遅ればせながら昨日ビデオで映画「北の零年」(http://www.kitano-zeronen.jp/ )を見ました。とても見ごたえのある映画でした。特に小学校6年生の時に見た「キューポラの町」以来の吉永小百合ファンの私にとってはこたえられない映画です。インターネットで吉永さんの略年譜(http://homepage3.nifty.com/fwhj5337/Sy-list/nempu.htm )を見て、気づきましたが今回の「北の零年」での日本アカデミー賞主演女優賞受賞は、何と10回目なんですね。私の最も好きな日本男優の緒形拳さん(http://homepage3.nifty.com/ogata-ken/framepage-top.html  ミラクルバナナでも渋い演技で映画を盛り上げておられます)の主演男優賞受賞3回と比べても、その素晴らしさが良くわかります。

 それにしても、あの若々しさはどこから来るのでしょうか。仏様のようなあの慈愛に満ちた微笑は「これぞ、Smile」言った感があります。吉永小百合さんは以前にもご紹介しました(吉永小百合さんの原爆詩の朗読http://ameblo.jp/boad/page-11.html )通り、映画以外でも精力的な活動をされています。本当に頭が下がる思いです。

 さて、ストーリーもいろいろな問題を含んで重厚なものでした。幕藩体制の崩壊、明治新政府の強権政治、厳しい自然との闘い、先住民(アイヌ)との関係、身分の違いと撤廃、勇ましいことを言いながら意気地のない男達、意志の強い女性達、民衆の蜂起、戦争の不合理さ(徴用等)など、現在の日本の問題解決に参考になることが多かったように考えます。

 最後の小松原志乃(吉永小百合)さん「生きている限り、夢見る力がある限り、きっと何かが私たちを助けてくれる。」という言葉が心に浸みます。夢を持って、一生懸命生きて行こうと思います。

山口実

吉永小百合さん