題名の件に関して、こちらのブログにて説明させて頂きます。
裁判をもって社団法人ボードゲーム の名誉を潔白証明することができたことと、
うちに関わらずインターネット上での誹謗中傷が、これを機に減ればと思いますので、
どうかこのブログを通し、伝われば幸いです。
まずは、今回の判決分を添付させて頂きます。(個人情報と相手方はこのブログでは伏せておきます)
とは言っても、判例というものは非常に読みにくい文章になっておりますので、
解説を交えて、どのような裁判となったのかをありのままお伝えします。
○画像1
原告は、ONEこと岩田慎太郎(個人)と、一般社団法人ボードゲーム(法人)での連名での提訴となります。これは、今回書かれたブログが、ONEと法人両方に、
マルチ商法をしている旨を誹謗中傷していた為です。
※ボードゲームカフェONEの経営主体は法人ではなく、個人です。
・主文・・・これが判決です。
1.個人に対しての損害賠償は11万円が認められました。
2.法人に対しての損害賠償は、49万5千円が認められました。
3.原告らのその他の請求というのは、それ以上の額を請求をしていた為、それは却下されました。
・事実及び理由
(請求)
ONEからの請求は220万円を希望していました。
社団法人ボードゲーム からの請求は、258万5千円を希望していました。
(事案の概要)
ここでは、事の経緯がつづられています。
令和2年6月29日に、当該ブログがアップされ、それに気づいた私は、名誉毀損にあたると思い、
行動に移したのです。
ところが、実際に裁判をするにあたっても、そのブログ本人が分からないことには提訴に移せません。
まずはサーバー側に情報開示請求という司法手続きをとります。
3ページ目に書いてある通り、11月の時点ではサーバーからは開示に応じられないという答えが出ました。
ちなみにこれにかかった費用が次に書いてある通り、着手金16万5000円、成功報酬22万円です。
これより先はサーバー側を訴える手続きに更に費用がかかるということでしたが、
私はツイッターからDMを本人に送ることにより、コンタクトに成功します。
DMでのやりとりで、ブログの削除をしてもらえる事になりました。
しかし、私はブログを削除してもらっても、それに伴った弁護士費用はかかったのだから、それは支払って欲しいという旨の連絡をしたところ、相手方から拒否をされ(詫金3万円は支払うと言われました。)、それならば裁判をしましょうという事になりました。
ちなみに、相手のブログは消えたという事で、先の成功報酬22万はかかりました。
合計38万5千円がこの時点でかかっています。
裁判をしましょうという事になった時に、相手方からはすぐに身分証を提示してもらえたので、
相手をつきとめる為のそれ以上の経費はかからずに裁判となります。
今思えば、この時点ですんなり和解していれば安い金額でお互い労力をかけずに済んだのに・・・
と思います。
<3P 2.争点及び当事者の主張>に関して。
ここからは、この裁判での争点と、当事者の主張について書かれています。
我々の主張としては、ブログにマルチ商法の団体と書かれたら、そりゃあ名誉棄損だろ!
という事を主張しています。
これはちゃんと誤解なくお話しますが、
裁判記録にもあるように、私、岩田は、過去にニューウェイズというマルチ商法に加入していた過去があるのは事実です。ですが、社団法人ボードゲーム設立時点ではその活動は行なってはおらず、
ボードゲームカフェONEができた時には登録すら解除していた状態でした。
登録があった事実と、ニューウェイズ時代の友人にイベント集客をお願いしてした過去もある為、
社団法人ボードゲームがマルチの団体などというレッテルを貼られてしまったのですが・・・
私の過去と社団法人ボードゲームやONEを結びつけて=マルチの団体!などという事は名誉毀損であると主張しています。
皆様もどうかこの辺りご理解下さいませ。
これに対して被告の主張は、
いやいや、岩田さんはニューウェイズで活動してたのは事実なんだからマルチ商法との関係は事実を書いたまで。という事を主張しています。
次に、損害額に関してですが、
我々としては社会的信用の毀損と、ブログの本人をつきとめるのにかかった裁判費用とを理由に先に述べた額を請求をしています。
それに対し被告の主張は、
閲覧数が少ないことや、免許証を提示しているし裁判費用を払うまでもなかったという主張から、そんな損害額を請求するのはおかしい!と主張しています。
つまりこの裁判の争点は、
社団法人ボードゲーム及びONEが、マルチ商法と関係があるか?!
(関係ありと証明されればそもそも名誉毀損には当たらない)
という事と、
仮に名誉毀損にあたるとして、損害額はどこまで許されるのか?!
