こんにちは、ボアです
今回紹介するのはこちら
出版:国王専属極秘諜報一族「カノン」
作者:ジュリア・ハワード
「影無し令嬢のスパイ奮闘記」 です
あらすじとしては、
現在王宮では国中から令嬢を集めて第一王子の専属メイドを選定する、という名の婚約者選定大面接会が開かれていた
王子が直接面接すると聞いて令嬢たちは浮足立っている
次から次へと面接は進み、外はもうすっかり暗くなっていた
国の片隅にある田舎男爵家の3人兄妹の次女マーガレット・カノン(12)はいつまで経っても呼ばれない事に不安を抱いていた
その時メイドが数人入って来て、「あの令嬢ホント最悪だった!」「あの令嬢が王子の婚約者になったらいいな」など話しながら部屋の片付けを始めた
面接が終わったとはどういう事?
話を聞くために声をかけたが反応がない
これは無視されているのではなく、マーガレットの影が薄すぎて気づかれていないだけである
いつもの事だし次へ行こう、と廊下に出て城を歩き回り、出くわす人間全員に声をかけてみたがやっぱり反応は無く、認識すらしてもらえなかった
もう諦めてホテルに戻ろうとした時、背後から「誰だお前は」と声をかけられた
城にいる白髪の若い男性、、、と言えば
れれれれいぶん・はわーど王子!?
マーガレットはパニックになりながら
いつまで経っても面接に呼ばれない事、今まで見聞きした事を一気に訴えた
王子が右手の指輪に向かって名前を呼ぶと黒髪の男性の姿が現れる
その方は、王子の従兄弟で最側近のアレス・ミラー様!?
「フアンを呼べ」とだけ言うと自室に入ってしまった
マーガレットもノックをして入室して改めて挨拶をしたが、何か考え事をしているのか王子は腕を組み難しい顔をしていて何も言わなかった
仕方がないので部屋に設置されていたキッチンを
お借りしてお茶とお菓子を用意してお渡しした後、扉の前で待機した
お茶を出したとき「うん」と答えたから無視している訳ではない様たが、何やら少し苛立ってきている
お茶を一気に飲み干し、カップを乱暴に叩きつけてマーガレットに向かって「おい!なぜ入って来ないんだ!」と叫んだ
そして扉の前に居るマーガレットに気づき、「あ?いつの間に入ってきたんだ」「お茶まで用意されている!?」と驚いた
扉をノックされたから開けると、初老のメイドと側近のミラーが入って来て王子に挨拶した後、メイドは毅然とした態度で面接は問題なく進行し全てのご令嬢にお帰り頂いたと報告した
ミラーもリストを見て確かに漏れはありませんと擁護した
しかし王子に「お前らは今どうやって中に入ってきたんだ」と聞かれハッと振り返り、マーガレットを見てこの者は誰ですか!?と混乱した
やっと認識されて嬉しくなり嬉々として自己紹介を始めた
存じ上げません!と訴えるフアンだが、リストの中にマーガレットの名前を見つけたミラーにリストを見せられ絶句した
良し、と膝を叩いた王子は「俺の専属メイドはマーガレットだ」と宣言する
驚く3人
ミラーが口を開き、婚約者決定ですか?と恐る恐る聞くと
そうではないとハッキリ否定した
ちょっと傷つくマーガレット
要は王子専属のスパイになれとの事らしい
メイドは仮の姿で、本業は城内を歩き回って見聞きした事を逐一報告すれば良いのだそうだ
スパイと言われて身構えたけど、そのぐらいなら出来るかもと頷いた
スパイはマーガレットに向いていた
何を報告すれば分からなかったから、取り敢えず街で聞いた日常話から使用人の不平不満、国王夫妻のケンカまで全て報告した
王子が「マーガレットは認識阻害魔法にでも掛けられているのか?」と疑うほど意識されなければ目の前で何をやっても誰にも気づかれる事は無かった
そんなある日、扉越しに両陛下を害して罪を王子に被せ処刑する計画を聞いてしまい、、、
と言った所で次巻へとなります
感想:
マーガレットにとってスパイの仕事は天職で本当に何をやっても誰にも認識されません
どうやってホテルの部屋を取ったのか謎な位です
家族についても何か秘密がありそうですね
以上、ボアでした
ありがとうございました