インビザライン: マウスピース矯正について <その1> | ”The Best or Nothing”

インビザライン: マウスピース矯正について <その1>

マウスピース矯正というのをご存じでしょうか?

最近、たいへん問い合わせが多い治療方法です。
いわゆる床矯正の一部に分類されますが
昔からある床矯正とは全く別のものだと私は認識しています。

マウスピース矯正とは、
透明なマウスピース(歯を0.2mmずつ動かすように作製してもらう)を一定期間ごとに
交換していくことで歯並びを整えるという治療方法で、
概ね40個くらいのマウスピースを使用することで、綺麗な歯並びを手に入れるというものです。


私は、マウスピース矯正に対しては、それほど積極的ではありません。

なぜかというと、
1.マウスピースのみでは咬み合わせの仕上がりが少し甘くなる
2.適応症が限られるので、マウスピースのみでは絶対に治らない患者さんがいる
3.使ってもらえなかったら治らない
4.「固定式のブレース(いわゆる矯正装置)ですべて治療をさせて欲しい!!」と思ってしまう

というのがその理由です。

もちろん、
マウスピース+ブレース(いわゆる普通の矯正装置)で治療することで、
取り外しの出来ない装置を使用する期間を減らすことができます。
患者さんに優しい大変良い装置であると言えます。

でも
装置を売るのが商売ではありませんので
やはり、適応症を、適切に診断し、きちんと治さなくては意味がありません。


さて、
現在世界には、いろいろな種類のマウスピースがありますが、
私がフルマウスの矯正治療に用いる装置は、現時点ではインビザラインのみとなりました。

なぜかというと、
インビザラインは”精度が高い”からです。
インビザラインは、アメリカに発注する装置なので費用はやや高額になりますが
きちんと治るので、その価値は十分にあると思います。

”The Best or Nothing”-アライナー装着前

”The Best or Nothing”-アライナー装着後



インビザラインの患者さんにとっての
最大の利点は、取り外しが出来ること、目立たないことです。
最大の欠点は、使わない(使えない)と絶対に治らない、歯を削らないと治らないと言うことです。

”使えませんでした”→”治りません”となった場合、私の「Best or Nothing」に反しますので、
私の医院では、
”万が一装置を使用できずに、治療が進まない場合にはブレースを装着させていただくこと”
を了承していただけない限りは治療をお引き受けしていません。


次回は、インビザラインの治療例とSTEPをご紹介します。