PHILIPS SONICARE の 替えブラシについて | ”The Best or Nothing”

PHILIPS SONICARE の 替えブラシについて

かわさきノエル矯正歯科の松原です。

 

当院では、全ての通院患者さんに、音波ブラシを必ずお使い頂いております。

 

現時点ではPHILIPSのSONICAREを上回る性能のものはありませんので、

こちらを治療開始前にご用意いただいております。

 

患者さんからよくいわれることは、「替えブラシ」の値段が高いということです。

Philips純正品は、ブラシ1個1500円くらいします。

矯正治療中は、矯正装置によってブラシの損傷が早まり寿命が短くなりますので

上手く磨いても3ヶ月は持たないことが多いのです。

 

そこで、患者さんからは

「Amaz〇nなどで、8本入っていて1500円くらいのソニッケア用のブラシがあるのですが

 あれは使えますか?」

と聞かれます。

 

プリンタのインクと一緒で

「純正品は間違いなく良い」と思いますが、

 

ブラシは消耗品なので

  ①純正品を、長い期間だましだまし使った場合

  ②代替品を、短期間できちんと交換して使った場合

 

どちらが、清掃効果が高いのかを、個人的に検証してみようと思い、

代替品をいくつか入手してみました。

 

 

 

先ずは、ブラシ本体に装着してみます

 

<PHILIPS純正品です。ProResultというブラシです。4ヶ月ほど使用した状態>

少し、すきまがありますが、この状態できちんと嵌まっています。

 

<代用品ブラシ>

若干隙間が大きいことと、着脱が少し硬めで「パワー」が必要ですが

十分使えそうです。

 

今回は、

2社から各2種類(合計4種類)入手致しましたが、

 

純正品と比較して、気になる事は

「ブラシがあきらかにやわらかい」ということです。

これは、矯正治療中でなければ問題ないかもしれませんが、

ブラシの腰が無いと、すぐにブラシが開いてしまい寿命が短そうな気もします。

 

というわけで、先ずは使ってみました。

 

 

しばらく使ってみた感想(長期レポートは後日報告します)は

 

「やわらかすぎ!!歯周病対策の歯肉のマッサージにはよいが、プラーク除去をメインに考えるとやわらかい」

「矯正治療中は純正のほうがよさそう」

 ですが、

「へたってきた純正ブラシよりは汚れがとれる!」

となります。

 

 

以上を簡単に補足説明致します。

 

①歯面の汚れを除去するにはブラシの先端だけを歯面にあてる必要があります。

ブラシを強く押し当てるとブラシがたわんでしまい、ブラシの先端以外が歯面にあたるので

十分な清掃効果が得られません。そのため、やや腰のあるブラシのほうが力の調節がしやすいのです。

 

感覚的な話ですが、例えば適正圧力が80gとして、

 ・硬めのブラシでは150gくらいまではブラシがたわまない→150gまではよごれがとれる

 ・柔らかめのブラシでは90gでブラシがたわんでしまう→90g以上かけると汚れがとれない

 

「柔らかいブラシではより繊細な指先のコントロールが必要」

 

となります。

 

ただしこれは、慣れによるものも大きいので、

もともと器用なヒトなどには関係ないかもしれません。

 

*歯ブラシ圧力を計測するには、

「はかり(お料理でつかうものなど)」に

歯ブラシを押し当てたときに、表示される数字=歯ブラシの強さです。

是非やってみて下さい!! 

(皆様300gを軽くオーバーしてませんか?)

 

②矯正中は純正のほうがよい

矯正治療中はブラケットやワイヤーにブラシがあたるので、ブラシの消耗は早まります。

 

ブラシが消耗すると、汚れが落ちなくなります!!

(例 急に歯にステイン(茶渋などの着色)が付着しやすくなった など)

 

ブラシの素材はどちらもナイロンですね。

純正品と代用品のブラシを触ってみた感触では

 

釣り糸に例えると、

ボビン巻のナイロンラインとサン〇ーナイロンさんのG〇-Rくらいの違いがあります。

 

矯正治療中で一番大事なのは

 

「歯の汚れをきちんと落とすこと」です。

 

そう言うわけで、矯正治療中の患者さんは

ぜひとも純正品をお使い下さい。

 

*保定中、矯正治療後は、代替品で十分かと思いますが、

寿命が短いのでへたってきたら、即交換しましょう!!