こんにちはボアです
今回紹介するのはこちら
出版: 甘栗株式会社
作者 八宝菜
小説「ストーカー」
要約すると
早朝、高校教師が住宅街の路上で血を流して倒れている所を近隣住民に発見された。
警察は自身をストーカーしていた犯人がクラス担任であると知った主人公が、被害者と言い争いになり勢いで起こした犯行であるとみて捜査を始めていた。
これを知り、弟の将来を心配した両親は主人公を置いてどこかに避難しており、両親とは連絡が取れず友人にもことごとく縁を切られた。
弟だけは連絡をくれて励ましてくれている。
孤独と不安と焦りで追い詰められた主人公は、無実を証明すればみんな戻って来てくれるのではないかと考えSNSで実名を出して無実を訴えて助けを求めたが、誹謗中傷された上にイタズラだと思われ誰もまともに話を聞いてはくれなかった。
そんな中、判断力を失っていた主人公は探偵を名乗る人物に無償で真犯人の捜査協力をしたいと言われて信じてしまう。
その日のうちに連絡を取り喫茶店で会う約束を取り付け、いざ 喫茶店に着いてみると担任の遺族と幼馴染で喫茶店の店長 である柏木達と他数人が待ち構えていた。
探偵と言うのは嘘で、担任は評判の良い男でストーカー行為などするわけがないと信じる遺族と友人達が主人公を柏木発案で彼が経営する喫茶店に呼び出し真相を自白させようと計画したのだった。
騙されたショックと複数人で強く問い詰められた恐怖で、主人公の精神は崩壊した。
泣きわめきながら何かの役に立つかと持ってきていたストーカーの証拠を柏木達に投げつけると、主人公は過呼吸をおこし倒れてしまい気づいたら病院のベッドで寝ていた。
ストーキングの証拠を見た遺族達は、遺族側の捏造派と柏木達の冤罪派に分かれる。
半信半疑ながらも冤罪の可能性を疑う柏木達は主人公の病室を訪れ、喫茶店での出来事を謝罪し無実証明の協力を申し入れた事でしぶしぶながら主人公に許された。
そして主人公は彼等と独自の捜査を始めるも素人集団ばかりなので満足な情報は集まらなかった。
だか少しずつ担任の本性が暴かれて行った。
実はストーカー被害者は主人公一人ではなかった。
担任は人身売買組織と繋がっており、目をつけた女性の情報を集めては組織に売っていたのだ。
ある日その事を対象者に気づかれ、警察に通報されかけたが直前に組織が片を付け難を逃れる事ができた。
しかし組織はその失敗を許さずあの事件が起きたのだ。
主人公達はストーカー被害者に協力を要請し警察にこの事実を報告。
捜査から外された事で疑いは晴れ、犯人ではないと知った家族や友人が戻って来て謝罪したが主人公は自分を見捨てた彼等を許さなかった。
犯人は直前で逃亡してしまい今も捕まっていない。
大人になり自分なりに気持ちに整理がついた主人公は、この冤罪事件に関する手記を執筆し出版した。
出版から数十年後、弁護士となっていた主人公が老夫婦から相談を受けている。
彼等の孫が亡くなったようだ。
犯人は彼にストーキングをされていたが、だからといって自分は何もしていないと頑なに無実を主張しているらしい。
しかし老夫婦は、孫はストーカーなんてしてないし嵌められたんだ!と考え、手記を読みこれは冤罪だ!と思った老夫婦は主人公の事を調べ事務所を訪れ、あんたなら助けてくれるだろ!と叫んで終わっている。
感想:
自分の事件そのままの遺族側からの依頼が来たわけだけど、
主人公はこの依頼を受けるんだろうか?
あの手記を読んでなぜ助けてくれると思ったのか分からないが、自分としては仕事とはいえ複雑な案件出し、受けたとしてもあんた達の孫ってまさか人身売買組織に女性の情報を売ってたんじゃないよね?と疑って犯人に同情してしまいそうだから一度会って話を聞いてから判断したいかも。
皆さんはどうしますか?
以上、ボアでした。
ありがとうございました。