私が麻雀を教える時にまずやってもらう事は、とにかく上がりの形を覚えてもらうことです。

「役」などは二の次、とにかくまずは上がること!

麻雀は、誰よりも早く上がるゲームだからです。

 

では、まず上がりの形を覚えましょう!

前回で、麻雀は、

優秀な人材を集めて4人のうち最も早くプロジェクトを成功させていくゲーム

と書きました。

 

どのようなプロジェクトかと言うと、4支店・1営業所を完成させるプロジェクトです!

支店には、3人の人材が必要です。そして、営業所には2人です。

5支店ではダメですし、3支店・2営業所でもダメです!必ず4支店・1営業所の形を作りましょう!

 

支店とは・・・3人1組で構成されます。同じ牌が3枚(1萬・1萬・1萬)or順番に数字を連番で揃えても(1萬・2萬・3萬)OK!!

営業所とは・・・2人1組で構成されます。同じ牌が2枚(1萬・1萬)です。(※1・2萬のような連番はNG)

 

最初に13枚の牌が配られます。そのうち1枚場からとり、1枚捨てます。常に13枚の牌に自分の手番で+1枚増えた14枚の人材でプロジェクトを成功に導きます!

プロジェクト成功時には、4支店・1営業所の、「3」「3」「3」「3」・「2」という形が成立しますから、14枚全てが有効に使われて成功という事になります!

 

そして!いち早くそのプロジェクトを完成させるのに大事なのが、

「牌効率」というものです。

残酷に聞こえるかもしれませんが、プロジェクトの成功には、優秀な人材を採用して、不要な人材を切り捨てる必要があるということです。

それをいかに効率よく行うか?これが牌効率です。

 

牌効率を上げるには2つのテクニックがあります!

①有効な牌(優秀な人材)が何かを知っておくこと

②他力を借りる事

 

です。

 

①の話は、早速実践を交えて考えてみましょう!

プロジェクト成功の為の優秀な人材とは?

その1「最優先事項は、新規出し!」

 

 

さて、下記は私が実際にプレイしているものです。



最初に配られた13牌はこちら。(これを配牌:ハイパイといいます。)

経験者の方は、この手牌を見てまず何を考えますか?

きっと、どんな役が作れるかなぁ・・・などと考えたりするのではないでしょうか?

 

しかし!それは最優先事項ではありません!

まずのこの配牌で、実際にいくつのプロジェクトが成功しているか?もしくはしそうか?を考えます。

4支店・1営業所をつくるには、少なくとも5つのプロジェクトチームを作る必要がありますので、何チームできるかを考えるのが先です!

 

さて!実際に支店・営業所の定義をみて、この13人では、何チームが組めていますか?または組めそうですか?

 

正解は、

1チームの完成と、3チームが作れそう(予備軍)で、合計で4チームができています。

(麻雀用語にすると、1面子と3ターツができています。)

 

こんな感じで・・・



 

左の4ブロックがチーム、一番右の4枚がいまの所チームになっていない人材。

 

5チーム作る必要があるので、最優先課題は、新規出しをすることです!

つまりは、右4枚の「南」「白」「1筒」「2萬」の中から1チームを作る必要があるという事です。

 

さて、ではさらに問題です。この中の4人(「南」「白」「1筒」「2萬」)の中で一番優秀な人材は誰だか分かりますか?

 

正解は、「2萬」です。

 

「南」と「白」は、そもそも連番の組み合わせになるという概念はありません。

もし南と白でチームを組むとしたら、「南が3つ」or「白が3つ」という組み合わせしかありません。

それに対して数字の牌は、1・2・3などという組み合わせでもいいし、2・2・2という組み合わせでも良いので汎用性があります。

麻雀は同じ牌が4枚ずつなので、枚数にすると、南や白は残り3枚の中から2枚を引いてこなければならないのに対し、

2は、「1・2・3」 又は「2・3・4」、もしくは「2・2・2・」の組み合わせと、15枚の中から選ぶことができるのです。

それなら同じ「1筒」ではなく何故「2萬」の方が優秀かというと・・・。

もうお分かりですね!

1は、「1・2・3」と「1・1・1」の組み合わせしかできませんので、「2・3・4」という組み合わせが多い分、2の方が優秀なのです。

 

さて、そんなことを考えながら巡目が進んで・・・

 

このような形になりました。



 

さて、今この13人では、何チームが組めていますか?または組めそうですか?

 

1支店チームと、4つの予備軍が完成しています。

 

もう、これでひとまず新規出しは終了です。

 

あとは支店と営業所作りに勤しみます。

 

ちなみにこの時点で溢れている牌は左から5番目の「7索」と、一番右の「2萬」です。

結果、配牌時に一番優秀だった2萬はいらなくなりました。

 

よく、字牌は1枚は残しておいた方がいい!や、ドラはとったいた方がいい!などと最初の段階で教える方もいますが、

私は初心者に対してそれらの事を考慮にいれずに教えています!

 

とにかくまずはチームの組数を把握し、新規出しをして、予備軍を含めた5チームをいち早く作ること!

 

 

これが、麻雀の上がり方を考える上で最も重要なことなのです。

 

ちなみにこれは私が言っていることでなく、「5ブロック理論」という、列記とした麻雀の理論でもあるのです。

 

麻雀初心者の方!配牌を見たらまず、何チームができているか?そして、早く5チームを作るにはどうしたら良いか?

 

まずはそれを考えるようにしてみて下さい。

 

by
社団法人ボードゲーム
会長
岩田慎太郎

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