という2点になります。
○画像3
これに対しての裁判所の見解がのっています。
6P<当裁判所の判断>です。
これが一番大事なのでちゃんと解説します。
1.名誉毀損又は信用毀損の成否
(1)では、ブログの書き方が名誉毀損を示唆しているかに関してを裁判所が述べています。
いくら、「事実がどうかは不明」と書いていても、読み手側から、
「あ〜この団体はマルチ商法をやっている団体なんだぁ」と読み取れるのであれば、
事実を前提として書いていると捉えられ、
それが事実でないとすれば名誉毀損になりうると判断しています。
つまり、いくら
「自分はそんなつもりはなかったし、ちゃんと事実がどうかは不明と書いてあるじゃん!」
と主張しても、読み手から不名誉にとらえられればそれは名誉毀損になりうるという訳です。
(2)
マルチ商法と個人及び法人を紐づけることは、社会的名誉の毀損である。
そのように裁判所は判断しています。
改めて、マルチ商法は、社会的評価を下げるものなんだと再認識しましたが、
裁判所の判断で、「公知の事実」とまで言われるのには驚きました。
(3)
これが一番大事です!!被告は、ONEや社団法人ボードゲームがマルチと関係があると縷々主張するが、それが事実であるという証拠はない!
相手方は、私と同時期にニューウェイズをやっていたという主張をし、
それに対しての証拠などを提示していました。(メールなど)
私と被告はセミナーで顔を合わせていたこともあるようで、その話なども証拠にあげていました。
確かに私はセミナー講師を現在もしていますが、それはマルチ商法やニューウェイズのセミナーではないですので、当然証拠としては却下されますよね。
ちなみに引用されたツイートの中にはこの裁判をうけてツイートを消して頂いた方がほとんどです。
という訳で、晴れて裁判にて我々とマルチ商法は関係ない!
ということが証明されました!!
皆様、これからも安心してご遊戯下さいませ。
そして!!冒頭にも書きましたが、これを機会に我々に限らずインターネットでの誹謗中傷がなくなれば幸いです。
インターネットは顔が見れないから何書いても良い!という時代じゃないと思います。
顔が見れないからこそ、褒め合い、だめな部分があれば補完しあえる仲になれたらいいと思います。
そして!何か言いたいことがあるならネットでこそこそでなく!直接言う!!
本当に気にいらないなら裁判で決着をつける!!!
私も今回裁判をやってみて、本当に労力がいるなぁと思いましたので、
これからはできれば穏便に済ませられたらと思います。
が!お願いしてもまだ消えないブログやツイートがあるので、それはこの判例をもとに勝負していこうと思います。
さて、裁判解説に戻ります。
7P<2.損害について>
我々としては200万円以上を希望しているのですが、
希望額よりは少ない金額が認められました。
その理由としては、2点。
「ブログの掲載期間が5ヶ月間だったこと」
また、原告である
「私からの打診に対して、被告が誠実に対応したこと」
(住所を提示してもらった。DM後すぐにブログを消した等)
この2点が損害額軽減の理由としてあげられます。
つまりは、掲載期間が長い場合や、閲覧PVが多い場合、DMをしても無視される。
などといった場合はより多くの損害賠償請求となったという事ですね。
情報開示請求にかかった費用は、着手金のみが認められました。
また、個人より法人の方がイメージダウンになりうる。
という事も分かりました。
(ONEの方が売上あるのに・・・。)
以上が今回の一連の裁判でございます。
重ねてとなりますが、
社団法人ボードゲーム 及びボードゲームカフェONEは、マルチ商法とは関係のない団体であり店舗です。
どうか今まで誤解していた方、今までうちを罵ってきた方は改めて頂けると幸いです。
また、我々社団法人ボードゲームは、ボードゲームの普及振興をしている団体でございます。
ボードゲームというものがいかに素晴らしく、それによってアナログのヒューマニズムの大事さを伝えている団体です。
今後は、お子様の知育活動ボランティアや、学校ボランティアなども積極的に行なっていきたいと考えております。
そして、公益法人化を目指し、ボードゲームが将棋・囲碁のように日本で親しまれるように(プロも増やしたい!)尽力致します。
どうか、皆様、応援のほどよろしくお願い致します。
毎週木曜日には、皆様のご意見や質問にもお答えするYouTubeライブも行なっております。
アナログでの大事さを伝えている身でありますから、
アナログでたくさんの方と関われたら幸いです。
会える距離であるならば、是非直接お会いしましょう。
その時には「裁判」なんて重いテーマはできればやめて、
一緒にボドゲしながら笑顔で話そうではありませんか!!
今後とも、社団法人ボードゲームをどうぞよろしくお願い致します。