http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kyushu/20070429/20070429_007.shtml
 今日もたくさんの人が有田を訪れているのでしょうね。
良い物産とパブリシティーがあれば人は集まって来てくれると言うことですね。
 僕は、東京より人が少なく大らかな田舎の良さを満喫している方なので、この時期はご遠慮申し上げますがーーー。

ところで、東京都知事が、宮崎県知事に「傲慢」と指摘されて、「田舎者が偉そうなことを言うな。」といきり立っていました。田舎のどこが悪いのか聞いてみたいと思いました。


山口実


5月中旬の講演の原稿を書こうと思ったのですが、別でちょっと理不尽なことがあって、その気になりません。なので、全然違う話題について日記を書きます。

今日のサンデープロジェクトの特集で、米国のMLB(Major League Baseball) やNHL(National Hockey League) のオーナーにインタビューしている中で、ヒューストン・アストロズのオーナーが「どうして親会社の宣伝をしないのか?」と質問されて、「MLBのチームのオーナーになることは、地方の首長や政治家になると同じように、地域社会に貢献すると言うとても名誉な仕事だからです。」と言う主旨の答えをしていました。どこやらの政治屋さんたちやオーナーさん達に聞かせたい言葉でした。
 Wifeの用事で出かけたので、途中までしか見ませんでしたが、その後は浦和レッズの地域密着型の経営に就いて、特集していたようです。地域の自立を叫ぶ私でさえ、数年で駄目になるのではないかと危惧したJ1リーグが今も頑張っているのは、地域に根ざしたファンサービスや経営哲学の下でチームを運営しているからです。浦和レッズしかり、鹿島アントラーズしかり、ジュビロ磐田しかり、もちろんその他の地域のチームもしかりです。そして、地域のサポーターの支援の強さとチームの充実振りが正比例しているようです。
 僕は、行く先々その地域の人々に独立することを説いています。例えば、スマトラ島の独立とか、九州の独立とか。これは、直ぐ政治的に独立すると言うよりも、地域の精神的、経済的独立を説いています。
僕が九州に来て最初に手がけた三井物産の「焼酎ルネサンスプロジェクト」も、九州の活性化と地方の良さの宣伝を狙ったものです。芋焼酎と言う素晴らしい品物があったので、それが可能になりました。最初は反対も多く大変でしたが、ちょっとした発想の転換とパブリシティー(広報)の活用が大きな力を生みました。もちろん、大都市は市場としてとても重要であることを否定しませんが、中央を見て、その指示を仰いだり、その資金を口をあけて待つと言うのでは、いつまで経っても地域活性化は望めません。
地方自治体も国の金を当てにして大きな箱(建物)や施設を作るのではなくて、地域の物産を振興し、しっかり内容のあるソフトを発信出来る組織の構築にもっと力を尽くすべきであると考えます。例えば、MLBのミニッツ・ゲート・パークの建設費用200億円の内、地方自治体の負担は150億円と言っていました。この日本では考えられないような負担額も、MLBの試合やその他のイベントで経済的にも精神的にも地域に大きく貢献し、意義深い投資になると考えます。
このことは、企業活動や音楽や他の芸術についても同様だと考えます。そして、地方の自立は、私達個人の自立とも通じるものがあります。国が与えたり、命令したりするのではなく、地方や個人が自立することで、国は活性化され栄えます。それが、本当の民主主義であろうと思量します。

今まで見ていました。

さだまさしさんのあんなリラックスしたさださんを見たのは初めてでした。

 長崎での平和コンサートのイメージが強く、私は強い連帯感を持っているのですが、ノリが結構似ているかも知れません。()

 ハガキの投稿を中心に番組が進められたのですが、その中で一番面白かったのは「さだまさしさんは有名だけれど、顔はさっぱり」(私達が大好きなマスターも同じかな)と言う投稿。「テレビを見ていたおばあちゃんが、『この人さだまさしの歌が上手いのに、歌手にならないのかねえ。』『おばあちゃん、この人がさだまさしよ。』ある日テレビを見ていたおばあちゃん。『さだまさしが出ている。』見るとそこには『家族に乾杯』に出演している、鶴瓶の顔が。」これ、Wifeに話したら、大笑い。

