものの、本人は磔、4人の子供は打首になったとされています。

義民として崇められており、宗吾霊堂には佐倉惣五郎と子供達の墓があるんです。

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農民の身代わりになったということで、巨大な身代わり地蔵。
足元の小さな地蔵はお土産屋さんで売っていて、一瞬、家に飾っておいてもいいかなとも思った可愛らしさ。

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宗吾霊堂の正式名は鳴鐘山東勝寺。
創建は桓武天皇の時代というので、西暦700年代。

火災で寺地を転々とし、現在の場所になったのは1921年なんだとか。
身代わりになってきた証、なんですかね。

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敷地は広大で、お堂は複数あります。
大本坊には、河津桜が映えますね。

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赤い屋根は薬師堂、これも相当立派な建物。

このお寺が繁盛しているのは、「佐倉義民伝」が歌舞伎で演じられるから、なんだろうなと。
境内のそこここに寄進札があって、おそらくお金もたっぷり渡っているんでしょう。

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大本堂も重厚感あり。

東勝寺が佐倉霊堂を建てたのは、実は明治時代とのこと。
当時、ここまで繁盛すると思ったのかどうかは知らずですけど、狙ったんだとしたらなかなかの読みですね。


宗吾霊堂には見所がもう一つあるんですけど、それについてはまた明日の記事にて。


鳴鐘山東勝寺
千葉県成田市宗吾1-558
0476-27-3131