こんにちは、ボアと申します。 

今回紹介するのはこちら 


出版: 王国館 

作者: 愛の魔女 レイチェル
   

「さよなら王子殴るぞ」全5巻 です。 



「王子、今すぐこの場でわたくしとの婚約を破棄して下さいませ」 


 突然の申し出に固まる王子 


 彼はリーゼン王国第一王子
アレス・リーゼン(18) 

 現在、学園敷地内の片隅にて先日召喚された聖女様と浮気中の所を婚約者に突撃されている最中である 


この突撃は今月に入って20回目で、王子の浮気癖は8歳の頃に出会った時からすでに始まっていた


嫉妬深い婚約者エリシャ・ガスパル公爵令嬢(18)は王子の浮気を決して許さなかった

鋭い推理力で浮気相手と王子の逢瀬場所を掴み、ここぞと言うタイミングで突っ込む嫌がらせを10年も続けていた


そんな追って追われての関係が当たり前になってはいたが、王子はエリシャの事もそれなりに愛してはおり、来月の卒業式の日に正式にプロポーズしようとは考えてはいた


しかし、卒業して結婚してしまったらもう浮気は出来なくなるからと最後の浮気を楽しんでいたら今月20人目に達し、流石に愛想が尽きたエリシャに捨てられたのである


聖女もドン引きするほど綺麗な土下座を見せ浮気はもう2度としない!と宣言し、命を削る契約魔法まで掛けたが許されなかった


婚約破棄は保留されたものの、事は国王夫妻の耳にも届き、本気で更生しなければ王の後継は4歳の妹アナベル王女に変えると通告された


今回ばかりは王子もやり過ぎたと反省し、誠実に生きようと心から誓ったが、人間そう簡単には変わらないもので、3日もせず浮気して21回目のエリシャ砲(鉄拳)を喰らうのである


そして気がついたら赤ん坊に戻っていた


場面は変わり、王城内の会議室にて王家とガスパル公爵家による最後の審判が行われており、慌てふためく小さな王子の行動を見ていた


夢の中で赤ん坊から人生をやり直させる事で今度こそ更生出来るか、最後のチャンスを与えたわけだ


果たして王子は更生出来るのか、

という所で次巻へとなります



感想: 

どこかの諸星あたる並の浮気野郎です。 

エリシャはどこかのラムのように浮気を許し続ける事はなく、遂に愛想を尽かせて婚約破棄を申し渡しますが完全に見捨てる事が出来ません。


ネタバレすると王子は赤ちゃんの頃に愛の魔女のイタズラで

1人だけを愛せない呪いを掛けられていたのでした。 


 それを知った夢の中の赤ちゃん王子は自分の意思の弱さを反省しどうにかして浮気心に抗い続けますが、遂にストレスで体調を崩し寝込んでしまいます。


最後には王子の呪いも解けて浮気もなくなり2人が結婚して終わりますが、終盤の剣を持つエリシャと愛の魔女の戦いの場面は面白く、久しぶりにワクワクしました。


全5巻と読みやすい巻数なので、ぜひ読んでみて下さい。



以上、ボアでした。

ありがとうございました。