 松山名物「俳句体操」と言うのも面白かったけれど、話の中で共感したのは、転勤の話から出た「1314日のツアーの話」。さださんは「ツアーをしていると毎日が転勤」と言ってましたが、僕も20代の頃は、2ヶ月近く海外出張がよくあって、毎日が転勤。52日間で全米40都市を訪れたこともあります。さださんと同じに「パンツが増えて困った」記憶があります。(笑)荷物が増えて、鬼のように重たくなって、お蔭で黒人のお兄ちゃんの持ち逃げも防げました。後半の一ヶ月はパンツと一緒にお風呂を浴びました。

 投稿で、「病院で本籍地の今治市を『いまじしですね。』と言われて、『いいえ、いまばりです。』『え?今バリ島に住んでいるんですか?』」この話もWifeに報告したけど、「いつものあなたのダジャレといっしょね。」と言う顔で、即座に却下。

 と言う事で、さだまさしさんのコンサートに是非行きたいです。


山口実

今週のアエラに掲題の記事が掲載されていました。ジャーナリストの志葉玲さんの書かれた記事ですが、皆さんに是非読んで頂きたいと思います。
 副題に「ひとりのイラク青年が現地の様子を発信し続けている。自身も拘束され、親族も殺された。復讐を思いとどまらせるのは、ひとりの日本人の存在だ。」と書かれています。
 この「ひとりの日本人」とは、イラクで一時人質になられた高遠菜穂子さん。彼女の優しさがイラク青年カシムさんの復讐心を包み込んだのです。
 僕がなぜ今日この日記を書いているかと言うと、ちょっと理不尽なことがあって約半年振りに頭に来て、(志葉玲さんと同じくイラク戦争に反対して自ら「人間の盾」となった)その怒りを抑えて貰おうと思って、K牧師の教会を訪れたからです。彼はとても冷静な方で、高遠さんたちの拉致の時も、イスラム宗教家の人脈を使って、彼らの解放の大きな力となられました。
 熱い僕は、そんな冷静な彼の活動に時々協力させて貰ってます。


山口実

昨夜のニュース23で、写真家のグレゴリー・コルベールさんの移動式仮設美術館・ノマディック美術館の特集を放送していました。コルベールさんの素晴らしい写真と坂茂さんデザインの移動式仮設美術館。お台場に行きたい!
http://www.fujitv.co.jp/events/art-net/go/425.html
 下記のURLでグレゴリー・コルベールさんの素晴らしい31枚の写真を見ることが出来ます。
http://www.ashesandsnow.org/jp/portfolio/
http://www.ashesandsnow.org/jp/index.php?page=/home.php
 動物と人間がここまで一体化するとは!奇跡と言うほかありません。
 そして、これらの写真を撮ったコルベールさんが番組で言っていました。「人間は違いを浮き彫りにしようとするが、お互いの共通点を見出せば、もっと理解し合える。」と。とても説得力があります。


山口実


グレゴリー・コルベール


グレゴリー・コルベール2

私が参加しているアムネスティ・インターナショナル日本支部の総会報告書の内容を下記の通りお知らせします。 山口実

                 記

“Mobilize People for Impact” 2007年アムネスティ日本総会報告
……………………………………………………………………………………………

4月14日、15日の2日間にわたり、アムネスティ日本の総会が、東京・神保町の日本教育会館で行なわれました。総会は年に1回、アムネスティのグループ会員、個人会員が各地から集まり、日本支部の前年の執行状況の報告を受け、今年度の活動方針を決める場です。また、2年に1度、理事会メンバーの選出も行ないます。普段は会って話す機会のない会員同士、会員と職員、理事が、実際に顔を合わせ、本音をぶつけ合う交流の場でもあります。

今回、総会開催を担当した職員、ボランティアは、参加者がお互いに理解しあえるよう、いろいろな工夫をこらしていました。その甲斐あってか、例年よりも中身の濃い総会になったような気がします。

“Mobilize People for Impact”
変化を生み出すために、人びととつながる、巻き込む、共に動いていく。

これが、今年度の基本方針です。アムネスティは、世界中の普通の市民があげる声こそが、世界を変える力を持っていると考えています。来年は世界人権宣言が採択されて60周年です。そういう節目の年を控え、私たち一人ひとりが人権状況を変える力であると信じて、新たな決意でスタートしようと確認し、以
下が基本方針として決議されました。

