千葉の観光地はと問えば、10人に1人は「マザー牧場」と答えるんじゃないかなと。
マザー牧場には、過去2回は行ったことがある気がします。

でも、そのマザー牧場のすぐ近くにある鹿野山には今まで一度も行ったことはなく。
今回は牧場を観るほどの時間がなかったので、まずは鹿野山の神野寺に寄ってみることにしました。

神野寺は関東最古の寺とのこと。
創建は聖徳太子によるもの、西暦598年というから、ほぼ四天王寺と同じ時期です。

ネットで調べてみると、神野寺の名前が知れ渡ったのは1979年。
寺内の動物園で飼っていた虎が逃げ、2匹が射殺されたという事件らしい。

以来、動物園はなくなったようですけど、虎を飼育できるたというのは、それなりの財力があった証拠ですね。

仁王門は造りが大振り、裏には多聞天と広目天の像もあります。
建造が古いのかどうかはよくわからず、朱色は鮮やかで丁寧にメンテナンスされているようです。

仁王像も迫力ありますね。
デッカい草履だか草鞋だかもぶら下がっていて、いかにも田舎の由緒ある寺という風情です。

本堂は幅と奥行18mで高さ21m、仁王門と同様に大きさに目を奪われます。
建造は1708年、県指定文化財というのに納得できる立派さ。

本堂の彫刻がまた素晴らしいんです。
帰りの渋滞が気になり始めてゆっくりは観ず、でもこの異空間に触れられたただけでもいい経験だったなと。

六角堂や鐘楼堂など、他にも古い建物がいくつか。

これだけの規模感があれば、もっと有名で参拝客がいてもおかしくないんですけどね。
マザー牧場がメジャー過ぎて隠れてしまっているのかな。

500円を支払えば、運慶作の仁王面やら、 中国武士俑も観れるらしいけど…
やっぱり渋滞が心配なのでやめておきました。

今度は時間に余裕をもって、この宝物展示を観に来ようかな。
動物園が無くなっても、宝物展示で着実に収入を狙っているのは上手いですね。


神野寺
千葉県 君津市 鹿野山324-1
0439-37-2351
駐車場 普通車350台、大型車10台