足利市内に入って、最初に向かうは織姫神社。
高台にあるので、市内全体を一望できる見晴らしのいい場所にあるんです。

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見晴らしがいい=階段を昇らなければならない。

当たり前のことですけど、229段あると知っているとげんなりしますね。
まぁ食前のいい運動と前向きにとらえて、よし、スタート。

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ふぅ、100段くらいしか昇っていないけど、少々息が乱れた。
そんな時には、いやそんな時だからこそ、こんな碑が何なのかを読んで一休み。

飯塚啓太郎頌徳碑…
大正・昭和期の織物業界指導者だそうな。

そうか、この近辺は織物業が盛んで、織姫神社はその流れなのか。
織物の歴史は想像以上に古く、徒然草に足利織物の文言が出てくるんだとか。

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おや、何の3兄弟?ではなくて、初代から3代までのトリコット工業協同組合理事。

そもそもトリコットって、知ってます?
ネットで調べると、メリヤスの一種だと書いてありますけど、メリヤスもわからず。
案内板にはスリップやネグリジェという言葉があるので、テカテカと光る素材のことなんでしょう。

そのトリコット製造の工業団地を足利に作り、中小企業の集団的近代化を図ったことを称えているらしい。
相当ニッチな功績だけど、地元じゃ有名人なんでしょうね。

これだけ立派な胸像を作るとは、足利市は金持ちなんだな。

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さて、ようやく織姫神社の手水舎に。
朱が鮮やか、塗り直して日が経っていないんでしょう。

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縁結びの神って、男女の縁だけなのかと思ってましたよ。
男女に限らず「人」、そして「健康」「知恵」「人生」「学業」「仕事」「経営」と。

あらゆるものに縁、なるほど、言われてみればそうですよね。
縁を引き寄せようと、しっかりお参りしていこう。

あれ、そういえば「金」や「運」はないけど、それは上の7つの結果、ということで。

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社殿は幅広。

コンクリート造りですけど、戦前の1937年に完成したものというからこれはこれで珍しいかも。
階段の手摺りが消火栓になっているとのことで、当時の知恵と財力ここにありですね。

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社殿前からの眺め、遥か遠くまで見渡せます。

織姫神社は、かつての足利城への入り口。
改めて地形を見ると、渡良瀬川北側の両崖山に続く山の入り口がここ、守るに適した場所であることがわかります。

この広い境内も、当時は曲輪だったんでしょうね。

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出た、恋人の聖地。

景色の良さ、織姫と彦星。
そりゃこんなにいい場所を見逃すはずないですね。

さて、次はランチ。
織姫神社境内のお蕎麦屋さんにしようかな、というところで、続きはまた明日。


織姫神社
足利市西宮町3889
0284-22-0313