1.国際的な活動:アムネスティ日本が貢献できるキャンペーンを優先的に選択して活動を展開し、世界の人権状況を改善する。
2.日本国内の問題:人間の尊厳と自由が守られるよう、アムネスティ日本として主体的に活動する。
3.中長期的取組み:日本に人権の文化を根付かせる推進力となるべく、会員各自が人権の意味を理解し、心に届く言葉で語れるようになる。
4.成長:人権状況に変化をもたらす運動体として、成長する。

具体的な活動としては、
1.「テロとの戦い」を口実としたあらゆる人権侵害に立ち向かう。
2.国内における外国人差別や思想、表現の自由への制限に反対する。
3.貧困によって脅かされる人間の尊厳を守る。
4.子ども、若者、企業などに向けて人権意識を喚起し、会員も自らの言葉で人権を語れるように人権教育を促進する。

アムネスティ・アップデートでは、この4つに関わる活動を随時ご紹介していきます。

「NFL元選手の誤射と女性兵士の英雄談、情報操作が明るみに」
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200704250009.html
 FOX TVまでとは言わないまでも、湾岸戦争の時と違ってCNNの米政府寄りの報道が目立つようになって久しいが、そのCNNでさえ抑え切れないほど、イラクでの戦争情報の操作は酷いものがあります。
 当事者や目撃者がいるのですから、真実は必ず明るみに出ます。情報操作をすれば、この事は必ず明るみに出ます。
 イラクの大量破壊兵器存在に関する情報操作の問題など、その最たるものと言えるでしょう。
 しかし、この日本では、このイラク戦争開始の虚偽の大義名分に関して、総括も反省も行われておりません。ただ日米安保強化とそのための平和憲法改定が叫ばれ、リーダーが参勤交代の大名のようにお土産を持って、ワシントン詣でをしようとしています。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20070426k0000m010110000c.html
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070424dde007010051000c.html
 ところで、今週はコンビニで週刊朝日が目に留まりません。朝日が自主的に引き上げたか、関係者が買い占めたか、非常に興味のあるところです。


山口実

昨日は駅から駅へと走り歩く慌しさでしたが、何とか講義の時間に間に合いました。途中の地下鉄で小学生1年生の子供と仲良くなったり、生徒さんも皆一生懸命だったり、苦労は報われるものです。 これから1年は、隔週火曜日にこんな感じです。
 さて、東京新聞のWeb Siteで下記の記事を見つけました。
「“猫の手”借りて救出2時間 千葉・稲毛『処分されぬよう』放す」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007042502011394.html
 日頃の生活で、優しい心を取り戻したいですね。
 世界を救うのは、武力や暴力やお金に屈する心ではなくて、強くて優しくて思いやりのある心です。


山口実

掲題の言葉は、我が敬愛する寺島実郎先生がTBSの本日のサンデー・モーニングで言われていたことです。今の日米の状況を良く言い当てている言葉だと考えます。自信を失い、不安や恐怖におののく人々が陥り易い状況は、外部との対立を煽ってやたら勇ましい言動を繰り返すことです。今の日米首脳の言動がそれです。内政が破綻しつつある現在、対外的に敵を作り、莫大な防衛費を使えば、内政は更に破綻します。国民がこれをチェックしなければ、誰がチェックできると言うのでしょうか。

「複雑骨折」の日米両国が怪我から回復するために必要なのは、勇ましさではなく思いやりと優しさです。それに今気付かなければ、両国は衰退するでしょう。

ところで興味深い記事が2つありました。

「週のはじめに考える 歴史から学ぶ姿勢を」(東京新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2007042202010681.html

これは既に何度も取り上げている話ですが、Reviewする意味でお読み下さい。

「新温暖化対策 日米連携強化へ」(西日本新聞)

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20070422/20070422_007.shtml

「安倍晋三首相とブッシュ米大統領との27日の首脳会談で、先進国の温室効果ガス排出量削減を取り決めた『京都議定書』に定めがない2013年以降の温暖化対策での連携強化で合意する」らしいですが、京都議定書の削減目標から現状8%も後退している日本と環境問題に全く手付かずの両国首脳が、首脳たりえない6年も先のことで連携を強化してどんな意味があるのだろうか。環境問題は待ったなし、6年先ではなく今どうするかを緊急に考えなければいけません。複雑骨折した頭で考えると複雑怪奇な計画が策定され、結局絵に描いた餅になるのが良いところでしょう。

当面深刻なイラクの問題や環境問題解決の為に、実質的な議論を推し進めるべきです。まあ、1日半の訪問ではエールの交換だけしか出来ないでしょうがーーー。

山口実