11月定例岡山市議会 個人質問が終了しました。 | 岡山市議会議員  高橋 雄大 人への投資を通じて真に強い岡山市を創造する オフィシャルブログ Powered by Ameba

11月定例岡山市議会 個人質問が終了しました。






年内最後の定例議会の質問戦が先日終了しました。

私から5項目の質問を通告し、市長や関係局長と議論しました。


1.新総合計画について

今議会では岡山市の今後の各種政策の羅針盤になる最上位計画である「新総合計画」の長期構想の素案が提示されました。

岡山市の人口ビジョンによれば、今後、長期構想期間中の2020年をピークに人口減少期に突入することが見込まれています。この総合計画に関しても、人口減少をはじめとした時代の要請、時代の転換点にあるからこその見直し、策定という大きな前提があります。

基本目標の柱には市民協働の視点がふんだんに盛り込まれています。そうであれば、多くの市民の皆さんにその思いや決意が十分に伝わる工夫が必要です。行政目線ではなく、市民目線の計画が必要です。

「人口減少の突入」とそれに伴った「市民協働」が大きなキーワードで、この新総合計画策定には大きなパラダイムシフトが大前提にあり、そこに打ち勝つ手立てをしっかり打っていかなければならない、限られた財源の中で施策をうって、選ばれる自治体になるという覚悟が、示された長期構想からは読み取ることができないという点について、市長と議論になりました。

市長にも同様の認識を示していただき、今後提示されてくる中期構想の中で、十分に発信の仕方は工夫するような答弁がありました。

その他、総合計画策定にあたっては、その裏付けとなる10年間の長期財政シミュレーションについても言及させていただきました。





2.交通安全対策について

今議会では、他の議員さんから、用水路の安全対策について色々な角度から質問があったところです。

この項で私からは、「ゾーン30」や学校周辺、通学路の様々な道路標識、表示の在り方というところから質問させていただきました。

事故、あるいは犯罪抑止の意味からも「視覚」にうったえる効果は非常に重要だと思っています。

教育委員会や学校、地元、県警、道路管理者等による定期的な通学路の合同点検の際に、他都市で取り組んでいる先進的で個性的な道路標示や標識(例えば、歩道のない通学路へのカラー舗装、車両の減速を喚起する立体に見える錯覚表示シート等)に関する資料を事前に配布し、地元の地域特性に合致する道路標識、表示について、積極的に取り入れてもらいやすいようにしていただくよう提案し、それに関して実施をするという前向きな答弁を引き出すことができました。

通学路や地域生活の安全のため、今後の道路行政についてしっかり注視していきたいと思います。





3.おかやまマラソンについて

全国から約14,000人のランナーが参加された第1回おかやまマラソンが先月8日に開催されました。

13万人をこえる沿道の方々の切れ目ない応援、学生の皆さんのブラスバンドや応援団の声援、そしてボランティアの皆さんの活躍によって、大変高い総合評価となりました。国内最大のランニングポータルサイトでも、第1回大会としては異例の高い評価となり、次回大会以降、大きな期待を集める大会となりそうです。来年以降も関係者の熱意とおもてなしの心が伝わる素晴らしい大会として更に飛躍することを願います。

私からは、大会全体の岡山市としての評価と、経済波及効果を含めた分析についての所見を質しました。

そして、①女性から選ばれる運営にもう少し力を入れるべきということ。②制限時間について③健康づくりの施策、健康寿命の延伸施策と連動させること等の3点を提案させていただきました。

おかやまマラソンのフルマラソンの女性の参加率は18%(ちなみに東京マラソンは4分の1は女性です)。

女性の方が傾向としてですが、関連グッズに感心を持っていただきやすい、あるいは観光も兼ねて参加される傾向もあるようです。

そういう意味では今回の参加者の男女別の割合からみても、より、女性から支持される特色を意識できれば、経済効果も含めて、高い効果が期待できると思います。

そして今回のおかやまマラソンの完走率は89%。ぱっと聞くと高いのかなぁ。と感じたのですが、他の大会のそれを聞くと、多くが90%台後半で、相対的には決して高い数字ではないということがよく分かりました。

同時期に開催される神戸、大阪マラソン(特に今回県外の参加ランナーでは近畿圏が1番多かったという実績もあります)と同様の制限時間7時間は少なくとも確保すべきかと感じました。やはり、参加者の方々には、完走をして楽しんでもらう、そしてまた次の目標をもって、また岡山で走りたいと思っていただかなければなりません。 

私自身も初めてフルマラソンに挑みましたが、この1時間の壁は大きいと想像できました。

ですが、当然、光があれば陰があるように、関係する皆さんとは十分に協議をし、それぞれにとって最良な運営となるために努力をしなければいけないということは言うまでもありません。

来年以降よりよい大会になるように、しっかりと議論をしていきたいと思います。

そして私も走ります!



4.鳥獣被害対策について

野生鳥獣の生息域拡大や増加を背景に、農林水産業、生活環境への被害が深刻化しており、本会議においてもこの間多くの機会で議論がなされているところです。

こうした状況を受けて、鳥獣保護法が大きく改正され、鳥獣の捕獲を促進するための新たな措置が導入されるなど、積極的な管理の視点を加えた鳥獣保護管理法として生まれ変わりました。

多くの鳥獣の命を無駄にしない取り組みについては、今後、自治体間の広域連携の視点からも重要なものとして認識されているところであり、新たな取り組みが必要になります。あわせて、今回の法改正によって新たな担い手となり得る認定鳥獣捕獲等事業者に様々な場面で活躍してもらえる環境、仕組みを岡山市として主体的につくっていくことが大きな課題ともなっています。




5.雇用労働政策について

近年の人口減少社会への突入の背景には出生率の低下や子育て環境の問題のみならず、雇用、経済格差を中心とした若年層の所得の問題、企業等における働き方の意識や長時間労働の問題も大きく影響しています。

昨年11月に過労死等防止のための国や自治体等の責務を示した「過労死等防止対策推進法」が施行、法文上過労死が明確に定義され、これを受けて本年7月に対策に関する大綱が閣議決定されました。

毎年厚労省が統計として示す、過労死を含めた労災認定された産業別の割合では第3次産業が多くをしめます。岡山市の第3次産業の割合が非常に高い産業構造と照らし合わせ、今後十分な分析と対策、啓発が必要です。教育現場からの発信も含めて、有意義な施策を展開していかなければなりません。

この分野についても是非、ご関心を持っていただければ幸いです。


11月定例岡山市議会は明日、17日が本会議最終日となります。