「シェーラ姫の冒険」愛蔵版 上下巻
出版:株式会社童心社
村山早紀 作
佐竹美保 絵
 



 
 
こんにちは、ボアと申します。
 
皆さん、本を読むのは好きですか?
私は正直言うと、本を読むより映像で見るほうが好きです。
この本は読み進めるたび頭の中に映像が浮かび
映画やアニメーションで見てみたいと思いました。
 
ジャンルは魔法冒険物語
砂漠の東の端にある国、シェーラザード王国の姫シェーラは魔法使いサウードに石にされた王国を元に戻すため
幼馴染の魔法使いファリード、元盗賊のハイル、魔神ライラと共に魔法の杖を手に入れるために封印を解く七つの鍵を探す旅に出ます。
 
この本を紹介したいと思ったのは
・魔法使いや魔神との対決、冒険のハラ 
 ハラ感
・3人が互いに思う友情が温かい
・帰る場所があることの嬉しさ
・一気に読み終えた後の疲労感が心地よ
 い
この4つです
 
魔神ライラの上品で格好いい姿、魔法の絨毯に魔法の地図、空に浮かぶ街
剣と魔法のバトルの場面は映像で見てみたいと思うほどワクワク感がありページをめくる手が進みます。
 
シェーラ姫は単純で世間知らずで怪力で剣の腕もあります。
姫がいれば怖いもの無しの無双感もあります。
そして疑うことを知らず、相手の噓を信じて自分のことのように涙を流すとても優しい子です。
でも年相応に両親を思い、自分の弱さに泣き、救えない命があることを知って
成長していきます。
 
ハイルは孤児の元盗賊です。
友達というものに憧れを持ち、友だちの為に走るのは楽しいと一人遺跡へ下見に出かけてそこであった敵に攻撃を受け、手を離せば落ちてしまう!!という危機に陥った時迷わず“手を放せ”とシェーラに言います。
しかしシェーラに「友達を見捨てるなんてひどいこと、もし神さまが許してくださってもね、このわたし、シェーラザードが許さないんだからっ!」と言われ、一瞬本当にそうなってもいいなと泣きたいほど思うのです。
 
ファリードはシェーラの幼馴染の魔法使いです。
シェーラがある状況に陥った時ある決断をするのですが、それは今後の旅に関わる問題なので当然ハイルは止めます。
しかし世界の終わりが来たときに1分1秒でも長く幸せでいられるようにと考えた末の決断で、シェーラとファリードのやり取りにちょっと泣いてしまいそうになりました。
 
私も彼女たちのような友達が欲しいと思いましたし、そんな人間になれたらよかったと思いました。
 
敵も含めて皆に悩みや辛い過去があり、葛藤したり互いにぶつかったりして克服しながら冒険は続きます。
 
肩こり腰痛を我慢して一気に読んでしまうほど没頭した作品は久しぶりでした。
 
・魔法や剣の世界で冒険したい方
・心地よい疲労感を味わいたいと思った
 方
ぜひ図書館に足を運んでみてください。
没頭できる本に出会えるかもしれません。
 
以上、ボアでした。
ありがとうございました。