と思っていたら、さすが初級、4歳のしんがにとっては、かなりハードな道が多いです。
だんだん、辺りが暗くなってきました。 フラッシュなしでは、写真が取れません。
って待って‥。
山の中、もちろん電燈はありません。 あれだけ人が渋滞していたのに、どこへ行ったんだ?
そっか、みんな下山は、ケーブルカーやロープエーなんだ。 この時、地図を見るとここから駐車場まで40分。 しんがの足を考えると‥。 大丈夫か
今日、2度目のスピードUP!!!
しんがは、「また、しんが達だけになっちゃたね。」と心配そう。
「大丈夫、上に人がいっぱい、いたじゃん。 あの人達も絶対に降りてくるし、パパは夜でも目が見えるから平気だよ。」
予想通り、2つの駐車場に分かれる最後の地点では、何組かが休憩していました。 しんがも「ちょっと休んですぐに行く!」となんとなく、現状を感じとっています。
よし、行こう!! と出発した、つつじが丘P(しんがと連呼していたので、覚えてしまいました。)は、人気がないのか、この地点から、本当に人に合わなくなりました。
本当に暗く、しんがも足を踏み外し、僕にぶら下がる回数が増えてきます。
しんがには言いませんが、「しんがにとっては、登りもドキドキで、下りもドキドキ登山だなぁ。」なんて内心笑っていたら‥
後ろから2人の人の話声がして、携帯の光で道を照らしながら歩いてきます。
しんがに「あの人達に、先に行ってもらってさ。がんばって着いて行こう。」と小声で伝えると、しんがも「わかった!」と力強い返事。
本当は、体力の限界が来ているハズなんですけどね。 毎回、登山の時は思うのですが、やる時はやるじゃん。と少し安心をします。
抜いて行ったのは、2人の女性の方でした。 「よし、スピードUP!だ。」 登りと同様にしんがも必至で歩いて行きます。
岩場を半分、しんがを持ち上げながら、夢中で降りていたので、気が付きませんでしたが、その方達は本当に良い方で1人のライトを自分達の前方向に、もう1人のライトを僕としんがの為に後ろ向きで照らしてくれています。
しかも、自分達の会話に童謡も織り交ぜてくれています。きっと暗闇で、しんがが不安にならないようにしてくれているのです。 「やばっ、いい人過ぎる! 女神じゃん。」
本当は、もっと早く言わなくちゃいけないですけどね。 「すいません。 ご一緒させて頂いても良いですか?」と言うと「是非。」と快い返事。
最後は、本当に真っ暗でしたが、人の温かさにも触れて、本当に光がさしました。おかげで、しんがも本当は、不安でいっぱいだったと思いますが、最後まで弱音を吐くことなく、頑張る事が出来ました。
登山をする人で悪い人はいません。 本当に助けられました。ありがとうございます。
今回は、5時間42分 歩きました。過去、最長記録です。流石初級!! 最後は真っ暗でしたが、いろいろなアクシデントがあったから、逆にこの時間で収まったかもしれませんね。
温泉に入り、車に乗ると10秒で寝てしまいました。 途中、食事に寄りましたが、結局起きず、翌日の朝まで寝続けました。
本当に出し切ったんだと思います。 温泉に入っている時に、今回の感想を聞くと「やっぱり初級はきつかった。」と苦笑いで話をしてました。
普段は、興奮気味でいろいろと話をしますが、この日は僕の膝の上に乗って黙って空を見ています。そして、一言「風がふぅぅって吹くと、冷たくて気持ちいいね。」だって。
同じ事を思っていました。本当にただただ、風が気持ちいいなぁって。
前回、授業参観の様子を書きましたが、しんがは、しんが なりにいろいろと挑戦をして、多くの事を感じるようです。時に下がったり、しんが なりに悩んだりもしているのかな。 人って大人も子供も関係なく、きっとこんな時間が必要だと思います。
本当に通常の生活でなかなか感じる余裕がないですからね~。それを、一緒に感じさせてくれた しんがに本当に感謝です。
しかも、今回はおもちゃの要求がないんです。 今、1番欲しい「タテガミライオン」は、サンタさんにお願いしたそうです。 (上の売店で、500円の鉄砲とそう君のおみやげのカエルを買って満足しています。)
ひょっとしたら、登山は本当に好きなのかもしれませんね~。来年、温かくなるまでは、しばらくお休みなんで、その間にしんがが切り出してきたら‥‥。 欲張らずにいきますね。