「ペンダーウィックの四姉妹-夏の魔法」
出版:株式会社小峰書店
ジーン・バーズオール 作
代田亜香子 訳
こんにちは、ボアと申します。
皆さんは子供の頃どのような夏休みを過ごしていましたか?
私は祖母の家に遊びに行き、かくれんぼをしているときに蜂に刺される経験をして大泣きした事があります。
舞台はアメリカ
今回の主人公、ペンダーウィック四姉妹は母親を亡くしており
母親代わりの長女ロザリンド(12)、
トラブルメーカーの次女スカイ(11)、
物語を書くのが好きな三女ジェーン(10)、人見知りの四女バティ(4)が
夏休みの8月の三週間を借りたコテージで過ごしたお話です。
この時期にぴったりだと思いましたので紹介したいと思います。
長女ロザリンドは亡き母の代わりに妹たちをまとめて父親のサポートもするしっかり者ですが、年相応に恋をするなど可愛らしい一面もあります。
事件を起こすのは大体が次女スカイと四女バティです。
次女スカイは頭の回転が速く行動力もありますが、短気で思ってもないことを言ってしまう事があります。
しかし一番情に厚い子だと思います。
末っ子バティは人見知りで恥ずかしがり屋です。
初対面の人とは上手く喋れず姉の後ろに隠れてしまいますが、友だちの為なら欠点も克服できる勇気を持った強い子です。
三女のジェーンは何を言い出すかわからないけれど、空想世界が好きな作家志望で物語に自分自身の成長を重ねて行く自由な発想を持った面白い子です。
私は長女のロザリンドに共感しました。
一言でいうと心臓が持ちません。
子供たち目線で書かれていて次々と小さくない事件が起きてハラハラしっぱなしです。
例えばとある理由でコテージの貸主家族と食事をすることになった場面では胃が爆発して吐血しそうでした。
四姉妹は性格も得意なこともバラバラです。
笑いあったり喧嘩したりして夏の物語を作っていきます。
皆さんにも共感できる子がいると思います。
・家族の絆を感じたい方
・あの頃を懐かしみたい方
子供も大人も何かを感じ取れる夏の物語をぜひ本棚に加えてみてください。
以上、ボアでした。
ありがとうございました。
